活動ファンド | 社会創造アーツファンド Arts Fund |
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申請時期 | 2021年 第4回 |
活動地域 | 広島県 |
活動ジャンル | 音楽、映画、その他 |
活動者名 | ひろしま国際平和文化祭実行委員会 |
活動名 | 第1回ひろしま国際平和文化祭 |
活動名(ふりがな) | だいいっかいひろしまこくさいへいわぶんかさい |
実施時期 | 2022年 4月 1日 ~ 2023年 3月 31日 |
会場 |
実施場所:JMSアステールプラザ、広島国際会議場ほか 所在地 :広島市中区加古町4番17号、広島市中区中島町1番5号ほか |
第1回ひろしま国際平和文化祭「ひろフェス」 開催結果(概要)
実施期間
2022年4月1日~2023年3月31日
1 音楽部門「ひろしまミュージックセッション」
⑴ 次世代指揮者アカデミー&コンクール
13の国・地域から54名の応募があり、この中から予備審査を通過した14名が、平和記念式典への参列等を通じて、広島の歴史や平和への取組を学ぶとともに、予備審査の課題曲を題材としたワークショップに参加した後、コンクールに挑んだ。コンクールは、観客を入れたホールにおいて、一次予選、二次予選、本選(ファイナルコンサート)を行い、受賞者3名を決定した。
⑵ ジュニアウインドオーケストラ広島プロジェクト
広島広域都市圏内から応募のあった中高生(受講生)46名に、広島交響楽団の下野音楽総監督等による合奏、指揮法、音楽理論や合唱などの音楽全般の総合講座及び広島ウインドオーケストラの団員による各楽器の演奏技術指導等を実施している。また、月1回程度、圏域内で受講生等による「まちなか交流コンサート」を実施している。
⑶ プロ音楽家による出前音楽授業
広島広域都市圏内の小学校3校(10/4:広島市立湯来南小学校、10/5:広島市立鈴張小学校、11/14:東広島市立吉川小学校)に広島交響楽団の楽団員を派遣し、クラシック作品を中心とした名曲の演奏会や演奏体験を行った。
⑷ ひろしまアワード音楽部門
国内外の音楽界において、2020年度から2021年度までの2年間に、次世代につながる取組として高く評価され、平和文化の醸成に貢献した国内・海外各1組に賞を授与した。
2 メディア芸術部門「ひろしまアニメーションシーズン」
⑴ ひろしまアーティスト・イン・レジデンス(H-AIR)
国内外のアニメーション作家等の応募者39名の中から、ナタ・メトルーク(アメリカ)、マフブーベフ・カライ(イラン)、是恒さくら(日本)を招へい作家として選定した。3名は、5月以降、広島に半年間滞在する中で、制作活動に加え、街かどアニメーション教室等で市民との交流を行っている。
⑵ 街かどアニメーション教室
招へい作家3名を講師として、市民にアニメーション制作に携わる機会を提供した。
⑶ ひろしまメディア芸術エデュケーション(HIME)
ア 幼稚園・保育園向け「ぴかぴかアート教室」
比治山大学短期大学部の美術科と幼児教育科が共同で開発したアニメーション投影装置「ぴかぴかランタン」を使って、子供たちが描いた絵をスクリーンに投影する教室を実施した。
・ 開催日:6月25日(土)、8月4日(木)、8月10日(水)、12月12日(月)
・ 会 場:比治山大学、広島女学院ゲーンス幼稚園、牛田公民館、廿日市くじら保育園
イ 小学校・中学校・児童デイ向け「アーティストと触れ合う教室」
毎日は学校に行けない子供たちや生きにくさを感じている子供たちが、招へい作家と交流し作品を制作する教室を実施した。
・ 開催日:7月27日(水)、8月9日(火)
・ 会 場:ボーダレスアートスペースHAP-S・シンつるみ、ふれあい教室・中
ウ 中学校向け「国語教育×アニメーション」
アニメーションと国語教育を組み合わせる試みとして、アニメーション作品「注文の多い料理店」を教材として使用した授業を行った。
・ 開催日:6月28日(火)~7月2日(土)
・ 会 場:比治山女子中学校3年桜組・藤組
エ 高等学校向け「アルス・エレクトロニカ×ひろしまアニメーションシーズン 高校生の国際交流プログラム」
