活動ファンド | The Okura Tokyo Cultural Fund |
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申請時期 | 第2回 |
活動地域 | 海外 |
活動ジャンル | 美術 |
活動者名 | 特定非営利活動法人 リトル・クリエイターズ |
活動名 | International Friendship Youth Camp 2018 |
活動名(ふりがな) | いんたーなしょなる ふれんどしっぷ ゆーす きゃんぷ 2018 |
実施時期 | 2018年 4月 23日 ~ 2018年 8月 17日 |
会場 |
実施場所:Temasek Polytechnic Global Community Village(キャンプ会場), Victoria Theatre(コンサート会場) 所在地 :シンガポール |
恵まれない環境に育つ高校生男女1人ずつと中学生男子1人の合計3人が、7月24日から29日までシンガポールへ渡航しInternational Friendship Youth Camp 2018に参加した。このキャンプ(7月24日現地到着-7月29日現地発)は、アートを通じて多国籍の青少年が交流を深めるという趣旨のもので、日本からのほかには中国、香港、フィリピン、インドネシア、韓国、マレーシア、ベトナムの青少年60名が参加し、ホスト国シンガポールの青少年と交流を深めた。
渡航前には、各2時間2回のワークショップを開催し、キャンプの趣旨の理解を促すと同時に、海外旅行の準備と心得、簡単な英会話の練習などを行った。
現地宿泊は、Tamasek PolytechnicのGlobal Community Villageで、男女別棟の寮であった。毎日バスでここから様々な会場へと移動。寮でもバスの中でも和気あいあいと楽しい共同生活となった。
<7月25日>
キャンプ参加者全員で歩いて市内を観光し、首相官邸、芸術学校SOTA、国立博物館を訪ねた。街のあちらこちらにあるパブリック・アートに触れ、独立以来独自の文化を築いて国造りをしようとしてきたシンガポールという国の在り方を学んだ。
午後はオーチャード・セントラルにある10Square(15歳以上の青少年向けアート教育センター)で「Zoo Project」に参加。「Zoo Project」は「Passion Arts: Wildlife Reserve Project, Pasir Ris Beach Arts Festival 2018」の一環で、熱帯雨林に生息する絶滅危惧種5種を守ることをコミュニティにアートで呼びかけるという趣旨のプログラムである。1日で完成するプログラムではなく、夏中、周辺住民、中学校、高等学校の生徒、Business Times Budding Artists Fundの碑益者(恵まれない環境の青少年)が制作に加わって、ペットボトルなどの廃棄物を利用し、資源の再利用と自然破壊を考えながら動物や熱帯雨林を表現する。この日は、屋内で地元の高校生(Dunman High School)が手掛けている鳥の作品のパーツ作りに参加した。
<7月26日>
午前中は、アラブ・ストリートを訪ね、シンガポールの文化の多様性を学ぶとともに、あまりなじみのないイスラム教のことについて説明を受けた。
その後、Pasir Ris Beachへ行き「Zoo Project」に参加。前日作ったパーツやそのほかのオブジェ(絶滅危惧種5種)の展示を行い、夕食時までかかって地元の中高生とともに熱帯雨林の作品を完成させた。
<7月27日>
午前中は、エスプラネードで現代美術の展示会やコンサートホール、楽器店などを見学。
午後は、Little Arts Academy North Campus(15歳以下の子ども向けアート教育センター)を訪れた。上述の10Squareもそうであるが、ここでは「どのような環境にいる子供でもアートを学ぶ機会が奪われてはいけない」というスローガンのもと、恵まれない環境の子どもには無料でアート教育を行っている。美術、工作からダンス、音楽にいたるまで幅広いアートに触れることが出来る。この日参加者はデジタル・アート・スタジオでレクチャーを受け、映像制作について学び少しばかり体験もした。また、社会貢献の一環としてTelok Kurau小学校の生徒たちの絵画制作のクラスで、チューターとして制作のアドバイス、アシストを行った。
<7月28日>
午前中は、日本人参加者と同じように厳しい家庭環境で育つLittle Arts Academy所属の同世代による打楽器アンサンブルとダンスパフォーマンスを鑑賞。鑑賞後、交流を深めた。
また午後には、日本から同世代のピアニストと和太鼓奏者も参加しているImagineAsiaコンサートを鑑賞。
<7月29日>
参加者全員での交流会ランチが開催され、ゲームをしたり、歌や踊りを披露し合ったりして別れを惜しんだ。
帰国前には「The 6th Asia Arts Festival」でダンスの公演や会場ロビーでの美術作品を鑑賞。最後までアート三昧の旅となった。