活動ファンド | -芸術・文化による災害復興支援ファンド- GBFund 芸術・文化による災害復興支援ファンド |
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申請時期 | 第1回 |
活動地域 | 山形県 |
活動ジャンル | 映像 |
活動者名 | 認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭 |
活動名 | 山形国際ドキュメンタリー映画祭2017 震災特集プログラム「ともにある Cinema with Us 2017」 |
活動名(ふりがな) | やまがたこくさいどきゅめんたりーえいがさいにせんじゅうななしんさいとくしゅうぷろぐらむともにあるしねまうぃずあすにせんじゅうなな |
実施時期 | 2017年 7月 17日 ~ 2018年 3月 30日 |
会場 |
実施場所:山形美術館、アートスペースkuguru、山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー 所在地 :山形県山形市 |
10月5日から12日まで一週間開催された山形国際ドキュメンタリー映画祭2017において、東日本大震災記録映画特集プログラム「ともにある Cinema with Us 2017」を開催し、8本の作品の上映と、3つのディスカッションイベントを行なった。2011年10月の映画祭より継続している本プログラムだが、震災から6年が経過した2017年の今回は、大きく二部に分かれた構成とした。
一つは震災記録映画製作に関するプログラムで、近年製作された東日本大震災関連作品を6本上映・紹介し作家を招聘して質疑応答を行い、またそれらの作品に関連するテーマでのディスカッション二つ(「テレビ・ドキュメンタリーの現場から東日本大震災を考える」「東日本大震災はドキュメンタリー映画になにをもたらしたか」)を行なった。
またもう一つは、そうした震災記録映像を保存し、今後いかに若い世代の教育の場で活用できるかについて、カンボジアの「ボパナ視聴覚リソースセンター」の取り組みを例に考えるプログラム「特別企画 アーカイブをめぐる対話」を組んだ。本企画では、ポル・ポト/クメール・ルージュ独裁時代の圧政・大量虐殺という負の遺産を語り伝える、若い作り手による2本のカンボジア作品の上映と、ボパナセンターの現ディレクター、チア・ソピアップ氏をお招きしてのディスカッションセッションを開催した。これら二つの企画はそれぞれ、映画を見、その後関係者の話を聞きながら各テーマについて参加者がじっくり2時間考えるというより立体的なプログラム構成となった。また映画製作の現状と未来の作家の育成、日本とアジア、といった多層的な視点が交じり合う、これまでの「ともにある」プログラムから一歩進んだ視野の大きな震災映画プログラムとなり、観客の満足度も高かった。
また映画祭後の2018年3月24日(土)には、「ともにある2017」上記アーカイブ企画の関連特別上映会として、「震災と『地域映画』の未来」と題し、震災被災地で被災したホームムービーを収集・修復・デジタル化し作品にまとめた『よみがえる大船渡』『よみがえる浪江町』を上映。監督の三好大輔氏を招聘し、山形に避難・移住されている浪江町出身の方々を含む観客の皆様とともに、ディスカッションセッションに参加いただいた。