活動ファンド | The Okura Tokyo Cultural Fund |
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申請時期 | 第5回 |
活動地域 | 東京都 |
活動ジャンル | 音楽 |
活動者名 | 特定非営利活動法人 芸術家と子どもたち |
活動名 | 子どものためのアコースティックライブ&ワークショップ at そだちのシェアステーションつぼみ |
活動名(ふりがな) | こどものためのあこーすてぃっくらいぶあんどわーくしょっぷあっとそだちのしぇあすてーしょんつぼみ |
実施時期 | 2022年 10月 1日 ~ 2023年 3月 31日 |
会場 |
実施場所:そだちのシェアステーションつぼみ 所在地 :東京都 |
2022年4月、清瀬市に「そだちのシェアステーション・つぼみ」が開所した。同施設は、子どもの放課後の第三の居場所・ショートステイ・子ども食堂の場として利用されている。社会的養護の下にある子どもたちを中心として、さまざまな環境で育つ子どもたちとその家族や職員たちが、音楽を軸に地域の子どもたちが交流できる機会をつくりたいと考え「子どものためのアコースティックライブ」を開催した。
実施前に事前打合せを2回実施。1回目は事務局スタッフが施設職員とどのような子どもや大人が参加する可能性があるかを検討し、実施日を3/21(火祝)とすること、広報についても検討した。アーティスト検討の結果、ケルト・アイルランド音楽バンドの「tricolor(トリコロール)」に依頼。2回目はアーティストを連れての打合せを実施し、実際の演奏スペースの下見、スケジュール確認等を行った。また、音楽活動をしている施設職員がいるとのことで、子どもたちが音楽を身近に感じるきっかけにもなると考え、施設職員が一部演奏に参加することとなった。
広報面ではデザイナーに依頼し、参加者を募るための配布用募集チラシ、掲示用チラシ、当日案内看板、当日配布パンフレットの4種類の広報ツールを作成した。募集チラシは各施設を通して配布。申込み方法としては、A4チラシの参加申込書欄を施設担当者へ提出する方法と、当NPO事務局へ電話連絡する方法を用いた。
3/21(火祝)当日の参加者は41名(子ども21人、大人20人)。参加者内訳は「そだちのシェアステーション・つぼみ」を利用する子どもと保護者、同施設で実施している「こども食堂」を利用する子どもと保護者、児童養護施設で暮らす子どもと職員、地域の子どもと大人であった。
実施内容としては、アーティストの演奏を聴く時間のほか、アーティストが演奏する楽器の名前クイズ、施設職員とのコラボ演奏、アーティストが演奏する様々な楽器に子どもたちが触れて体験するコーナーで構成された。楽器の名前クイズでは、デザイナーに依頼した当日配布パンフレットを手にして参加する子どもたちの姿が印象的であった。子どもたちが手にしたパンフレットは家の形をした見開きで、中面いっぱいに楽器のイラストが散りばめられたものであり、子どもたちは手元の楽器イラストと、アーティストが演奏する楽器を見比べながら、新しい楽器の名前や音色を体験し、楽器を身近に感じる機会となった。
終了後のアンケートでは、「近くできくのは初めての楽器があったので、来てよかったです」「がっきのおとが いいきもちでした。たのしかったです。」「知らない楽器もあったから、紹介もあって、たくさんの楽器を知れてよかったです」「最後に楽器を触らせてもらえたことはとてもよかった!」「演奏がとてもすばらしかったです。子どもと一緒に楽しめました。」「ウキウキするリズム、キレイな音でとっても楽しかったです。」などの感想が寄せられた。
また、最後にアーティスト、職員、事務局スタッフで振り返りを行った。職員からは、参加した子どもや大人にとっては普段から来ている安心できる場所であり、そこで素敵な音楽を聴くことができたからこそ、リラックスして体験できていたとのことであった。アーティストとしては、そういった場所にアーティストが踏み込んでいくことで、心の距離が少し遠いところから音楽を通じてじんわり近づいていく感覚が心地よかったとの感想があった。また、楽器紹介では大人も子どもも興味をもって聞いてくれたことが嬉しく、楽器のイラストが描かれたパンフレットもよい効果を発揮していたとの意見もあがった。