広島市立基町高等学校とオーストリアのボーグ・バート・レオンフェルデン校の生徒が、互いの作品を説明し意見交換する国際交流を5月30日(月)、6月2日(木)にオンラインで実施した。
オ 大人向け「ひろしまアニメーションサロン」
アニメーションの専門家等による現地及びオンライン講座を2回実施した。
⑷ 特集上映・展示
キュレーター・チーム(国内外の専門家陣)が、「水」、「社会」、「音楽」、「現代日本」などのテーマで集めた世界中のアニメーション作品を上映するとともに、上映作品に関わる展示を行った。
⑸ ひろしまアニメーション・カンファレンス&トーク
アカデミーの成果発表や誰もが参加しやすい映画祭をテーマとしたシンポジウムを開催するとともに、環太平洋・アジアコンペティション来場作家等のトークイベントを行った。
⑹ コンペティション(環太平洋・アジアコンペティション/ワールド・コンペティション)
86の国・地域から応募のあった2,149作品を審査・上映し、グランプリや各賞を決定・表彰した。本コンペティションや次項のアワードの成果により、ひろしまアニメーションシーズンは、米国アカデミー賞公認の映画祭として認定された。
⑺ ひろしまアワード メディア芸術部門/アニメーション分野
国内外のアニメーション界において、2020年度から2021年度までの2年間に、大きな成果を挙げ、平和文化の醸成に貢献した国内・海外各1組に賞を授与した。
⑻ ゴールデン・カープスター
ひろしまアニメーションシーズン独自のアワードとして、環太平洋・アジア地域で2年間に特筆すべき成果を残したと思われる個人・団体・組織を対象に選考を行い、計6組を選定・表彰した。
3 ジャンル間連携イベント
⑴ オープニングイベント
音楽とメディア芸術の祭典である「ひろフェス」の始まりを感じられるイベントを実施した。
・ 日 時:8月1日(月)16:00~18:00
・ 会場等:広島文化学園HBGホール
・ 内 容:第1部 開会宣言(STU48)、主催者挨拶(松井名誉会長)、
ひろしまアワード授賞式
第2部 広島交響楽団とSTU48のコラボレーション演奏、
広島ゆかりのアーティストユニット「CANVAS」のキャンペーンソン
グ演奏、神楽のアニメーション上映、神楽「八岐大蛇」×映像「アニ
メーションマッピング」のコラボレーション公演
⑵ 広域連携シンボルイベント
ア アニメーションシンフォニー《屋内会場》
広島広域都市圏内で活動する演奏家等による特別編成のオーケストラが、アニメーションやゲームの楽曲をその映像に合わせて演奏するとともに、ゲームイラストの複製原画展示を実施した。
・ 日 時:8月21日(日)17:30~19:30
・ 会 場:広島国際会議場フェニックスホール
・ 演 奏:指揮 吉田行地、ひろしま国際平和文化祭オーケストラ
・ 曲 目:久石譲 交響組曲「魔女の宅急便」、「千と千尋の神隠し」組曲、ゲーム逆転裁判より 成歩堂龍一~異議あり!、王泥喜法介~新章開廷!、逆転裁判1~3法廷組曲「開廷~尋問~追求」、宮川泰 組曲「宇宙戦艦ヤマト」、東海林修 さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅サウンドトラックより「再会」~愛のテーマ
・ 展 示:逆転裁判アート展
イ 広域連携シンボルイベントin中工場《屋外会場》
広島広域都市圏内の団体等による音楽演奏・パフォーマンスの無料ステージを始め、圏内を中心に活動するアーティスト、著名なアーティストによる有料ステージや、アニメーション・映画のパネル展示等を行った。また、圏内の自治体・企業や地元団体が特産品等の飲食・物販等を行った。
・ 日 時:8月27日(土)、28日(日)11:00~20:00
・ 会 場:広島市中工場及び緑地帯
・ 出 演:【無料ステージ24組】【有料ステージ13組】
・ 出 展:呉海自カレー事業者部会(呉市)、広島みはらプリン(三原市)、大浦鮮魚店(東広島市)、長田製菓舗(江田島市)、ひろしまあたり!?(広島広域都市圏特産品販売)ほか11団体
・ 展 示:「平家物語の彩」複製原画展、「ドライブ・マイ・カー」写真パネル展、ひろしまアニメーションシーズンアカデミー成果発表パネル展
4 参加事業「街かどフェスティバル」
広島広域都市圏の文化関係団体、アーティストや学生等が参加し、様々なジャンルの音楽演奏やパフォーマンス、アニメーション上映やメディア芸術作品展示等を実施した。
