活動ファンド | 助成認定制度 |
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申請時期 | 2019年 第1回 |
活動地域 | 兵庫県 |
活動ジャンル | 美術 |
活動者名 | 特定非営利活動法人 芸術と計画会議C.A.P. |
活動名 | C.A.P.プロジェクト2019 |
活動名(ふりがな) | きゃっぷぷろじぇくとにせんじゅうきゅう |
実施時期 | 2019年 5月 1日 ~ 2019年 12月 28日 |
会場 |
実施場所:(1)Kobe Studio Y3 (2)MoM Art Space (3)Gallery Herold (4)神戸市内全域 所在地 :(1)神戸市中央区 海外移住と文化の交流センター内 (2)ドイツ、ハンブルグ市 (3)ドイツ、ブレーメン市 (4)兵庫県神戸市 |
このプロジェクトは、海外のアートグループとの活動、そして地域の創造的な人たちとのネットワークを育てていくことを両輪に、アートが地域コミュニティーで効果的に機能する社会を目指して実施しました。
海外のアートグループとの活動は、トゥルクとハンブルグからアーティストを迎え、またハンブルグ、ブレーメンにアーティストを送り、それぞれ地域で市民が異なった文化に学び課題を克服していくことをテーマに実施しました。
地域の創造的なネットワークを育てる活動「神戸文化祭」では、期間中、旗を掲げ自分の活動を公開する人をフラッガーと呼んでいます。特別に企画を準備したり、いつも通りの活動をただ公開したり、あるいは単に「自分はこういうことをしています」と知らせる為に旗をあげる人もいます。フラッガー同士互いに取材し紹介する原稿を書いて作るチラシや広報、記録など市民が中心となって神戸文化祭は作られています。
● 海外のアートグループとの活動
1) フィンランドのアートグループ「ARTE ry」の神戸での活動。
フィンランドのアートグループARTE ry は、1960年設立の芸術団体で、会員は100人以上。トルゥク市で最大のTitanik Galleriaを運営。来日アーティストはシルック・ケトラ(版画作家)とハンヌ・セッパラ(サウンドアーティスト)の2名。地域のアーティスト10名あまりが公開制作を行っているKOBE STUDIO Y3のスタジオを拠点に活動しました。シルックは神戸市立神戸アートビレッジセンター(KAVC)の協力得てシルクスクリーンの作品を制作。KAVCでの講座も行い、ハンヌはKOBE STUDIO Y3を拠点に新作パフォーマンスを制作し、公演を行いました。
「See Saw Seeds Effect; Moi Moi Konnichiwa」
シルック・ケトラ「パオラと呼ばれた身体~パフォーマンスと展示」
期間:2019年5月16日(木)-26日(日)
会場:KOBE STUDIO Y3/神戸
シルクスクリーンプリンティング・パフォーマンス
16(木)18:00-20:30 Sessions 1 & 2: Light
18(土)18:00-20:30 Sessions 3 & 4: Passion
21(火)18:00-20:30 Sessions 5 & 6: Knowledge
23(木)18:00-20:30 Sessions 7 & 8: Reality
25(土)18:00-20:30 Sessions 9 & 10: Darkness
展示:17(金)~26(日)
*同期間に同じフロアにある別のギャラリーで、これまでのSee Saw Seedsについての資料展示も開催した。
*関連企画
シルック・ケトラ デモンストレーションレクチャー「Color code-decording CMYK」
日程:24(金)
会場:神戸アートビレッジセンター/神戸
ハンヌ・セッパラ「ケンペレ~オーディオビジュアルパフォーマンス」
日時:2019年5月26日(日)
会場:KOBE STUDIO Y3 5F講堂/神戸
【関連イベント】
ハンヌ・セッパラとシルック・ケトラによるアーティストトークとクロージングパーティー
日程:26(日)
会場:KOBE STUDIO Y3/神戸
2)日本から4名のアーティストが渡独。ハンブルグのアートコミュニティー「ゲンゲフィートル」で活動。
2009年ハンブルグの古い建物を守り再活用するため200人がゲンゲフィートルに集まり、現在、アーティスト、地域社会活動家、建築関係、思想家などがコミュニティーを形成しています。現地のアーティストで展覧会企画も行っているダグマー・ラウバルトの協力を得て4名のアーティストが滞在制作など実施。各自の展示以外にも日本から持っていったもの、ハンブルグで見出したものなどを用いた共同の公開インスタレーション「BRING/TAKE/LEAVE」を行いました。また遺構を利用したアートスペースを丹念に訪ね、大阪/ハンブルグ友好都市30周年事業に関わる別の組織フリーゼとも出会いました。
「See Saw Seeds Effect;Enjoy Misunderstanding」
