八ヶ岳南麓、北杜市に毎年全国から200名以上のプロとアマチュアの音楽家が集うクラシック音楽祭。プロとアマチュアの混成によるオーケストラと合唱団を編成し、コンサートを開催している。今年度も高い音楽性、芸術性を目指し、技術や年齢を超えた出会いを発見を通して、参加者全員がコンサート来場者とともに、心行くまで音楽を楽しむことの出来る音楽祭を目指し、また、音楽祭の開催を通して、幅広くクラシック音楽の普及に努め、山梨県北杜市および峡北地域の芸術文化振興に努めるとともに、自然豊かな八ヶ岳南麓の魅力を全国に向けて発信している。
プロの演奏家とアマチュアの音楽愛好家が音楽を通じて交流を深め、ともに質の高い音楽を目指すという形式は全国的にも珍しく、互いに学びあう貴重な場として、高く評価されている。今年も音楽祭に先立ち、2017年11月より北杜市民、山梨県民を中心に全国から集まって編成した八ヶ岳音楽祭合唱団が、東京より招聘した声楽専門家の一貫した指導のもと、毎月2回の事前練習を実施。全国からの参加者によって編成された八ヶ岳音楽祭管弦楽団も8月と9月に事前練習を実施して音楽祭の準備をした。オーケストラ＆合唱コンサートでは矢崎　彦太郎氏（元東京シティ・フイルハーモニック管弦楽団首席指揮者）を指揮者に迎え、コンサートマスターの深山　尚久氏（元東京フィルハーモニー交響楽団・武蔵野音楽大学教授）や独唱の二宮咲子氏、立川かずさ氏、相山潤平氏、古澤利人氏、プロ演奏家、声楽科38名を含む108名の合唱団、6５名のオーケストラ総勢178名が北杜市の合宿施設「羽村市自然休暇村」で合宿をしながら練習を行い、多数のボランティア・スタッフの協力を得て、10月8日に北杜市高根町の八ヶ岳やまびこホールで一般向けコンサートを行った。コンサートには満員のお客様にご来場いただき、県内でもあまり聴く機会のない合唱付きフル・オーケストラの演奏を楽しんでいただいた。