5 連携事業
広島広域都市圏の行政や文化関係団体が主催する音楽とメディア芸術のイベントを、連携イベント※1又は応援イベント※2に位置付け、相互に広報協力等を行った。
※1 音楽・メディア芸術の分野で、ひろフェス開催前後1か月間に開催されるイベント
※2 全ての文化芸術の分野で、令和3年10月~令和5年3月に開催されるイベント
6 広報活動
⑴ アンバサダー・公式サポーターによる情報発信
・瀬戸内エリアを拠点に活動するSTU48をアンバサダーに選任し、ポスター、総合パンフレット、PR動画、テレビCM、STU48公式HP等でPR活動を行うとともに、開催前PRイベント、オープニングイベントや広域連携シンボルイベントへの出演により、各イベントの集客につなげた。
・広島広域都市圏の出身者や圏内を中心に活動する広島ゆかりのアーティスト11組15名を公式サポーターとして選任し、自身のホームページ、SNSや出演イベント等でPR活動を行った。
⑵ 開催1年前PRイベント
8月1日に記者発表会を行い、開催概要の説明、アンバサダーの紹介及び広島ウインドオーケストラのアンサンブルによる生演奏とアニメーションのプロジェクションマッピングが融合したスペシャルプログラム等を実施した。このプログラムは、8月31日まで一般公開した。また、連携事業として「応援文化イベント」を11件認定し、互いに広報協力等を行った。
・ 日 程:令和3年8月1日(日)~31日(火)
・ 会 場:ひろしま美術館本館ホール
⑶ 開催100日前PRイベント
第一部では、アニメーション作家の山村浩二氏と声優の新谷真弓氏の講演、STU48のメンバー2人による映像制作やアフレコ体験を行った。第二部では、名作アニメーション「霧のなかのハリネズミ」の上映、「星めぐりの歌」などの演奏、宮沢賢治の短編童話「やまなしMountain Stream」について朗読と対談を行った。
・ 日 時:4月16日(土)13:30~17:00
・ 会 場:JMSアステールプラザ中ホール
⑷ 開催30日前PRイベント
広島市消防音楽隊の演奏に合わせて、STU48やコスプレイヤー等が本通商店街をパレードした後、広島ゆかりのアーティストのライブと漫画家こうの史代氏の講演会を、それぞれ実施した。
・ 日 時:7月2日(土)11:00~15:30
・ 会 場:パレード 本通商店街、ライブ エディオン紙屋町ホール、講演会 JMSアステールプラザ中ホール
⑸ 公式ホームページ・SNS運営
ア 公式ホームページ
ひろフェス全体、ひろしまミュージックセッション、ひろしまアニメーションシーズンの公式ホームページを設け、各イベントの詳細情報を随時発信した。
⑹ 広報制作物
ひろフェス全体、ひろしまミュージックセッション、ひろしまアニメーションシーズン等のイベント情報を掲載したポスターやチラシ等の印刷物、幟や懸垂幕等の広告物、PR動画を制作し、配布・配信等を行った。また、広島ゆかりのアーティストがキャンペーンソングを制作するとともに、大学生等がデザインしたTシャツ等のグッズ販売等を行い、周知啓発を図った。
⑺ 広告
各プログラムのポスター・チラシ等を公共施設、教育機関、商業施設等で掲示・配布するとともに、新聞、テレビ、ラジオ、デジタルサイネージ等の媒体で広告を出し、周知啓発を図った。
⑻ パブリシティ掲載・放送
報道機関等へ情報提供を行い、ニュースや記事掲載による認知拡大と機運醸成を図った。
7 来場者数
総来場者数221,390人
(内訳:主催者自主事業72,992人、参加事業8,239人、連携事業140,159人)
国内外から多くの方が広島を訪れる8月の1か月間、音楽とメディア芸術を柱とした「ひろしま国際平和文化祭」を開催し、広島の文化芸術や歴史文化に触れられる機会を提供するとともに、世界恒久平和を願う「ヒロシマの心」を発信することで、平和文化の振興と文化芸術活動の活性化を図ります。
また、一昨年からコロナ禍による活動制限が続く中、本事業により文化関係団体、音楽家、芸術家等が出演・交流する場を広げるとともに、観光振興やまちの賑わいづくりにもつなげます。
音楽・芸術と平和への思いがあふれる広島の実現に向けて、寄附によるご支援をぜひお願いします。