活動ファンド | 社会創造アーツファンド Arts Fund |
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申請時期 | 2014年 第1回 |
活動地域 | 海外 |
活動ジャンル | その他 |
活動者名 | 南蛮屏風下張り文書修復実行委員会 |
活動名 | 南蛮屏風下張り文書修復プロジェクト |
活動名(ふりがな) | なんばんびょうぶしたばりもんじょしゅうふくぷろじぇくと |
実施時期 | 2014年 11月 1日 ~ 2016年 7月 31日 |
会場 |
実施場所:ポルトガル/エヴォラ国立古文書館、リスボン国立図書館、ソアレス・ドス・レイス国立博物館(ポルト) 日本/京都国立博物館内工房 所在地 :ポルトガル/エヴォラ市、リスボン市、ポルト市 日本/京都府京都市 |
2014年11月25日~12月10日 ポルト、ソアレス・ドス・レイス国立博物館で京都国立博物館の修復工房の専門スタッフ4名による解装(紙をはがす)作業。六曲一双十二扇の南蛮屏風下張りの中に2,000から3,000枚の反古紙を確認。以後の解装作業(元の半紙大に1枚1枚はがす)は移送して日本国内での作業になることを確認。
12月15日~ 国立ポルトガル図書館所蔵のエヴォラ文書レプリカ作成作業開始。
2015年3月~ ソアレス・ドス・レイス国立博物館での解装作業写真による資料をもとに古文書解読作業開始
3月16日~21日 国立ポルトガル図書館の館長マリア・イネス来日。修復過程と制作中のレプリカの校正を京都国立博物館にて確認。
3月26日~28日 ポルトガル国パッソス・コェーリョ首相来日
3月27日 パッソス・コェーリョ首相、経団連朝食会で下張り文書修復プロジェクトの支援要請。
3月28日 2014年5月2日安倍首相・コェーリョ首相との共同コミュニケの進捗に関するファクトシートにて「ポルト、リスボン、エヴォラにおける南蛮屏風下張文書修復事業への協力」の進捗状況と二国間関係の強化に向けた方策として確認された。
4月20日 エヴォラ文書修復・レプリカ完成
4月30日~5月3日 谷垣禎一(日本ポルトガル友好議員連盟会長)を団長として、とかしきなおみ(自民党副幹事長)、いそざき仁彦(自民党副幹事長)、伊藤玄二郎(本プロデューサー)、ポルトガル訪問。
4月30日 リスボンのアジューダ宮殿にてエヴォラ文書レプリカをエヴォラ、リスボン両館に贈呈。カヴァコ・シルヴァ大統領と面会、レプリカの一部を贈呈。
5月3日 訪問団、国立ソアレス・ドス・レイス博物館にて下張り文書視察。パッソス・コェーリョ首相と会食、プリカの一部を贈呈。同首相も本プロジェクトに協力を確約。
7月 月刊「経団連」7月号に、谷垣禎一委員長が保存・修復支援要請の文書掲載
11月 ソアレス・ドス・レイス国立博物館所蔵南蛮屏風下張り文書の日本への移送のため準備を進めていたが、ポルトガルの政権が交代したため時間を要することとなる。ポルトガルの目まぐるしい政治の動きのなかで、政権の交代だけではなく、管轄文科大臣の罷免などもあり、作業が難行し停滞した。
ポルトで解装した範囲のなかでは下張り文書の断片的な部分でしか判断できないが、元禄2年(1689)から宝永2年(1705)までに含まれる売掛帳簿類、大量の京都菓子司菱屋に関する注文書状、菓子目録、謡曲本、色絵草子、覚など多様なものが所在していることが判明した。
現在、政治も安定を取り戻した。12月には日本で修復作業が開始できるよう日本での修復作業を行うべく、ポルトの下張り文書の移送交渉が進行中である。
報告画像
①ソアレス・ドス・レイス国立博物館での南蛮屏風下張り文書の事前調査(東ポルトガル大使同行)
②ソアレス・ドス・レイス国立博物館での下張り文書解装作業
③共同コミュニケの進捗に関するファクトシート2015年3月27日
④月刊「経団連」掲載記事2015年7月号
⑤ポルト国立博物館長宛招へい状2016年6月