展覧会:BRING/TAKE/LEAVE
期間:2019年6月21日(金)-29日(土)
会場:MOM art space (Gängeviertre内)/ハンブルグ
アーティスト:上岡雄貴(絵画)、デビッド・アトウッド(絵画)、芸林晶子(陶芸)、碧山とをこ(彫金)
*滞在中の4人とダグマーで、この後Sea Saw Seedsのプロジェクトで関わることになるブレーメンのギューターバンホフを訪れた。現地ではマリオン・ボーゼン始めアートコミュニティーの人たちと交流。
3)ハンブルグのゲンゲフィートルから2名のアーティストが来神し活動。
ハンブルグで活動した神戸のアーティストたちが帰国するのとほぼ同時に、ダグマー・ラウバルトとベレーナ・イセル、二人のアーティストを神戸に迎えた。絵画の記号化という文脈で東洋と西洋の美について考える展覧会を開催。わび・さび、伝統とテクノロジーなどをめぐる対話から生まれるドローイング、ペインティング、彫刻とコラージュなどを組み合わせたインスタレーション作品を展示。また、自分たちの展覧会の制作以外にも、C.A.P.が毎年この時期に開催している「アート林間学校」にも講座を提供した。
「See Saw Seeds Effect;Enjoy Misunderstanding」
展覧会:アルゴ~わび・さびと西洋の出会い
期間:2019年7月20日(土)-8月11日(日)
会場:KOBE STUDIO Y3/神戸
アーティスト:ダグマー・ラウバルト(絵画)、ベレーナ・イセル(インスタレーション)
*関連イベント
7月19日(金)オープニングパーティー
7月28日(日)アーティストトーク
アート林間学校講座「シュールな魔法のカタチを作ろう!」
講師:ダグマー・ラウバルト+ベレーナ・イセル
日時:7月27日(土)
対象:小学4年生~大人
4)日本から6名のアーティストがブレーメンのアートコミュニティー「ギューターバンホフ」で滞在し活動。
元貨物駅を使った巨大な芸術施設内:ギューターバンホフにあるギャラリーヘロルドの運営委員会/フェライン23の招きで、6人のアーティストが約ひと月滞在し、ワークショップや現地作家とのコラボレーション、展覧会など様々な活動を行い、現地のアーティスト等と交流を深めた。ホストとして中心になったのは製本と版画を制作するマリオン・ボーゼン。またマリオンと日本からのアーティストは滞在中にハンブルグのゲンゲフィートルを訪れ交流した。
「See Saw Seeds Effect;Enjoy Misunderstanding」
展覧会:See Saw Seeds Effect;Enjoy Misunderstanding
期間:2019年8月9日(金)-25日(日)
会場:ギャラリーヘロルド/ブレーメン
アーティスト:池原悠太(絵画/デジタルメディア)、川口奈々子(絵画)、マスダマキコ(立体造形/ワークショップ)、エミリー・シエル(陶芸)、谷川武志郎(絵画)、上岡雄貴(絵画)
*関連企画
マスダマキコワークショップ
造形作家のマスダマキコはブレーメンの小学校で、紙袋を利用して色々な動物を作って遊ぶワークショップを開催した。移民受け入れに積極的な地域で、参加者は様々な出自の子供達となったが、それぞれのルーツに誇りを持って生きて行くという教育が印象的だったとのこと。
「ペーパーバッグで動物を作ろう!」
期日:2019年8月22日(木)
会場/主催:Schle an der stichnathStraße
協力:マリオン・ボーゼン(版画/製本)、カースティン・ホルスト(立体造形講師)
参加した生徒は3年生が20名ほど。
*See Saw Seeds Effect ENJOY MISUNDERSTANDING記録誌
日本からの4名のアーティストによるハンブルグでの活動。そして6名のアーティストによるブレーメンのアートコミュニティー「ギューターバンホフ」での活動。この2件を合わせて記録紙を和英で作成予定であった。しかし新型コロナウィルス流行により、記録誌編集作業が完了せず、また作業開始の目途が立たないため、本活動内では未完成となった。
5)●地域の創造的な人たちとのネットワーク「神戸文化祭」
今回で7年目となった「神戸文化祭」の活動は、旗を掲げて活動を公開するフラッガー117組が話し合いをかさね準備を行ってきた。この準備が人的な繋がりを強め、様々な新しい関係が築かれていった。フラッガーとなった多くの人たちが準備を楽しみ、現在も互いに興味を持って付き合っていることは大変良かったと考える。大掛かりなイベントを用意するわけでもなく、いつもの活動にほんのちょっと神戸文化祭の精神を載せるだけでこのような運動ができている。
「神戸文化祭2019~ナンデモナイヒオメデトウ」
期間:2019年11月2日(土)-11月17日(日)
会場:主に神戸市内
「神戸文化祭」は、個人やグループによる独立したプログラムで構成されているので神戸市街地中心に様々な場所で開催されます。
フラッガー(期間中、旗を掲げて活動を公開する人)のみなさん:
