活動ファンド | SOMPOアート・ファンド |
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申請時期 | 第1回 |
活動地域 | 京都府 |
活動ジャンル | 美術、舞踊、音楽、演劇、その他 |
活動者名 | 京都国際舞台芸術祭実行委員会 |
活動名 | KYOTO EXPERIMENT | 京都国際舞台芸術祭 2016 AUTUMN |
活動名(ふりがな) | きょうとえくすぺりめんときょうとこくさいぶたいげいじゅつさいおーたむ |
実施時期 | 2016年 8月 1日 ~ 2016年 12月 25日 |
会場 |
実施場所:ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、京都府立府民ホール“アルティ”、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都市右京ふれあい文化会館、京都市呉竹文化センター、他 所在地 :京都府京都市 |
(1)活動概況
2017年10月22日~11月13日の会期中、以下の活動をおこなった。
【プレイベント(会期に先駆けて)】『Baling』関連トーク(1)、(2)
【公式プログラム】
01.マーク・テ『Baling(バリン)』|10/22-24|ロームシアター京都 ノースホール
02.ルイス・ガレー『El lugar imposible(不可能な場所)』|10/28-30|ロームシアター京都 ノースホール
03.フェデリコ・レオン『Las Ideas(アイディア)』|10/28-30|京都芸術センター 講堂
04.マーティン・クリード『Work No. 1020(バレエ)』|10/29-30|京都府立府民ホール"アルティ"
05.池田亮司『Ryoji Ikeda: concert pieces』|11/1-6|ロームシアター京都 サウスホール
06.松根充和『踊れ、入国したければ!』|11/3-6|京都芸術センター 講堂
07.木ノ下歌舞伎『勧進帳』|11/3-6|京都芸術劇場 春秋座
08.庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明ノ宿』|11/9-13|ロームシアター京都 ノースホール
09.篠田千明『zoo』|11/11-13|京都芸術センター 講堂
10.シャンカル・ヴェンカテーシュワラン/シアタールーツ&ウィングス『水の駅』|11/12-13|京都芸術劇場 春秋座
11.researchlight『河童と、ふたたび』|10/22-11/13|ロームシアター京都 ローム・スクエア
12.小泉明郎『CONFESSIONS』|10/28-11/27|京都芸術センター ギャラリー北・南
【こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク】
◎バカラクラウン『ぷすぷす』|10/22-23|ロームシアター京都 サウスホール
◎Little seeds『Little seeds 移動遊園地 vol.1』|10/23|ロームシアター京都 ローム・スクエア
◎子どもに見せたい舞台 in きょうと『アンデルセン童話集』|10/29-30|京都市北文化会館 ホール
◎シアター・リフレクション+シアター・ブラナー『家へ帰ろう』|11/5-6, 12-13|京都市右京ふれあい文化会館,京都市呉竹文化センター
【フリンジ企画「オープンエントリー作品」】演劇、展覧会、インスタレーション、シンポジウム、ダンス、音楽、パフォーマンス、等。計36作品。
【関連イベント】バックステージツアー、シンポジウム、ミーティングポイント、ほか
(2)達成できたこと
当初の計画通り、日本の他、マレーシア・アルゼンチン・イギリス・フランス・オーストリア・タイ・インド・スイス・デンマーク・アイルランドの各地から作品を招聘(対象外演目含む)。それぞれ安全に上演を実施し、当初の計画を上回る来場者を得て大きな反響を得ることができた。
公式プログラムの演目の約1/3の作品が、国内外のアーティストや海外のフェスティバルと、当フェスティバルとの共同製作、または当フェスティバル自身が企画と製作を手掛けた公演であり、作品創作の場としてのフェスティバルの機能を発揮することができた。
自由登録制のオープンエントリープログラムにはジャンルや拠点の境界を超えた36作品が登録され、またフェスティバル関連プログラムとして、まいまい京都、京都市立芸術大学、国際舞台芸術ミーティング in 横浜、舞台芸術制作者オープンネットワーク、国際交流基金アジアセンターなど実行委員会外の団体との共催でイベントが行われ、京都における舞台芸術のハブとして機能したと言える。
また、前回に引き続き雑誌やウェブサイトといった媒体に劇評が多く発表され、観客や批評家にも京都やフェスティバルの様々な面を体験・実感してもらい、それを国内外に向けて発信することができた。
(3)現状の課題
今回のフェスティバルでは対象外演目も含めて過去最大規模となる16作品を紹介した。事務局スタッフのマンパワー的には限界の部分があり、今後に向けて公演とスタッフの適切な規模を再検討する必要がある。
