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採択活動一覧

第2回PATinKyoto京都版画トリエンナーレ2016

我が国の版画文化は古くから始まり、近年ますます多様な発展をしています。アナログからデジタル化の時代に移行し電子映像が視覚を支配する時代であるからこそ、“刷る”という版画独自のプロセスの魅力が新たな意味を持つようになりました。しかし現代の版画表現の無限の広がりと豊かさをすくいあげ評価する土俵が今までありませんでした。ここに公募制ではなく推薦制を採用し推薦委員(美術館長、学芸員、評論家、作家など)が推薦する50歳未満の作家たち20数名に壁面10mないしは50㎡の展示スペースを提供するという画期的な展示会を企図しました。このように多様な版画の現状を広く知っていただくと同時に、版画に対する新たな批評的視座を模索するきっかけを創りたいと考えています。進取気風の文化芸術都市京都にふさわしい展覧会として3年毎に世界に向かって発信してまいります。               

活動情報

活動ファンド 助成認定制度
申請時期 2015年度 第2回
活動地域 京都府
活動ジャンル 美術
活動者名 京都版画トリエンナーレ推進委員会
活動名 第2回PATinKyoto京都版画トリエンナーレ2016
活動名(ふりがな) だいにかいぱっといんきょうときょうとはんがとりえんなーれにせんじゅうろくねん
実施時期 2016年 3月 6日 ~ 2016年 4月 1日
会場 実施場所:京都市美術館2階南展示室
所在地 :京都市左京区岡崎円勝寺町124

活動完了報告

2013年に第1回を開催した成果を踏まえ第2回目を開催しました。昨今デジタルテクノロジー
がさまざまなアートの領域に進出しているが版画も例外ではありません。しかし、刷るというプロセ
スはデジタル時代であっても可能性のあるものとして、すなわち版の介在こそが制作に深い味わいを
もたらし、身体性のみに自足しない表現をも誘発する物として見直されてきました。
 前回同様、経験豊富な推薦委員による推薦制をとり、推薦されてきた20名の作家にはゆったりし
たスペース(10mの壁面または50㎡の床面積を提供)で展示できるようにした結果、オーソドック
スなものから大規模なインスタレーション、映像等を含めた実験的な物まで出品されマスコミ、批評
家たちからも高い評価を得ました。(別紙資料:新聞記事等参照)
 また、会期中、土、日曜日にはギャラリートーク、アーチストトーク、シンポジウムを開催するなど
積極的に催し物をし各イベントごとに20~30名の集客がありました。
  一方、ニッシャ印刷文化振興財団に主催者を引き受けていただき中核的な資金的支援を得ると共
に4助成団体からの助成金を、また御企業メセナ協議会認定の本事業に対しメセナ協議会経由の協賛金
(寄付金)を16企業および2名から、また広告協賛金として20数件(含:個人・団体・企業)から受
けました。このような広範な支援を得て成功の裡に終えました。
 今回、入場者数(5172名)が前回よりも少ないのは会期が前回よりも短く、かつ最終日が金曜日だっ
たためであり、前回並みの日程で日曜日が最終になっていれば6千名は悠に超えているものと思われま
す。
 なお、開催会場の京都市美術館は今後改修および新館増設工事に入り2020年新春にオープンする予
定ですが第1回、第2回の本展覧会の成功に鑑み第3回会場として新館での開催が予定されています。

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