瀬野靖大(ショコラティエ ヤスヒロ セノ 神戸) /高山町子(居酒屋まっちゃん)/安達真一(啓文社印刷工業)/いけだえみ(トゥピ)/加藤元(美術家)/安川エリナ(関西アートカレンダー)/李祥太(100BAN Hall & Studios)/杉山知子(美術家)/藤本由紀夫(美術家)/南谷洋志(Bar Request)/中院俊子(ギャラリーあじさい)/澤木久美子(Satisfy My Soul)/千田麻里亜(Underground Gallery Music Bar)/本位田有恒(みどりの仲間たち、樹木医)/森脇正奈・谷中亜紀(アトリエ苺小屋)/島田有紀(サロンスノウイ -SALON SNOWY-)/森下明彦(メディア・アーティスト/美術・音楽・パノラマ愛好家)/川浦司(storage books店長)/佐野坂修一(みみみ堂)/黒澤直子(インテリア&アートプロデューサー)/北川永理(O'KEEFFE)/奥村千織(1003)/スガワラユウコ(岡山デニム雑貨オーナー/イラストレーター)/山崎俊一(喫茶ポエム)/森本恵(花森書林)/桑原嗣佳(カレー料理店ヒンホイ)/山田恵子(アイアンガーヨガ神戸)/深澤宏樹(マンドリルカレー)/金田明子(Cafe Cru.)/橋本健介( Louie Louie )/WAKKUN(画家、イラストレーター、絵本作家)/堀江斉(野菜食堂 堀江座)/坂本京子、鮫島さやか(TRANS- KOBE実行委員会事務局)/宮本ミント(フォト&エッセイ)/岡野 亜紀子( Pez Verde/アートマネジメント)/中島しのぶ(あんカフェ)/安田洋平(KITSUNE Book & Art )/田村広司(写交場MEMORI)/古賀由美子(はいからさん神戸)/バーン淳子(インドバザール)/島田誠、林淳子(ギャラリー島田)/鍵山淳子(魔女メグ)/朝倉民枝(クリエイター/ピッケの作者)/東青空(フリースクール生)/山下和也(日本画家)/矢野衣美(画家)/見澤良隆(うおくに商店)/所薫子(アートスペースかおる)/だるま森+えりこ(総合工作芸術家)/マスダマキコ+カワサキマキ(マキコムズ)/久森有希(森のようちえん そとはうち、保育士)/毛利敏子(森のようちえん そとはうち主宰)/乾高彰(相楽園)/江見洋一+トミー先生(プラモ部部長)/玉川侑香(いちばぎゃらりぃ侑香)/磯島吉博(歯科医)/阿部大(湊山温泉)/浜口富貴(中華料理人兼業歌手)/JUN TAMBA(彫刻家・画家)/高澤克太(アートスペースと雑貨の店 6丁目の花野)/田子いづみ(イラストレーター)/長谷川みか(新神戸 タイ古式マッサージ・整体 FUKUROU)/寺西貴美子(ギャラリー&教室(貸)Bouquet de Joie店主)/成瀬歩実(Playroom Cafe Cenarl 店主)/伊藤由紀子・高木知子(UNITE STORE)/國久真有(美術家)/尾上一生(ひらめの家職員)/岡本眞一(菊一)/高階巳由樹(cafe campagne)/今崎伸(Shin’s BURGER)/伊田美沙(Lifestyleshop Sowelu -ソエル-)/速水佑一郎(Teacafe Colour)/森恭子(床の間ぎゃらりー)/小西里美(喫茶博物館 珈琲ポエム)/加川純子(フローリストちんかえん)/神谷三郎(5BAN)/大見明子(アーティスト)/角正之+和田敦子(風舞シアターTonPlacer)/まえしま須美(ワークショップ•テラ)/窪田順(STREET GALLERY、アーティスト)/澤木久美子(建築家)/嘉納秀樹(Space31)/築山有城(彫刻家)/帆足知恵(御影倶楽部)/鳥井雅子(画家・版画家・スタジオグラニート主宰)/片山みやび(美術家、アトリエ・トロッポ主宰)/赤石惠利嘉(版画家)/河合美和(Studio GRANITO 絵画教室主宰)/まつもととしこ(はらっぱgarden*)/永野達張、中原大、岡浦恵美(FOOD SHOP御影山手店)/有吉結子・吉村弥恵(Bibli)/飯山ゆい・鈴木勝(音遊びの会)/服部真貴(北の椅子と)/垰下憲司(兵庫図書館)/トミー先生(プラモ部部長)と土日家/山内和子(Cafe&gallery Sowa)/suimi(ガラス作家)/岡田淑枝(パッケージプラザ神戸兵庫店)/和田洋(自家焙煎珈琲豆工房 豆匠)/宮本明香(ギャラリーオーナー・絵本作家)、呉原進(ギャラリーオーナー・靴職人)/吉田延泰(naked craft project)/向井修一(city gallery 2320主宰)/長坂寿美子(GALLERY FACTOR主宰)/吉田競(月見山喫茶珈琲ポエム)/笹倉泰子(歌人)/大橋崇博(流泉書房)/石田香織(小説家)/太田恵、ハラチグサ、小玉唯智(おーちゃんず)/きぬがさサミィ(ゆたかな日常とクーナとアートの会)/熊原郁子(長田のクマさん)/柴山水咲(クロッキー&スケッチ部部長・美術家)/田岡和也(美術家)/たねいねりえこ(町中キノコ愛好家)/三井弘子(SUNSARA)/エイジハヤセ、ヒロヤマダ(ガラクタヘブン)/西林郁子(ガーデンアトリエ葉守)/片岡きりん(加古川海洋文化センター図書室)