今期で13年目を迎えた「トロールの森」は、11月23日（日）に今年の会期を、無事終了しました。
　今期においては、より一層の出展作品の充実を図るべく、公募制による出展作家を対外的に募り、結果、展示部門とパフォーマンス部門の両軸をもって例年になく幅広い表現の発露が見られ、近隣の方々をはじめ遠方からもお越しいただいた多くの方々に、改めて現代美術の「表現」の深さ・面白さを示せたのではないかと思います。
　展示部門では、彫刻やインスタレーションといったいわゆる「展示」的な作品の他にも、プロジェクトやワークショップを絡め鑑賞者の参加を促す作品、パフォーマンス部門においても、展示作品からインスピレーションを受け、その場で身体表現する作品等、従来の「展示」や「パフォーマンス」といったカテゴリー分けできない傾向は、現代美術の多様な表情を示し、個性豊かな野外アート展を形成しており、今後ともその傾向を「トロールの森」の企画としての「個性」として強く打ち出していきたいと思います。
　一方で、そのような作品傾向の質量の多様化に従い、準備期間から会期中、そして会期終了後に至る事務局側のバックアップ体制の充実も急務となっています。それらの体制を整えて行くことで、さらなるイベントの充実を図っていきたいと思います。
来場者　12000人