活動ファンド | 助成認定制度 |
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申請時期 | 2015年度 第2回 |
活動地域 | 三重県 |
活動ジャンル | 芸能 |
活動者名 | 多度雅楽会 |
活動名 | 桑名六華苑舞楽会 |
活動名(ふりがな) | くわなろくっかえんぶがくえ |
実施時期 | 2015年 11月 21日 ~ 2015年 11月 22日 |
会場 |
実施場所:六華苑 所在地 :三重県桑名市 |
1.参加者数
40名
2.来場者数
500名程度
3.活動を終えての感想
天候に恵まれ、多くの観客が集まる中で、屋外の本格舞台において、すべての演目を無事上演できた。
子供の舞は、今回、新たに「浦安の舞」を上演するなど、地域の皆さんに広く楽しんでいただける機会も 提供できた。「蘇合香」は民間では上演が稀な超大曲であるが、会員の努力により実現できた。
4.寄付者メッセージ
毎回、美しい演奏を楽しみにしています。地域の宝になっていくイベントですから応援しています。
子供とたちの舞が神社の祭礼では後方からしか見えないのですが、今回は正面から拝見できました。
楽器の響きが、ホールと違い、風や鳥の声とともに聴こえるので、とても楽しいです。
5.今後の課題
舞台スタッフが不足して、記録映像に乱れがあった。出演者の準備だけで手いっぱいになっている。
大曲や秘曲は、上演時間が長く、観客にとっては退屈になる部分もある。解説の方法を工夫したい。
子供の舞の関係者が多く参加しているが、次回の観覧に向けた企画についても、検討の余地がある。
日本伝統の音楽と舞「雅楽(ががく)」の本格上演です。
毎年、春秋に、三重県桑名市の国名勝「六華苑(ろっかえん)」にて開催しています。
舞台は、鹿鳴館で有名なコンドル設計の近代建築を背景に池泉回遊庭園に設営します。
天円地方(てんえんちほう)で宇宙と大地を表現する舞台の左右に、日輪と月輪の大太鼓と大鉦鼓を配置します。
桑名地方では、国重要文化財文献(多度神宮寺伽藍縁起資材帳)によれば、奈良時代から雅楽が上演されていました。その伝統は、江戸時代に桑名藩にて復興され、近代では伊勢神宮の雅楽を形成する礎となった歴史があります。
雅楽を代表するオーケストラ形式の演奏「管絃(かんげん)」<画像①>のほか、音楽に合わせて豪華な装束で舞う「舞楽(ぶがく)」を古式に則り上演します。
勇壮な走舞「還城楽(げんじょうらく)」<画像②>をはじめ、季節を彩る舞、他では上演稀な「安摩・二の舞(あま・にのまい)」、「太平楽(たいへいらく)」、「青海波(せいがいは)」、「皇仁庭(おうにんてい)」<画像③>なども定期上演しています。
雅楽を次世代に伝えるため、地域公募で子供たちに舞を指導して、「迦陵頻(かりょうびん)」や「胡蝶(こちょう)」<画像④>の舞を上演しています。舞台の規模及び美しさ、舞の構成など、高い芸術性を追究しており、優秀な楽人や舞人が集まり出演します。