活動は内容を変更することなく実施、無事終了いたしました。
今日、日本各地を地場として活動する作曲家たちの作品が、東京で演奏される機会は決して多くありません。日本を代表する作曲家のひとりであった芥川也寸志は、“地方”の作曲及び演奏活動を活性化させると共に、これを東京で紹介したいとの理念を持ちながら東北地方を支援し、次に九州・沖縄へ展開する夢を持っていました。弊団演奏会第30回の節目に、芥川也寸志の夢を“東京”で実現すべく、九州・沖縄では名高いが、東京ではほとんど知られることのない実力ある3名の作曲家（中村透、久保禎、石田匡志）に新作委嘱或いは、作品提供を依頼し初演、併せて東京では絶えて演奏されることのない、福島雄次郎の代表作「ヤポネシア組曲」を実演しました。積極的な社会的、文化的意義が認められるものの、チケット販売、集客の見込みが難しい公演であったので、積極的に広報活動に励み、招待を増席するなどの対応をし、集客率は67.5%でした。
世界初演３作品、日本初演１作品を紹介した結果、音楽専門誌をはじめ広く反響を得ました。（「音楽の友2017年4 月号、「うたごえ新聞」2016年3月20日付け、Music Pen Club 2017年3月号）