活動ファンド | 助成認定制度 |
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申請時期 | 2018年 第4回 |
活動地域 | 茨城県 |
活動ジャンル | 美術 |
活動者名 | 石岡市新庁舎展示パブリックアート寄贈作品制作実行委員会 |
活動名 | 石岡市新庁舎パブリックアート寄贈作品製作 |
活動名(ふりがな) | いしおかししんちょうしゃぱぶりっくあーときぞうさくひんせいさく |
実施時期 | 2019年 1月 21日 ~ 2020年 3月 31日 |
会場 |
実施場所:石岡市新庁舎 所在地 :茨城県石岡市石岡一丁目1番1号 |
寄付金額 / 目標金額 |
16,240,000円 /
10,000,000円
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【作品名】常世の国の太陽
【材質】陶磁器 青磁
【全長】高さ1.74m×幅12.85m×奥行0.28m(245ピース)
【設置場所】石岡市役所エントランス
【制作工程(約1年)】
1.1/25サイズの模型を作成し、形状の確認。材料の選定。
2.実寸の型枠を作成(約13m)
3.型枠内に粘土を成形
4.表面のならし
5.表面に模様を打刻
6.245ピースに切り分け
7.背面をくり抜く(乾燥、軽量化のため)
8.乾燥、素焼き
9.数回に分けて釉薬を塗布
10.約30時間かけて本焼き
11.壁面に設置 完成
【除幕式】令和2年3月15日に除幕式を予定していたが中止
(新型コロナウイルス感染拡大防止の為)
本作品制作の背景は、東日本大震災で被災した石岡市庁舎の建替えに伴い、石岡市が新庁舎に展示するパブリックアートの募集を行い、本作品が採用されたことがきっかけです。
制作者となる浦口雅行氏は、新庁舎にマッチした石岡市の歴史を感じさせる美術作品を制作することで、市の新たな魅力を創出するとともに芸術作品を市民の身近なものにし、地域における芸術文化の普及促進を図り、街づくりや地域共同体の活性化に寄与したいとの思いで、制作に取り組みました。
1300年以上の歴史を誇る石岡市は、常陸国風土記にあるように「日出する東の最も重要な国」と位置付けられ、「常世の国(ユートピア)」と呼ばれており、それらの歴史的記述から作品のテーマを着想し、今回のようなデザインが生まれました。
作品は「常世の国の太陽」と題し、今まさに地平線から昇る巨大な太陽が、石岡の大地と未来を照らし出す様を245点の青磁陶板で表現されています。
また、作品の表面には、窯道具の棚板の破片で刻んだ数万という打刻文様があり、2011年の東日本大震災で大量に破損したセラミック製の棚板の破片を利用しています。この破片が今回このようなかたちで、未来の石岡を照らし出す太陽に命を吹き込む役割を担えたことに対し、何かしらの運命を感じる思いです。
※青磁とは
青銅器のような外観に、玉(翡翠)の色を模したもっとも高貴な焼き物とされ、古代中国では皇帝のために作られる特別な器とされた。窯の中の酸素を限りなく少なくする還元焼成という技法により、釉薬に含まれる鉄が化学反応を起こし、青く発色することで生み出される。素地と釉薬の収縮率の差から生じる貫入(釉薬の表面に入るひび模様)も見所のひとつ。