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国際工芸アワードとやま

活動情報

活動ファンド SOMPOアート・ファンド
申請時期 第4回
活動地域 富山県
活動ジャンル 美術、生活芸術
活動者名 富山県
活動名 国際工芸アワードとやま
活動名(ふりがな) こくさいこうげいあわーどとやま
実施時期 2019年 4月 1日 ~ 2020年 3月 31日
会場 実施場所:富山県美術館、県内工房等
所在地 :富山県富山市、高岡市、南砺市ほか

活動完了報告

1.活動概況
 2017年度に「国際北陸工芸サミット※」において開催した、50歳以下の工芸に携わる作家・職人・デザイナーなどを対象とした国際公募展「U-50国際北陸工芸アワード」の成果をふまえ、富山県の工芸の魅力を国内外に発信する取組みとして、工芸分野における新たな国際公募展「国際工芸アワードとやま」をメインに多彩なプログラムを実施。
 また、石川県・福井県とは引き続き連携協力し、工芸の一大産地である北陸の工芸の魅力発信に取り組んだ。

①国際工芸アワードとやま(2019年10月1日~2020年1月27日 公募、3月 1次審査)
 工芸に携わる50歳以下の作家、職人、デザイナー等を対象とした国際公募展。このアワードでは、世界各地の伝統的な技術を活かした表現力・独創力に富む作品を応募対象とし、2019年度は公募・1次審査までを、2020年度には、2次審査・展覧会(会場:富山県美術館)・授賞式を行うほか、入賞者と県内工芸作家・企業等との交流創出を目的としたプログラムの実施を予定している。
応募総数:709件(62の国・地域)
1次審査通過者数:125人(25の国・地域、国外55人、国内70人)
   
②国際北陸工芸サミット 北陸工芸の未来展(2019年8月18日~9月9日)
 国登録有形文化財「豪農の館 内山邸」を会場に、北陸三県で活動する若き工芸作家・職人など30名(組)の工芸作品を展示。
 本県からは、木彫、ガラス、金工作品のほか、石川県からは、陶芸、染織、福井県からは和紙、漆芸など、各地域ならではの素材・技法が施された作品を展示した。
来場者数:730名

③テーブルウェア・フェスティバルへの出展(2020年2月2日~2月10日)
 首都圏で開催される生活提案文化イベント「テーブルウェア・フェスティバル」へ北陸三県共同で出展し、北陸三県の工芸品を使ったテーブルコーディネートによる展示のほか、北陸の工芸にふれる工芸製作体験等を実施。
 本県からは、消し蒔絵(漆で絵を描いて、漆が乾かないうちに金粉などを用いて漆器に装飾する体験)、螺鈿細工、金工(真鍮、銅板のキーホルダー等に金槌で打刻して名前等を刻印)などの工芸製作体験を実施した。
工芸製作体験参加者数(3日間):97名

(参考)【国際北陸工芸サミット】
平成29年度から5ヶ年度計画期間において、文化庁と工芸の一大産地の一つである北陸三県が連携協力し、北陸の工芸の魅力を世界に発信するため、三県を持ち回り、連携し、様々な事業を実施するもの。
(2017年度:富山県、2019年度:福井県 2021年度(2020年度から延期):石川県をメインに開催)

2.現状の課題
 伝統工芸品産業において、技能・技術面では大変高い水準にあるものの、生活様式の変化と長引く不況による需要の大幅な減退傾向(生産額等は長期低落傾向)。
 国内市場が縮小していく中、積極的に伝統的な技術を生かした新製品の開発や海外への販路開拓に取り組む事業者もみられるが、後継者不足が深刻な分野もあり、全国の他地域と同じく担い手の確保が大きな課題。

3.今後の改善点
 数多くある国際的な公募展と差別化を図るため、特色ある企画にブラッシュアップするとともに、その内容を国内外に向けて積極的に情報発信していく必要がある。さらに、芸・産学官連携により、文化芸術事業、人材育成事業、ネットワーク構築事業など、多面的に展開していく必要がある。

4.自己評価
 若手作家の作品展示では、観覧者から「若い作家たちの新しい感性を感じられ、楽しい」「個性豊かな作品が並び、興味を引いた」など感想をいただいたほか、出展作家からも「制作発表の機会をつくっていただいてありがたい」といった声が寄せられた。
 また、公募展では、約4か月の募集期間に、62の国・地域から709名(組)の応募があり、特にアジアや欧米などの海外からの応募が、全体の約6割(473名(組))を占めており、海外に向けて情報発信することができたと考える。
 今後は、富山県美術館での工芸作品の展示、シンポジウムのほか、入賞者と県内工芸作家・企業等との交流創出を目的としたプログラムなどを通じて、本県の工芸の魅力を国内外に向けてよりいっそう発信していく。

5.SOMPOアート・ファンドの助成を受けたことによるメリット
 国際工芸アワードとやまの公募開始時に助成をいただけたことにより、英語・中国語で公募告知のプレスリリースを行うなど広報を充実させることができた。また、若手工芸作家の展示では、富山支店の営業担当者が保険アドバイス・手続きに迅速に対応いただき、安心して事業に臨むことができた。

6.活動実施における協力機関や他の協働団体の関与について団体名およびその内容
 文化庁と北陸三県(富山県・石川県・福井県)が連携協力し、北陸の工芸の魅力を国内外に発信する「国際北陸工芸サミット」を開催するとともに、若手工芸作家の展示では、富山県文化振興財団に会場協力いただいた。

7.媒体への露出(記事タイトル/媒体名/掲載年月日)   
 ①国際北陸工芸サミット~北陸工芸の未来~ 【TV】NHK富山放送局  2019.9.1
 ②国際北陸工芸サミット~北陸工芸の未来~ 【TV】チューリップテレビ 2019.8.28
 ③若手作家の30点並ぶ 北陸工芸の未来 【新聞】富山新聞 2019.8.29
 ④若手の作品30点展示 北陸の工芸作家や職人 【新聞】読売新聞 2019.8.30
 ⑤北陸工芸の魅力発信 内山邸で展覧会 【新聞】北陸中日新聞 2019.8.30
 ⑥県の工芸 魅力発信 国際公募展開催へ 【新聞】読売新聞 2019.10.9
 ⑦国際工芸アワード 賞金総額400万円 県 作品募集 【新聞】北日本新聞 2019.10.16

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