活動ファンド | 社会創造アーツファンド Arts Fund |
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申請時期 | 2023年 第1回 |
活動地域 | 海外 |
活動ジャンル | 舞踊、芸能、音楽 |
活動者名 | 国際能プロジェクト実行委員会 |
活動名 | 能リ・イマジンド2023-2024:英国の現代芸術家とのコラボレーション |
活動名(ふりがな) | のうりいまじんど2023-2024 えいこくのげんだいげいじゅつかとのこらぼれーしょん |
実施時期 | 2023年 4月 3日 ~ 2024年 6月 30日 |
会場 |
実施場所:1)Kings Place, 2) The Place, 3) CBSO Centre、 4) Aldeburgh Snape Maltings, 5) Sheffield Universtiy 6)オンライン、7)東京(会場未定) 所在地 :1)90 York Way, London 2) 17 Duke's Rd, London, 3) Berkley Street, Birmingham, 4) Snape Maltings Concert Hall, Snape Bridge, Snap |
寄付金額 / 目標金額 |
0円 /
4,360,000円
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1. 隅田川プロジェクト(2024年6月, 英国3会場)
2024年6月18日に開催されるオールドバラ・フェスティバルの75周年を記念して、日本の能楽師9名が参加し、英国を代表する作曲家ベンジャミン・ブリテン(1913-76)が初めて開催したフェスティバルの重要な節目に能「隅田川」を上演します。ブリテンは1956年に日本を訪れ、能「隅田川」を2回鑑賞し、その感動から教会での上演用オペラ「カーリュー・リバー」を作曲、1964年にオールドバラで世界初演しました。この曲はブリテンの傑作の一つであり、作曲家のその後のオペラ作品にも重要な影響を与えました。2024年は「カーリュー・リバー」世界初演から60周年にあたり、フェスティバルでの30年ぶりの「隅田川」公演は特別な意義を持ちます。
オールドバラ・フェスティバル公演に続き、能「隅田川」はバーミンガムのオーケストラ本拠地であるCBSOセンター(6月20日)やロンドンのアーツセンターKings Place(6月21日、22日)でも上演されます。さらに、「Sumidagwa Project」(隅田川プロジェクト)と題して、現代の視点から作品を深く掘り下げるトークやワークショップも企画します。また、オールドバラでは、世界的な現代美術家ケリス・ウィン・エヴァンスによる「隅田川」をテーマにした美術作品と能楽師とのコラボレーションの開催が予定されています。
2.能リ・イマジンド:能と海外の多分野のアーティストとの協働
日本が世界に誇る伝統芸能である能は、現代の芸術家にとっても新しい表現のヒントが詰まっています。しかし、海外の芸術家による優れた能の創作例はまだ少ないのが実情です。そこで、「Noh Reimagined」は、長年の修行を積んだ能楽師の知識と技術、能の美学と本質を海外の芸術家に伝えるための方法を開発します。
これにより、現代の舞踊家が能の形式における表現の自由さを発見し、作曲家が囃子の独特なリズムや間、アシライ(足拍子)の面白さ、独特な心理的表現を一流能楽師から学びます。能楽師と海外の現代芸術家による国と時代を超えた対話こそが、現代の芸術の創造に新たなインスピレーションをもたらすと信じ、「Noh Reimagined」は2023年4月から2024年6月にかけて以下のプロジェクトを実施します。
1) 能の音楽と能の動き(所作)の仕組みを伝えるハンドブックを執筆する。
2) 指揮者サイモン・ラトルを創始パトロンとする英国の現代音楽グループ、Birmingham Contemporary Music Group(BCMG)とパートナーシップを組み、いま最も注目されている若い作曲家2名に新作を委託する。(Ben Nobuto:https://bennobuto.com/、Hollie Harding:http://www.hollieharding.com/)
3) ヨーロッパにおける重要な現代舞踊の拠点であるThe Placeで、2023年9月20日から22日までの3日間にわたる集中ワークショップを開催する。ワークショップの講師は、宝生流シテ方の佐野登氏。(https://theplace.org.uk/opportunities/artist-led-labs-the-japanese-noh-workshop-with-noboru-sano)
4) 2024年6月にKings PlaceとBirmingham Contemporary Music Groupの本拠地であるCBSOセンターで委嘱作品の初演を行う。
本プロジェクトは、異なる時代や文化、分野を超えて、海外と日本の伝統文化の国際文化交流を促進し、豊かな成果と大きなインパクトをもたらすことが期待されています。