活動ファンド | SOMPOアート・ファンド |
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申請時期 | 第1回 |
活動地域 | 東京都 |
活動ジャンル | 演劇、その他 |
活動者名 | 一般社団法人Port B |
活動名 | 東京修学旅行プロジェクト |
活動名(ふりがな) | とうきょうしゅうがくりょこうぷろじぇくと |
実施時期 | 2016年 10月 10日 ~ 2017年 3月 31日 |
会場 |
実施場所:東京都内各所 所在地 :東京都 |
(1)活動概況
実施時期:平成 29年 3月 23日(木)〜25日(土)*2泊3日
実施会場: 23日東京ドーム、24日築地本願寺・ニュー新橋ビル3F コワーキングスペース
25日明治神宮・渋谷高野第一ビル5F レンタルスペース
本作品は、「東京のなかにあるアジアの修学旅行」を旅する観客参加型の演劇作品である。扱うのは東アジア、ASEAN加盟国をあわせた10数カ国であり、初年度は台湾である。コースは各国の中高生が東京へ修学旅行に来たとき実際に訪れるところであり、また、訪れるかもしれない場所が設定されている。コースはそれぞれ、その国の歴史、文化、食、宗教等を反映したもので、これを東京に住む人々が体験する。普通に生活していたらまず行かないような場所や、思いもよらないような点と点の結び方が生まれるだろう。参加者は自分の足で辿ることで、その国の歴史や文化や宗教を学ぶとともに、東京が持つ多様な魅力を知ることになる。
リサーチ成果による「東京/アジア」というネガをポジにする活動の軸は、参加者の作品体験である。そのため、プレゼンテーションとして実際に観客と共に「2泊3日の修学旅行:台湾編」を行った。また、リサーチ成果を圧縮して見せ、来場者とプロジェクトのコンセプトを共有するために、各訪問地で異なるゲストがレクチャーや朗読を行った。
(2)達成できたこと
東京に住む人々が、「修学旅行」という枠組みがあるからこそ、2泊3日という普段は共有することのない時間を共有し、各場所にまつわるレクチャーや朗読を聴き、議論するという非常に濃密で豊かな時間を共有することができた。新規プロジェクトのため試行錯誤しながらの創作となったが、結果として、PortBが創作した「ツアー・パフォーマンス」「メディア・パフォーマンス」に続き、「紀行演劇」とも言うべき新しい演劇のフォーマットを生み出すことができ、参加者の高い満足を得る事ができたのは非常に大きな成果と言えよう。
(3)現状の課題
プロジェクトの継続にあたり、優秀なリサーチャーの増員が急務である。
加えて、大人数が宿泊できるようなシステムも考案せねばならない。
(4)今後の改善点
今後はタイ編/中国編と行い、参加人数もさらに増える/増やす予定である。そのため、枠組みや広報などを改めて見直す必要がある。
(5)自己評価
試行錯誤を経た初回の試みとしては、参加者個々の満足も非常に高く、今後の発展を予感させる内容になったように思う。
(6)SOMPOアート・ファンドの助成を受けたことによるメリット
事業完了以前に助成金の振込を頂けたため、キャッシュフローの心配をすることなく準備を行えた。加えて、新作を創作するにあたり、幅広い助成対象経費項目が設定されていたことも創作の幅が広がり大きなメリットとなった。
(7)活動実施における協力機関や他の協働団体の関与について団体名およびその内容
平成28年度 芸術文化振興基金 現代舞台芸術創造普及活動
(8)集客人数
70名程度
(9)媒体への露出
PortBウェブサイト、SNS等以外の情報掲載はせず
*限られた参加人数のため、大々的な広報は避けた