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採択活動一覧

PARADISE AIR LONGSTAY Program

■PARADISE AIRとは 一宿一芸のトランジットポイント

アーティスト・イン・レジデンス PARADISE AIRは、千葉県松戸市に入れ替わり立ち代わり国内外からアーティストが訪れ滞在し、作品制作や発表を行うプログラムです。パチンコスロット店「楽園」の協力を得て運営し、名称はビルオーナーであるパチンコスロット店の名称「楽園」に由来しています。かつて宿場町として栄えた千葉県・松戸駅前は、江戸と水戸をつなぐ拠点として多くの逗留者が行き交いました。地元住民の邸宅には、過去に訪れた文人画人が宿泊料代わりに残した作品が今も残るといいます。PARADISE AIRはこうした松戸宿の歴史伝統を踏まえた「一宿一芸」をコンセプトとする、アーティストの国際的な滞在制作拠点となります。

成田空港と東京都心の中間に立地、JR常磐線で上野駅まで20分、松戸駅前から徒歩2分という好立地条件にある松戸で、AIR運営を行うことにより、多くの人が松戸に集い、アーティストと日本の芸術文化にとって新しいトランジットポイントとなることを目指します。

■LONG STAY Program

海外のアーティストに資金提供を行い、地域住民とともに制作をサポートして最長60日間の長期滞在を受け入れます。元ラブホテルである建物の防音性などが優れている点等を活用した作品制作を、市民とともにサポートします。滞在アーティストには、 渡航費、制作費などの資金を提供します。滞在アーティストには、松戸での滞在制作の他、自己紹介プレゼンテーション、オープンスタジオ、滞在終了時に公開インタビューをして頂き、アーティストの希望によって成果発表を行います。アーティストは公募により選考を行い、専門家や地元住民と一緒になって審査を行います。「地域との対話を楽しめること」が参加の条件であり、特色になります。

活動情報

活動ファンド 助成認定制度
申請時期 2017年 第4回
活動地域 千葉県
活動ジャンル 美術、生活芸術、舞踊、芸能、文学、音楽、映画、演劇
活動者名 一般社団法人 PAIR
活動名 PARADISE AIR LONGSTAY Program
活動名(ふりがな) ぱらだいすえあろんぐすていぷろぐらむ
実施時期 2018年 1月 20日 ~ 2019年 3月 31日
会場 実施場所:松戸駅周辺
所在地 :PARADISE AIR、松戸観光案内所と周辺公共施設、空間。
寄付金額 / 目標金額
10,000 / 500,000

活動完了報告

年に一度、3ヶ月間のアーティストの滞在を受け入れるプログラム。今年度は公募テーマを「Thinking Reeds(考える葦)」としてアーティストを海外から公募。これまでで最多となる70カ国・地域から449件の応募が集まり、アリシア・ロガルスカ(ポーランド)とジュピター・ブラウン(カナダ)の2名のアーティストを招聘した。
また、アーティストの活動を多角的に記録する取り組み。今年度はLONGSTAY Program 2018のアーカイブのための特設ページを制作、公開した。

1. 公募
テーマを「Thnking Reeds(考える葦)」とし、WEBサイトや過去の滞在アーティスト等のネットワークを使じ世界中からアーティストを公募した。
※応募倍率の変化:H25年:63倍>>>H30年:225倍

2. 審査
「地域との対話を楽しめること」を参加条件にしており、審査では専門家だけでなく地域住民も巻き込みながら、多様な視点でアーティストの選出を行った。応募に際して海外アーティストがWEBサイト等を通じて日本文化や松戸のことを研究したうえで提案を受けることで、審査をする住民にとっても街の可能性を考えるきっかけとなった。
※平成30年度の審査員:
・毛利嘉孝(社会学者/東京藝術大学教授)
・堀尾眞誠(松戸まちづくり会議会長)
・白井宏之(松戸市経済振興部文化観光国際課長)
・長谷川新(ゲストキュレーター)
・田村かのこ(PARADISE AIR メディエーター)
・ アルバ・ダウーン・リム(キュレーター)

3. 招聘
ポーランド出身のアリシヤ・ロガルスカと、アメリカ出身のジュピター・ブラウンを招聘し、約3ヶ月間の滞在制作を支援した。渡航費、制作費、日当などの経済的な支援はもちろん、専門的なスタッフによる技術的な支援や生活、制作、研究などのサポートを行った。(招聘期間:平成30年9月〜12月)

4. 制作
滞在中は地域の町会・自治会主催の歓迎会や市長訪問、地元住民へのインタビュー、ワークショップ等を通じて、街を探り地域資源を活かした作品制作に取り組んだ。滞在終盤には滞在報告会を行い、街での発見や経験などを共有した。
また提携をはじめた千葉県立美術館でも映像上映などを実施した。

5. 帰国
アーティスト帰国後にも継続的にアーティストとの交流を続け、日本の芸術文化を各国から発信している。
アリシアは2019年5月には京都で実施された展示の為に再度日本を訪れ、松戸でのプロジェクトを発展し展示するなどは次に繋がっている。


【Web上の告知】
http://paradiseair.info/activity-category/long

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