活動ファンド | 助成認定制度 |
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申請時期 | 2015年度 第1回 |
活動地域 | 東京都 |
活動ジャンル | 音楽 |
活動者名 | オーケストラ・トリプティーク |
活動名 | オーケストラ・トリプティーク第四回演奏会 |
活動名(ふりがな) | おーけすとら・とりぷてぃーくだいよんかいえんそうかい |
実施時期 | 2015年 11月 2日 ~ 2015年 11月 13日 |
会場 |
実施場所:東京オペラシティ リサイタルホール 所在地 :〒163-1407 東京都新宿区西新宿3丁目20−2 |
【参加者数】
出演者・作曲者:31名
スタッフ:6名
【来場者数】
有料チケット:106名
招待者:49名
演奏者関係者:196名
合計:196名
【聴衆者などからのメッセージ】
小山清茂夫人
・夫は、念仏を唱えてもらうよりも、曲を演奏して頂けることが何よりの供養になります。長野でも演奏して欲しいですし、長野にもトリプティークのプログラムを見せて紹介したいです。
小林淳(評論家)
・これまでのトリプティークの弦楽演奏会でも最も満喫しました。至福の内容でした。邦人作曲家の世界を心地よく堪能できました。個人的には芥川の「破戒」、松村の「キリシマ」を生演奏で聴けたことに快哉。小山の楽曲は何を聴いても心が揺さぶられます。主催者、演奏者の面々に拍手!客席の反応も良く、笑顔も多く、ロビーの賑やかな感じも、心地よく感じ取れて、満足して家に変えることが出来ました。
水野修孝(作曲家)
・ありがとうございました! 夜でしたので、先に帰らせて頂きましたが、良い演奏会でした。
TBSプロデューサー 小島英夫
・埋もれさせてはならぬ。 これだけの名曲を。 西耕一プロデューサーの執念である。 使命感である。 音楽に生きるものの良心である。 《弦楽のためのアレグロ》を 掘り出した。 61年も前、若き林光の作品だ。プログラムは、そんな渾身の音楽ばかりである。(一部省略)
戸ノ下達也(評論家)
実に多彩な弦楽の響きは、音楽の主張と思想を表現するもの。オーケストラ・トリプティークの若い演奏家の直截な眼差し、そして水戸博之先生の作品への愛情と作曲家への畏敬の念が体現された指揮に拍手。現在に至る音楽の多様な歩みを堪能する夜。
福嶋頼秀(作曲家)
トリプティーク第4回定期演奏会、とても良かった。周りのお客さまが、曲毎に「Violinが良い」「いい曲」と、ストレートに楽しんでいる様子にも、感動した。すごく良い演奏で、若い奏者なのに説得力のある演奏を繰り広げていて、正直驚いた。これだけの曲を短期間で仕上げるなんて、水戸さんも頑張ったのだろう。指揮者は、合わせ物の伴奏オケの作り方も上手い。消極的になりすぎず、楽曲全体の面白さが、よく伝わってきた。若いオーケストラって、良い音楽体験を積み重ねると、育ってゆくものと思った。継続の力が、そういった面でも、生かされていると実感しました。意義深い。
コントラバス協奏曲、小林さんの感動的なSolo、水野新作、アイヌ、等々どれも、選曲も演奏もとても良かった。こういう作品・演奏を聴くと、俄然、自身の作曲にもやる気が増してくる。後味の良い、とてもいい演奏会であった。
音楽ファン
どの曲も佳曲揃い。
音楽ファン
興味深い素晴らしいコンサート。あ心が洗われ、感動し。
音楽ファン
日本の絃楽オーケストラシリーズ 第四回演奏会 「作曲家と日本の響き」 オーケストラ・トリプティークは選曲も演奏も外れ無し。
【活動を終えての感想】
私達は、日本の作曲家の優れた新作、旧作の中から弦楽オーケストラ作品を初演・再演して、日本人が作曲した音楽の文化遺産を発掘・開拓し、継承し、発展させていくこと、さらに、芸術的に優れた日本の音楽作品の普及を願って、演奏会でのライブ録音をCD化し、作品を保存し、後世に伝えていくことを目的とした活動の演奏会を開催することが出来て大変良かった。
またこの今回の演奏会は、一晩で全種類の弦楽器のソロがある作品をプログラムに取り入れており、さらに、若手の演奏家や作曲家から日本を代表する巨匠の演奏家と作曲家を聴くことができ、日本における音楽界の今と昔、そして未来をも堪能出来る、歴史的に意義深く、とても充実した演奏会となった。
【今後の展望】
同年代のメンバーと切磋琢磨して望んだ演奏会は、とても充実した時間を過ごせたと共に、日本の音楽界の歴史上に自分たちの存在があるのだと実感でき、メンバーとの団結力がさらに強くなった。
また、先人達が築き上げた日本の音楽を私達が引き継いでいけるように、音楽作品の保存活動をも目的とした演奏活動の継続を行っていけるよう、努力して参りたいと考えている。
オーケストラ・トリプティーク第四回演奏会
2015年11月13日(金)19時開演 東京オペラシティ リサイタルホール
(リハーサルは11月2日より開始)
【演奏予定曲目】
指揮者 水戸博之
