活動ファンド | -芸術・文化による災害復興支援ファンド- GBFund 芸術・文化による災害復興支援ファンド |
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申請時期 | 第2回 |
活動地域 | 宮城県 |
活動ジャンル | 映像、その他 |
活動者名 | 公益財団法人 仙台市市民文化事業団 |
活動名 | 当事者による記録活動活性化モデル形成事業(「3がつ11にちをわすれないためにセンター」関連事業) |
活動名(ふりがな) | とうじしゃによるきろくかっせいかもでるけいせいじぎょうさんがつじゅういちにちをわすれないためにせんたーかんれんじぎょう |
実施時期 | 2018年 7月 14日 ~ 2019年 3月 31日 |
会場 |
実施場所:せんだいメディアテーク 所在地 :宮城県仙台市青葉区春日町2-1 |
震災から7年を過ぎた現在、震災の記憶が薄れていると言われる一方で、今だから話せるという方や、記録を残したいと言われる方も出てきている。震災後10年に向かう中で、改めて「当事者」に焦点を当て、新たに動き出しつつある「被災当事者による記録」を支援、推進するため、以下の取り組みを実施した。
1)被災当事者らによるインタビュー映像の記録
仙台市内の津波被災地域において発災後形成された旧中野小学校区復興委員会のメンバーによって結成された「なかの伝承の丘保存会」が、地域の歴史や住民の声を残すために開始したインタビューおよび映像記録活動への支援。7〜9月、映像の専門家に協力を依頼し、撮影のための技術支援、現地での演習を実施(参加者のべ6名)。8月、10月、12月にインタビューが実施された。3月には、「3がつ11にちをわすれないためにセンター」が主催するイベント「星空と路」(2018年3月7日〜2019年4月21日)で、活動の様子と撮影したインタビュー記録の一部を紹介。
2)被災当事者、自らによるオーラルヒストリーの記録
ふたりひと組で震災にまつわる物語を残していく新プロジェクト「わすれン!録音小屋」を始動した。「わすれン!録音小屋」は、人がふたり入ることのできる小屋上の録音装置であり、震災当時のこと、そこからの暮らし、いまの気持ちなど、これまで聞けなかったことや話したかったことを家族や友人などと話し、その対話を音声記録として残すことができる。自らの家族も被災を受け、震災を扱った作品を制作した経験を持つアーティストと音響技術の専門家に協力を依頼し、制作した。「星空と路」にて公開され、会期中は、知人、友人、同僚、親子など様々な関係性を持った計13組の参加者による音声が記録された。このプロジェクトは今後も継続して、多様な当事者の声を記録し続けていく。
以上、これらの記録は、適切な権利処理がなされたのち、「震災の記録・市民協働アーカイブ」として整理・保存され、ウェブサイトでの公開、メディアテーク2f映像・音響ライブラリーへの配架・貸し出し、展示や上映会の開催、さらには記録を囲み語る場づくりなど、さまざまな形で利活用されていく予定。