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採択活動一覧

岡山芸術交流2016

活動情報

活動ファンド SOMPOアート・ファンド
申請時期 第1回
活動地域 岡山県
活動ジャンル 美術
活動者名 岡山芸術交流実行委員会
活動名 岡山芸術交流2016
活動名(ふりがな) おかやまげいじゅつこうりゅうにせんじゅうろく
実施時期 2016年 10月 9日 ~ 2016年 11月 27日
会場 実施場所:岡山城を中心とする歴史・文化ゾーン(会場:旧後楽館天神校舎跡地、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、旧福岡醤油建物、シネマ・クレール丸の内、林原美術館、岡山城、岡山県庁前広場ほか。その他、屋外展示あり)
所在地 :岡山県岡山市(市街地中心部)

活動完了報告

(1)活動概況
①国際現代アート展
岡山城・岡山後楽園周辺の歴史文化ゾーン内の文化施設等を会場とした、世界的に評価の高い現代アート(コンテンポラリー・アート)作品の展覧会を開催した。主会場8か所は徒歩圏内に集積させ、また会場間をつなぐルート上にも大型の屋外作品展示を設け、街歩きを楽しみ、岡山の歴史に触れながら、アート観賞も楽しむ形式とした。
[テーマ] 開発 (英)Development
[総合プロデューサー] 石川康晴
[総合ディレクター] 那須太郎
[アーティスティックディレクター] リアム・ギリック(イギリス生まれ 現代アート作家)
[参加作家・作品数]16か国31組・52作品(うち新作29作品)
②パブリックプログラム
 「岡山芸術交流2016」の参加アーティストや作品により深く親しむため、以下の事業を実施した。
・対話型鑑賞…「対話型鑑賞」による鑑賞支援をスタッフ向け・学校向け・一般向けに実施した。
・アーティスト・トーク(パブリックプログラム)…参加アーティストのうち、日本人アーティスト4名のアーティスト・トークを開催した。
・ワークショップ…出展作品のひとつであるローレンス・ウィナー氏の作品をテーマとしたワークショップを開催した。
・シンポジウム…有識者を招いた各種シンポジウムやワークショップを開催した。
③ボランティアサポーターの育成・運営
 岡山芸術交流2016の会場運営(来場者の案内・誘導、作品看視等)のサポートをボランティアのサポートスタッフに担っていただいた。

(2)達成できたこと
・世界的な評価を受ける質の高い現代アート展の開催。
・岡山城周辺エリアを回遊する人の増加。
・歴史文化資源の再評価(近代建築、オリエント美術館)
・若年層の参画促進(学校の校外授業による来場、サポートスタッフへの若者参加)

(3)現状の課題
・先鋭的な現代アートを集めたため、「難解」とのイメージを持たれた来場者が多かった。
・ボランティアのサポ―トスタッフについて、学生や一般応募が少なく、企業からの申し込み中心であったことと、育成期間が短く十分なカリキュラムが組めなかった。
・県内の小中学校へ広く鑑賞を呼びかけたが、初回開催で具体的な展覧会情報を事前に提示できなかったことから参加校は42校にとどまった。
・「パブリックプログラム」の立ち上げが会期数か月前となり、十分なプランニング期間が確保できなかった。

(4)今後の改善点
・先鋭的なアートを集めるというコンセプトは維持しつつ、来場者へのガイドを充実させる。
・早期にサポートスタッフ事務局の立ち上げ、募集・育成期間を十分にとる。
・学校へのアプローチのための材料として、今回の開催結果があるため、早めにアプローチ。
・次回の基本構想検討の段階からパブリックプログラムの実施も連携してプランニングを進める。

(5)自己評価
・国内外から多くの来場があり、先鋭的な現代アート(コンテンポラリーアート)を集めた質の高い芸術展として、高い評価を受けることができた。
・会場を岡山市の中心部・岡山城周辺の徒歩15分圏内にコンパクトに集積させたため、来場者は平均5会場を徒歩で回遊し、街歩きを楽しむ姿が多く見られ、街の回遊を促すことにつながった。
・会場の一つである市立オリエント美術館は、館贓品の古代オリエント美術品を通常展示と現代アートをコラボする展示としたところ、展示方法・館贓品とも高い評価を集め、美術館の再評価につながった。
・来場者の多くが市内の後楽園、他の美術館、表町、岡山駅周辺の商業施設、市外の倉敷美観地区や瀬戸内国際芸術祭など周辺施設・地区へも訪問しており、広域の回遊を生む結果となった。

(6)SOMPOアートファンドの助成を受けたことによるメリット
有料の展覧会であったため、事業資金が十分でない場合は、有料施設への作品展示を優先せざるをえず、屋外への展開は困難であった。補助の獲得により、主要8会場に加えて、会場間をつなぐルート上へ、経費を擁する大型屋外作品の展示が可能となった。屋外作品の展示は、
・来場者の施設間回遊を促した。
・有料施設(8会場のうちの6会場)へ入館しなくとも、「岡山芸術交流」の展示作品に触れることができるため、来場者の増加につながった。
・作品の存在が、展覧会の宣伝ともなった。
・見慣れた街角風景と現代アート作品を融合させる特徴的な屋外展示が、現代アートの面白さを端的に表すシンボルとして、岡山芸術交流の開催意義を浸透させる一助となった。

(7)活動実施における協力機関や他の共同団体の関与について団体名およびその内容
・公益財団法人石川文化振興財団(実行委員会の構成員であり、事業全般について協働)
・みるを楽しむ!アートナビ岡山(対話型鑑賞の企画・運営)

(8)集客人数
 のべ234,136人

(9)媒体への露出(記事タイトル/媒体名/掲載年月日)
「岡山芸術交流」が開幕 国内16カ国市の中心部作品展示/毎日新聞/2016年10月10日
刺激的 現代アート 岡山芸術交流 市内中心部で開幕/山陽新聞/2016年10月10日
ほか 新聞・テレビ・雑誌・ウェブなど735件で露出

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