活動ファンド | SOMPOアート・ファンド |
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申請時期 | 第3回 |
活動地域 | 大阪府 |
活動ジャンル | 美術、生活芸術、音楽 |
活動者名 | ブレーカープロジェクト実行委員会 |
活動名 | Breaker Project|作業場@旧今宮小学校 |
活動名(ふりがな) | ぶれーかーぷろじぇくと さぎょうば@きゅういまみやしょうがっこう |
実施時期 | 2018年 4月 1日 ~ 2019年 3月 31日 |
会場 |
実施場所:旧今宮小学校ほか 所在地 :旧今宮小学校(大阪市西成区天下茶屋1-16-5)ほか |
1.活動概況
本活動は、2015年3月末で廃校になった小学校跡地を活用し、これからの地域社会にとって必要不可欠となる新しい創造の場<作業場>を地域と共につくっていく創造的社会実験です。<地域にあるものを活かす><他領域との協働><アートを媒介にする>をコンセプトとし、多様な住民の主体的な参加を誘発する魅力的で質の高い場をアーティストと共に創出するものです。また、自治会など地域の組織や福祉施設、児童館、小中高校等との連携・協働のためのしくみ作りに向けた調査にも着手しました。
<旧今宮小学校>を活用した複合型アートセンター創出に向けた実験
●あるものを活かし「ものづくり」を軸とした作業場づくり
旧今宮小学校に残る陶芸窯や畑(学習園)、廃棄物、廃材、体育倉庫など、あるものを活用し魅力的な作業を発生させていくことで、誰もかが立ち寄れる(立ち寄りたくなる)地域に開かれた場をめざし、継続して展開しています。
[実施期間/回数]2018年4月30日〜2019年3月31日/計18回 ※毎月1-2回オープン
[参加者数]896名
[参加アーティスト]きむらとしろうじんじん、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ、坪田直(空間デザイナー)、安藤聡(造園家)
●地域の子どもを対象にした音の場づくり |西成・子どもオーケストラ
「西成・子どもオーケストラ」は、演奏の上手下手は問わず、簡単なルールと指揮者の指示にしたがって思い思いに音を出す「集団即興オーケストラ」の手法で一瞬限りのアンサンブルをつくる試みです。2012年より地域の児童館や学校と連携し、継続して活動に取り組んでいます。今回は、即興オーケストラのワークショップとまちなかでのパレードを地域主催イベントにて披露します。恒常的な「音の場」づくりに向けて、旧今宮小学校の体育館を活用する予定でしたが、体育館の釣り天井撤去工事の遅れにより活動時期と重なってしまったため、今年度のワークショップは近隣の別の学校での実施となりました。次年度からは体育館で実施できるよう地元との調整を行いました。
[実施日程/会場]
ワークショップ:2019年2月2日、3月16日@いまみや小中一貫校・交流ホール
公開ワークショップ+パレード:3月31日@旧今宮小学校・体育館
[参加者数]のべ867名
[参加ミュージシャン]三田村管打団?
●新しい公共の場の仕組みづくりに向けた調査と勉強会
地域に根ざした新たな公共の場の仕組みづくりに向けた調査として、社会福祉制度の活用の可能性や福祉施設との連携を探るため、地域の障がい者就労支援施設や精神保健福祉士へのヒアリングを実施するほか、デザイン/まちづくりなどを専門とする市内の学校にもアプローチし、学生を巻き込んだ<作業場>での連携の可能性を探りました。さらには、<作業場>に参加する造園や農の専門家から、都市の緑がもたらす複合的なメリットや<作業場>の畑の作物から採集した種を活用した混植により、病虫害を抑えたり生長を助ける「コンパニオンプランツ」について参加者とともに教わる勉強会を実施し、参加者の作業への興味関心を高めることができました。
また、公立文化施設にて、「場」をつくることをテーマにラウンドテーブルを開催。ゲストによる他地域でのオルタナティブなスペースの運営手法・事例紹介による話題提供後、<作業場>の取り組みにも触れながら、今後の展望や共通する課題を共有し、参加者とともに、活動の継続や運営のあり方について対話を重ねる機会としました。
[実施日程/会場]2019年3月24日@大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
[参加者数]52名
[ゲスト]赤井あずみ(キュレーター/鳥取県立博物館)、きむらとしろうじんじん(美術家)
2.活動実施における協力機関や他の協働団体の関与について団体名およびその内容
・大阪市(経済戦略興局文化部文化振興担当):委託金交付・実行委員メンバー。文化振興施策の一環として取り組む
・西成区役所総務課:事業展開の連携、区民への事業周知
・今宮ふれあい地域活動協議会/NPO法人まちづくり今宮:小学校跡地活用のための協働先、地域住民に向けた広報面の協力等
・今池こどもの家/大阪市立いまみや小中一貫校/大阪府立今宮工科高校/大阪府立西成高校/大阪市立デザイン研究所/天下茶屋連合振興町会/(特非)アザリア/西成図書館/西成区社会福祉協議会/わかくさ保育園:プログラム実施の連携先、地域住民・学生・利用者等に向けた広報面の協力など
3.媒体への露出(記事タイトル/媒体名/掲載年月日)
・廃校へ行こう/Meets Regional 9月号(no.363)/2018年8月1日
・back to 廃校(政府広報オンライン)https://www.gov-online.go.jp/cam/haikou/list/experience//2018年8月1日
・なんやかんややってるで!旧今宮小の作業場/なび 7月号vol.137(発行:株式会社ナイス)/2018年7月1日
・ブレーカープロジェクト/西成区広報誌12月号(発行:西成区役所総務課)/2018年12月1日
・地域資産どう活かす -新たな場づくりへ熱い思い-/ 大阪日日新聞 19面/2019年4月1日