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會田瑞樹ヴィブラフォンリサイタル

 打楽器奏者・會田瑞樹はこれまでに150作品以上の新作を手がけてまいりました。
 2018年は5月、ISCM(国際現代音楽協会)世界音楽の日北京大会にソリストとして招聘され中国国家交響楽団と国枝春恵作品を共演、7月には国際交流基金アジアセンター主催事業「Notes」にアーティストとして参加し、インドネシア・ジョグジャカルタにおいて自作曲を含んだ演奏会を成功に導きました。
 帰国後の9月には東京交響楽団とともに、山内雅弘作曲《SPANDA —ヴィブラフォンとオーケストラのためのー》を世界初演。満員の聴衆のスタンディングオーベーションを受け、現代音楽の演奏会では異例とも言える熱狂の渦に包まれました。
 10月にはパリでの自身初のソロリサイタル、そしてリトアニアにおいて、聖クリストファー管弦楽団とともに、権代敦彦作曲、ヴィブラフォンと弦楽オーケストラのための《Saewol —海からー》が世界初演されます。この度の12月25日、杉並公会堂でのソロリサイタルは世界各地で経験を積んできた會田瑞樹の凱旋ともいうべき公演です。
 公演では、リトアニアにおいて世界初演を行なった権代敦彦作曲《Seawol ー海からー》日本初演、日本公演では特別編成オーケストラ、並びに指揮者須田陽氏を迎えて行います。さらに独奏作品では金子仁美、中川俊郎、佐原詩音の各氏を迎え、両氏の先鋭的な作品を上演いたします。再演作品には間宮芳生氏の歳を重ねてなお創意工夫にあふれた《ヴィブラフォ ンとマリンバのための音楽》そして、會田に強い影響を与え続ける夭折の作曲家、八村義夫が遺した金属打楽器独奏のための作品を上演いたします。多くの新作を通して打楽器のための新しい音楽を探求することで、打楽器音楽を一人でも多くの方々に聴いて いただく機会を提供し、新しいものに出会う喜びを分かち合いたいという思いがあります。また、初演で終わらせるのみならず再演を重ね、作品と共に會田自身が成長を重ねる点も注目です。さらに、出版、録音と重ねることによって作品が広く社会に広まることを大きな目的としております。
 この度ご支援を頂きました方々には、プログラムへのご芳名の掲載、公演音源の贈呈、公演後の打ち上げへのご案内など、多数の特典を計画しております。
 どうかご期待ください。

活動情報

活動ファンド 助成認定制度
申請時期 2018年 第2回
活動地域 東京都
活動ジャンル 音楽
活動者名 會田瑞樹
活動名 會田瑞樹ヴィブラフォンリサイタル
活動名(ふりがな) あいたみずきゔぃぶらふぉんりさいたる
実施時期 2018年 10月 14日 ~ 2018年 12月 25日
会場 実施場所:杉並公会堂小ホール
所在地 :東京都杉並区上荻1丁目23-15
寄付金額 / 目標金額
123,000 / 800,000

活動完了報告

開催までの経緯                                
 會田瑞樹はこれまで150作品以上の新作初演に尽力し、打楽器のための新しいレパートリーを開発すべく多彩な活動を行って来た。打楽器音楽のさらなる発展に寄与すること、新しい作品を通して日本の作曲家の創作の変遷を辿ることを目的として本企画を計画した。
 この度のリサイタルは、10月14日にリトアニアにおいて會田瑞樹独奏、リトアニアを本拠に活動するSV.Kristoforo Kamerinis Orkestrasと世界初演を行う権代敦彦作曲《Sæwol -海から-》の日本初演、並びに海外公演遠征の凱旋も兼ねている。日本公演では弦楽合奏メンバーを佐原詩音氏の協力を得て人選を行い、現代音楽のエキスパートである甲斐史子氏をコンサートマスターに迎え、若手奏者を中心とし、新進気鋭の指揮者である須田陽氏を迎えた。さらに独奏作品の新曲を金子仁美、佐原詩音、中川俊郎の各氏に依頼し、先鋭的な作品を委嘱。再演作品には間宮芳生氏の歳を重ねてなお創意工夫にあふれた《ヴィブラフォンとマリンバのための音楽》を再演。そして、會田に強い影響を与え続ける夭折の作曲家、八村義夫が遺した金属打楽器独奏のための作品《ドルチシマミアヴィタ》ヴィブラフォンのための国際的レパートリーであるシュトックハウゼン《ヴィブラ・エルーファ》を選曲した。
 以上の計画で第一刷のフライヤーを作成後、會田自身が大きな影響を受け続けた作曲家・末吉保雄氏の訃報に接し、師への哀悼の意を込めて2013年に會田が委嘱し初演した《西へ》を急遽プログラムに追加した。

 多くの新作を通して打楽器のための新しい音楽を探求することで、打楽器音楽を一人でも多くの方々に聴いていただく機会を提供し、新しいものに出会う喜びを分かち合いたいという思いがある。また、初演で終わらせるのみならず再演を重ね作品と共に會田自身が成長を重ねる点も注目である。さらに、出版、録音と重ねることによって作品が広く社会に広まることを大きな目的としている。

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