また、当実行委員会事務局は当事業専用に組織されているため、予算的な問題もあり年間を通じて活動出来るスタッフが極めて限られている。そのため培ったネットワークで収集した情報の整理や、その活用などを充分に行うだけの余力が事務局に乏しい。人的・時間的な工夫により改善に取り組んでいるが、長期的なビジョンで事業を計画していく上での弱点だと考えている。
(4)今後の改善点
特に新作を当フェスティバルが主体となって製作する場合や、アーティストと共同製作する場合には、フェスティバルの制作スタッフ・テクニカルスタッフの人員配置を適切に設計したい。
(5)自己評価(地域活性化につながった点や活動実施による経済波及効果の算出などを定量または定性により活動における成果について自己評価をしてください)
当芸術祭が継続的に実施されていることによって、国内のみならず海外の関係者からの認知度も高まり、人的ネットワークが構築されている。アーティストのみならず、海外の劇場・フェスティバルのディレクターも実際に京都に視察に訪れることで、国内のアーティストの海外上演の機会を開いたり、新たな国際共同プロジェクトのきっかけが生まれたりするなど、国際文化交流の活性化に繋がっている。2016年の開催では、ルイス・ガレーと篠田千明の作品に対して、他の海外フェスティバルから上演の可能性を探る問い合わせを受けている。
また、当事業の継続的実施は、作品の受け手である観客層の拡大につながっており、日本における先進的な国際舞台芸術祭として、近年は関西圏外からの認知度も高まっている。従来の舞台芸術の枠を超えたジャンルの作品を多数プログラムしているため、舞台芸術以外のジャンルに興味を持つ観客層へとリーチを伸ばすことができているのも、このフェスティバルの果たしている役割のひとつである。
また地域の市民ボランティアを広く募集し「サポートスタッフ」としてご活躍いただいた。2016 AUTUMNでは、これまでの人数を超える82名のサポートスタッフに登録いただき、広くフェスティバルを支えていただいた。
本活動による経済波及効果は7億1,600万円(経済波及効果推計値)。
*公演チケット販売収入、物品販売収入及び広告収入 直接効果額 13,188,247円
*間接効果額 17,073円×41,181名(フェスティバル集客人数)=703,083,213円
(観光消費額は「2015年京都観光総合調査」に基づき算定)
(6)SOMPOアート・ファンドの助成を受けたことによるメリット
SOMPOアート・ファンドの助成金によって、機材費や設営費が十分に確保できていなかった池田亮司の屋外インスタレーション『the radar [kyoto]』を、安全に実施することができた。本作品は日没後の屋外で、無料で広く市民が鑑賞できる作品であり、圧倒的なスケールとクオリティによって多くのメディアにも取り上げられ、2016年のフェスティバルの顔とも言える作品となった。SOMPOアート・ファンドに採択いただけたことによる大きなメリットであった。
また直接的な助成金とは異なるが、子ども向け・ファミリー向けの「こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク」の演目『ぷすぷす』について、損保ジャパン日本興亜 京都支店様のネットワークを活用させていただき、地域の多くの親子にご観劇いただくことができたのもメリットとなった。
(7)活動実施における協力機関や他の協働団体の関与について団体名およびその内容
【助成】
平成28年度文化庁国際芸術交流支援事業
財団法人地域創造(『プレイ!パーク』に対して)
国際交流基金アジアセンター(マーク・テ『Baling(バリン)』関連企画に対して)
公益財団法人ポーラ美術振興財団(マーティン・クリード展に対して)
ウィーン市文化部、オーストリア文化フォーラム・東京、オーストリア連邦首相府(松根充和『踊れ、入国したければ!』に対して)
【協賛】
株式会社資生堂(researchlightに対して)
アランヴェールホテル京都(池田亮司の公演と展示に対して)
【特別協力】
株式会社長谷本社(オフィスの協力)
【協力】
河原町商店街振興組合(広報協力)
KYOTO ART HOSTEL kumagusuku(広報協力)
京都市立芸術大学(上演・広報協力)
京都岡崎 蔦屋書店(広報協力)
京都府立府民ホール“アルティ”(会場利用に関する協力)
京都モダンテラス(広報協力)
四条繁栄会商店街振興組合(広報協力)
ホテルモントレ京都(広報協力)
Editorial Haus MAGASINN KYOTO(広報協力)
八坂神社参道 祇園商店街振興組合(広報協力)
【その他】
まいまい京都(関連イベントの実施)
国際舞台芸術ミーティング in 横浜(関連イベントの実施)
舞台芸術制作者オープンネットワーク(関連イベントの実施)
(8)集客人数
のべ入場者数:41,181名
※内訳
・プレイベント:102名
・公式プログラム(15作品/展示およびポスト・パフォーマンス・トーク含む):32,339名
・こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク(4作品):4,622名
・フリンジ企画「オープンエントリー作品」(36作品):3,076名
・関連イベント:982名
(9)媒体への露出(記事タイトル/媒体名/掲載年月日)
※掲載多数のため、別紙PDFデータをメールでお送りいたします。