ソロ・ヴァイオリン 小林武史
ソロ・ヴァイオリン 三瀬俊吾
ソロ・ヴィオラ 髙橋奨
ソロ・チェロ 竹本聖子
ソロ・コントラバス 佐藤洋嗣
ソロ・フルート 向井理絵
ソロ・打楽器 高橋明邦
コンサートマスター 三宅政弘
ヴァイオリン 阿曽璃子、大杉那々子、小澤麻里、梶川空飛亜、加藤美菜子、迫田圭、知見寺武、藤代優意、森本由希子
ヴィオラ 伊藤美香、神山和歌子、星光
チェロ 任キョンア、大岩直季、渋井妙
コントラバス 志水祐亮、青木惟央
◆林光(1931-2012)弦楽のためのアレグロ(1954)
◆小山清茂(1914-2009)弦楽のためのアイヌの唄(1964)
◆松村禎三(1929-2007)映画『美しい夏キリシマ』より
◆芥川也寸志(1925-1989)秋田地方の子守唄(1977)(弦楽新編曲)
映画「破戒」(1962)(市川崑監督、島崎藤村原作)
◆山本和智(1975-)コントラバスと弦楽オーケストラのための『乱流と星月夜』(委嘱初演)
◆助川敏弥(1930-)ちいさきいのちのために(弦楽合奏版初演)
◆水野修孝(1934-)独奏チェロと弦楽オーケストラのための協奏曲(委嘱初演)
◆團伊玖磨(1924-2001)ソロヴァイオリンと弦楽四重奏のための黒と黄(2001/遺作)
◆白石茂浩(1958-)フルートと弦楽合奏のための夕鶴幻想(2008)
◆團伊玖磨(1924-2001)ソロヴァイオリンと弦楽のためのファンタジア(1973)(弦楽新編曲)
【私達の団体は、主に次の四つの目標を掲げて活動しています。】
第1に、芸術的に優れた価値を有するのにもかかわらず、忘れ去られようとしている日本の作曲家の手になる弦楽オーケストラの旧作を発掘・開拓し、再演し、日本の音楽の文化的遺産を継承し、発展させていく事。
第2に、現在活動している日本人が作曲し、芸術的に優れた価値を有する弦楽オーケストラの新作を初演し、価値ある日本の音楽作品を広く認知・普及させる事。
第3に、日本の価値ある音楽作品を保存し、後世に伝えていく事。
第4に、これらの目標を達成するために、演奏会でライブ録音をおこない、それをCD化する事。
上に掲げた目標に沿って、毎回、日本人が作曲したオーケストラ音楽の歴史を振り返る演奏と共に、未来へ向けた委嘱作品の演奏も行い、今回で第4回目となります。この度の演奏会では、日本民謡を題材とした弦楽オーケストラ曲から最新の委嘱作品まで、日本の作曲界を彩る綺羅星の如き作曲家達の弦楽オーケストラ曲を取り上げます。演奏される機会の少ない名作を世に広め、その価値を認知させる活動は誰かが為さねばなりませんが、開催には様々な困難が伴います。なぜならば、新作、旧作を問わず、作品の性格上、楽譜・パート譜の作成を新たに行わなければいけない場合も多く、またその為の人員も多く必要としますので、様々な費用もかかります。そして、演奏機会の極めて少ない作品であるからこそ、また、演奏会でのライブ録音をCD化する為にも、練習回数を増やし、ホールやスタッフも含めて毎回高いレベルの演奏が求められます。実際私たちはこれまで、万全を期して開催するよう、努力を尽くしてきました。このように私達の団体は、日本の作曲家による作品を、演奏とCD化によって、日本人が作曲した音楽作品は固有の価値を有する日本の文化遺産である、との認識を社会一般に広めたいと考えています。そして、広く日本の音楽の歴史を視野に据えた私達の活動を通して、芸術性の高い傑作であるのにもかかわらず、世に広く知られていない、それですから、いま演奏して残しておかなければ忘れられてしまう作品をCD化する事によって、後世に伝えていくことができる、と考えています。
そして今回は一晩で、全種類の弦楽器のソロがある作品をプログラムに取り入れ、さらに、若手演奏家や作曲家から日本を代表する巨匠演奏家と作曲家を聴くことができ、日本における音楽界の今と昔、そして未来をも堪能出来るプログラムで、とても充実した演奏会となっております。
【今までに取り上げられたマスメディアと評価、業績など】
・2015年2月号「教育音楽」にコンサートレポート掲載
・2014年10月号『音楽現代』にコンサート評掲載
・2014年9月号マンスリー『とーぶ』にCD評掲載
・2014年 9月5日NHK-FMにて演奏が放送される
・2014年8月30日NHK-Eテレで演奏CDが使用される
・2014年9月号『月刊エレクトーン』に、レポート掲載
・2014年2月21日『東都よみうり』に掲載
・2014年2月13日『神奈川新聞』に掲載
・2014年1月31日『NHKニュースウォッチ9』で特集
・2014年1月30日『苫小牧民放』に特集記事が掲載
・2014年1月7日『東京新聞』(夕刊)一面に掲載
・2013年12月号『音楽現代』にコンサート評掲載
・2013年12月号『音楽の世界』にコンサート評掲載
・2012年10月号『音楽の世界』にコンサート評掲載
・2012年11月号『音楽現代』に掲載にコンサート評掲載