フランス、ポンピドゥセンター・パリ発の国際映像祭 "HORS PISTES" の東京エディション。上映、シンポジウムやトーク、パフォーマンス、ワークショップ、パーティーなど多くのイベントを通して、作家と観客が一緒になって映像をあらゆる角度から楽しむことができる映像祭です。名前の知られたアーティストによる映像作品から、これまで紹介されてこなかった映像作品や確立されていない新規性のある表現ジャンルが一同に介します。オールピスト東京は次代の映像文化をグローバルに創造することを目指し、アジアの最も刺激的な映像作家の発掘を行い、東京をはじめ台湾やマニラでも上映イベントを実現させてきました。またオールピスト・パリ及びオールピスト・サンパウロとの活発な交流によっても、世界に向けて扉が開かれた舞台となっています。

オープニング・イベント　
6月12日18:30-23:30 in アンスティチュ・フランセ東京　参加者120名
3週間にわたる映像祭のオープニングを祝し、全プログラムからハイライト作品を上映。シャルレーン・ディニュッ ト ( ポンピドゥセンター・キュレーター ) を迎え、「さらなる映像の彼方へ」をテーマに監督、アーティスト、キュレーターによるトークを行なった。アフターパーティーでは、観客、アーティスト、キュレーター間の交流をはかり、オールピスト東京の目指すフラットな映像祭をアピールできた。

ヴィデオアート・プロムナード　
6月12–13日18:00-21:00 in 神楽坂 参加者60〜80名
商店のシャッターやカフェの外壁にプロジェクトされた映像作品、神楽坂の街を駆け巡る映像パフォーマンス。観客は地図を片手に夕刻の神楽坂を散策しながら楽しんだ。

アジア・プログラム　
6月20日15:30-21:30 in UPLINK 参加者80名
アジア各国から公募した作品を上映する「オールピスト日本プログラム」、台湾よりウェイ・ミン・ホーを招いての「台湾プログラム」、「韓国音楽ドキュメンタリー」 の上映。ゲストに台湾よりウェイ・ミン・ホー(キュレーター)と、ラザ・ ウー(アーティスト)。ソウルからの中継でパク・ダハム（プロデューサー）へのインタビューも行なった。

パリ・セレクション　
6月21日15:20-20:00 in UPLINK 参加者43名
ポンピドゥセンター・オールピストのプログラムから選出された三作品を上映。『エクスペリエンス・アンテグル』(2015)の監督グルワン・トラン・ヴァン・ジー も登壇。

マルチプルタップ・ライヴ＆トーク
6月21日20:30-22:00　in UPLINK 参加者34名
マルチプルタップの4人のミュージシャンによるライブ・パフォーマンスと、中国ツアーの記録映像の上映、トーク・ セッション。

マルグリット・デュラス―シネマの旅
6月24日18:30-21:30、7月3日18:30-21:30 in アンスティチュ・フランセ東京　参加者139名
ドミニック・オーヴレイの『デュラスとシネマ』の上映。オーヴレイと廣瀬純（評論家）によるトー ク。近年オーヴレイが日本で撮影した『Sho sho to』(2012) も併せて上映。

関連イベントとして、7月17–20日に開催されたオールピスト京都(モリユウギャラリー、同志社大学寒梅館、京都シネマ、アンスティ チュ・フランセ関西)にて、本プログラムからセレクトした作品の上映が行われた。