元新道小学校やHAPSが位置する六原地域では年中イベントが盛んです。この地域は京都市内でも特に高齢化が進み、若いアーティストが町内で活動する事で生まれる活気が歓迎されています。それらに参加し、地域の方々とふれあい、交流していく中で互恵的な関係が自然と生まれる環境が必要だと考えます。アーティストが地域に貢献し、同時にアーティストが地域から学ぶことも多くありました。
【地域のイベント参加報告】
・通年:六原まちづくり委員会への参加(地域の活性化や空き家活用のために地域住民や有識者が集まった委員会。HAPSも空き家流通のためにどういったことが可能かを定期的な会議で話し合うなど交流・協力を行いました。昨年度はHAPSを介した物件のマッチングにつながりました。)
・2015年5月16日(土)17日(日):
ゑびす神社の「神幸祭」での神輿巡行、出店手伝い(アーティストが地域の方に混じって、ハッピを着て参加しました)
・8月22日(土):地域の盆踊り(若い世代の参加が少ない中でアーティストや友人と楽しく踊りました)
・10月4日(日):地域運動会(アーティストが競技に挑戦。地域の方と一緒に一生懸命参加し親睦を深めました)
・10月31日(土)、11月1日(日):ALLNIGHT HAPS関連イベント FESTIVAL OMOIDE|おもフェス(HAPSオフィス内で音楽、パフォーマンス、映像、版画、料理など様々なジャンルの方が参加した充実のフェスティバル。地域の方々も参加してくださいました)
・出演:みあん(青柳いづみ×青葉市子)、オオルタイチ、梅田哲也、松見拓也、荒木優光、MADEGG、トーチカ、松本清和、塚原悠也、カワイオカムラ、もぐらが一周するまで、南大輔、金氏徹平、山崎伸吾、遠藤水城ほか
・10月31日(土):新道ハローウィン・パーティー(子どもたちがお菓子をもらいにアーティストのスタジオへ訪問。その演出をクリエイティブなアイディア満載で子どもたちに喜んでいただきました)
・11月8日(日)六原フェスタ(地域の自治連合会によるお祭り。HAPSも一緒に参加し、住民の方への広報を行い、交流しました)
・11月15日(日):餅つき大会(餅つきやほか飲食店の手伝いのほか、HAPSブースを設置し地域住民の方への広報の機会としました)
・2016年3月4日(金)〜28日(月):HONESTY AND MODESTY(元新道小学校等を使用して開催したトークイベントシリーズ。地域住民の方と共に街を歩くフィールドワークや、ワークショップ、展覧会等も開催)
・勉強会「電力自由化というチャンス、どう活かす?」講師:伊東真吾,春山文枝
・公開研究会「こどもと郷土『北白川こども風土記』を読む」講師:池側隆之、菊地暁、佐藤守弘、谷本研、福島幸宏
・相撲と芸術 フォーラム#2「相撲の太鼓のリズムから」講師:野村誠
・トーク+フィールドワーク「ブリコラージュショック!いしをいだく」講師:小山田徹
・音楽会(と談話)『表現のたね 歌の景色 ~元新道小学校音楽室 Ver.~』出演:アサダワタル、中川裕貴、吉野正哲/マイアミ、米子匡司
・トーク「『後美術論』の先と後」講師:椹木野衣
・展示「Telephonovision」作家:毛原大樹
・展示「I’ve telegraphed and phoned and sent an air mail」作家:村田宗一郎
【その他イベントへの参加作家】鏡世界社(松見拓也+NAZE)、毛原大樹、西村知子、谷中佑輔、トーチカ、村田宗一郎、やんツー、吉濱翔
【HAPSとは】
2011年 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス実行委員会設立。京都市の委託により、「若手芸術家等の居住・制作・発表の場づくり」を主な目的とし活動を行う非営利組織。相談窓口を開設し、空き家や空きスタジオの情報提供やマッチングなどを通して、若手芸術家の京都市への定着を促進するための活動を行うほか、京都市内の芸術家を対象に、制作・発表を包括的に支援しています。
【元新道小学校での活動】
公募で選ばれた6組のアーティストが6教室を制作室として活用している元新道小学校のHAPSスタジオ。周辺は、東側に名刹建仁寺、北側に京都ゑびす神社、西側に京都五花街の一つ宮川町と京都の風情を醸し出す地域であり、様々な年中行事も盛んです。これまでにも、ゑびす神社の神幸祭、盆踊りや地域運動会や餅つき大会、同じく元新道小学校を活用する児童館のハロウィンなどに、HAPSスタジオで日々作品制作を行うアーティストたちが関わってきました。
今年度は、これらの行事に加え、スタジオ見学会やワークショップ、連続トークイベントの開催などを通し、HAPSからの発信力をより一層高め、地域交流に貢献すると同時に、アーティストが地域から学ぶ機会となるような、互恵的な関係を醸成していきます。