三保羽衣薪能は、羽衣まつりのメインイベントとして10月10日（土）に開催し、今年で32回目を迎えた。
鑑賞券は、チケットぴあにて７月13日（月）から７月19日（日）まで先行販売、そして７月31日（金）から一般販売を行った。先行販売では56席の申し込みがあり、また、三保羽衣薪能の鑑賞を含めたツアーが３社で催行され、77席の申し込みがあった。更に、当日券の販売では11席ご購入いただき、鑑賞券販売枚数は555枚と、昨年の435枚を上回る結果となった。
三保羽衣薪能の来場者を対象に実施したアンケートでは、未回答を除く93.9％が「大変良い」または「良い」との回答であり、多くの方に羽衣伝説発祥の地で行われる幽玄の世界をご堪能いただき、好評を得た。
会場が砂浜であるため「座りにくい」等の声はあるものの、松林の中波の音をバックにかがり火に照らされ行われるという絶好のロケーションへの賞賛の声が多く寄せられた。
また、今年は三保羽衣薪能32回目にして初めての演目「富士山」を上演し、「『富士山』が観られてよかった」「また『富士山』を上演してほしい」という意見もあり、来場者には好評であった。
広報については、静岡新聞中部版への広告掲載、各情報誌・ホームページへの記事掲載、チラシ・ポスターの配布、静鉄電車及び市内バスへのポスター掲出等を行った。また、環駿河湾観光交流活性化協議会よりテレビのパブリシティ広告で「羽衣まつり」を取り上げていただいた。市役所の清水庁舎の番号案内表示システムでの告知や静岡新聞のウイークリーガイドへの掲載等新しい試みも行い広報周知に力を入れた。
今後も更なる来場者増を図るため、広報活動の強化に努め、伝統文化の伝承と、地域の特性を生かした文化振興に繋げていきたい。