八ヶ岳南麓・北杜市に毎年全国から約200名以上のプロとアマチュアの音楽家が集うクラシック音楽祭。
プロとアマチュアの混成によるオーケストラと合唱団を編成して合宿練習をし、コンサートを開催している。今年度も、高い音楽性・芸術性を目指し、技術や年齢を超えた出会いや発見を通して、参加者全員がコンサート来場者とともに、心ゆくまで音楽を楽しむことのできる音楽祭を目指した。
また、音楽祭の開催を通して、幅広くクラシック音楽の普及に努め、山梨県北杜市および峡北地域の芸術文化振興に努めるとともに、自然豊かな八ヶ岳南麓地域の魅力を全国に向けて発信している。
プロの演奏家とアマチュアの音楽愛好家が音楽を通じて交流を深め、ともに質の高い演奏を目指すという形式は全国的にも珍しく、互いに学び合う貴重な場として、とりわけ高く評価されている。
　今年も、音楽祭に先立ち、2016年11月より北杜市民・山梨県民を中心に全国から参加者が集まって編成した八ヶ岳音楽祭合唱団が、東京より招聘した声楽専門家の一貫した指導のもと、毎月約2回の事前練習を実施。全国からの参加者によって編成された八ヶ岳音楽祭管弦楽団も7月、8月と9月に事前練習を実施し音楽祭に臨んだ。
オーケストラ＆合唱コンサートでは、矢崎　彦太郎氏（元東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団首席客演指揮者）を指揮者に迎え、コンサートマスターの近藤薫氏（東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター）や独唱の二宮咲子氏・青地英幸氏、古澤利人氏などプロの演奏者・声楽家45名を含む146名の合唱団＆75名のオーケストラ総勢221名が、北杜市内の合宿施設「羽村市自然休暇村」で合宿をしながら練習を行い、多数のボランティア・スタッフの協力を得て、10月9日に北杜市高根町の八ヶ岳やまびこホールで一般向けのコンサートを行った。コンサートには満席のお客さまにご来場いただき、当地ではあまり聴く機会のない合唱付きフル・オーケストラによる演奏を楽しんでいただいた。