活動ファンド | 助成認定制度 |
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申請時期 | 2018年 第1回 |
活動地域 | 海外 |
活動ジャンル | 美術 |
活動者名 | 一般社団法人 世界ダイバーシティアート学会 |
活動名 | マリスアートプロジェクト in オパヴァ・チェコ |
活動名(ふりがな) | まりすあーとぷろじぇくと いん おぱゔぁ ちぇこ |
実施時期 | 2018年 6月 1日 ~ 2018年 6月 30日 |
会場 |
実施場所:Library Petra Bezruče in Opava 所在地 :チェコ共和国オパヴァ市 |
寄付金額 / 目標金額 |
100,000円 /
500,000円
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オパヴァにある120 年の歴史を持つ図書館での作品展。会場の建物はオパバ市民の結婚式も公式行事も行われる。教会にあるような巨大パイプオルガンが備えられ、街1 番の荘厳な文化施設である。大理石の階段や床、シャンデリアや正面玄関の彫刻はあたかも王宮を思わせる。たいへん名誉なことに、何年かに一度といった国家の貴賓レベルが来た時しか開けない正面玄関が、オープニングパーティーの時に開かれた。この施設の総合ディレクターが作品展を高く評価し、最高のもてなしとなった。
パーティーは、在チェコ日本大使館員以外に、チェコ視覚障害者協会の会長、モラビア地方とオパバの視覚障がい者協会の代表者等、チェコ盲人協会の重要な方々が参列して下さった。中でもモラビア視覚障がい者協会の代表フィルガソヴァ女史はオープニングで高橋の発表した「マリス宣言」と作文を涙ながらにチェコ語で読み上げた。作品展は大盛況となった。
初めて見る全盲の人も含めて全ての人が鑑賞できるマリスの絵画を目の前にして、腕に抱える我が子に優しく語りかける母親や、子供が率先して国旗を指差し母親に熱心に話しかける姿、国旗を前にして、友人と真剣に意見を交わす姿、車椅子で来場し、マリスの絵画を嬉しそうに鑑賞する姿など、多くの方がこの新しい次世代の美術作品をそれぞれの方法で鑑賞した。従来の視覚からだけの絵画鑑賞ではなく、見て、触れて、香りから鑑賞する新しい作品は、特に福祉分野が発展しているこの土地では大いに歓迎された。
【全盲の人も鑑賞できる絵画マリスについて】
マリスとは、世界初、現代美術の最先端、全盲の人も含む、全人類が鑑賞できる絵画技法とその技法を用いた絵画。砂の大きさの違いで、色の濃さを表現。香りで色相を表現。全盲の人も触って、絵を鑑賞可能。2009年に現代美術作家 高橋りく(当法人・代表理事 )がアート技法を考案。共感覚を用いたアート表現。
2017年11月19日~23日、プラハで行われた第42回ジャパンウィークで視覚障がい者も鑑賞できるマリスの絵画の作品展と、プラハ盲学校で特別授業を行いました。その際に、チェコ視覚障害者協会(Sjednocenáorganizace nevidomých a slabozrakých ČR (SONS))より、6月にチェコ・オパヴァで開催される視覚障がい者に向けたアート展の招聘を受け、開催に至りました。
マリスの作品展は視覚障がい者と健常者が共に同じ立場で絵画鑑賞が可能です。
国旗共同制作は互いの立場を考える契機を創出します。
Knihovna Petra Bezruče v Opavě (図書館)を会場とし、マリスの作品展及び、国旗共同制作と講演会を行います。チェコで障がい者組織として発信力の最も高い視覚障がい者協会が主催する《視覚障がい者に向けたアート展》で、チェコ全土への波及を狙いマリス作品展では常に視覚障がい者と健常者が共に絵画を鑑賞し、普段できないアートを通しての交流の場を創出。
国旗共同制作で参加者は自国以外の国の国旗を制作。その国の平和を祈りながら一粒一粒丁寧に砂を置いていきます。共同制作と絵画鑑賞の体験は健常者にとって他者を思いやる心、視覚障がい者の立場を考えるきっかけとなり、視覚障がい者はマリス絵画を鑑賞することで①色彩を感じ芸術鑑賞の喜びと②本来当然のこととしてあるべき自身の権利を享受することが可能となります。
1. 会場: