都立善福寺公園での野外展（11組の空間表現作家と10組の身体表現系の作家が参加）と、ＪＲ西荻窪駅～善福寺へと至るエリアとその周辺の路上やギャラリー、カフェ、ビリヤード場などの店舗、小学校、シニアのコミュニティ施設をパレードやまち歩きのプログラム、子どもたちのアート作品、ダンス等の公演でつなぐ13の「まちなか企画」によってエリア全体のにぎわいを作り出した。
野外企画では公園の自然を生かした作品や、参加者が参加できる作品など、多様な表現の可能性を追求することができた。1500本もの丸棒から人のカタチか浮かび上がる作品をはじめ、観客参加型ワークショップの舞台など、単に鑑賞するだけではなく、参加する楽しみを感じさせる作品が身体表現系の作品も含めて目立った。
まちなか企画では、野外展に参加した作家とのコラボレーションも実現。大坪光路公演は、光の演出が印象的な舞台となり、観客の評価も高かった。
野外企画・まちなか企画とも、本年新たに参加した作家の意欲的な表現が他の作家にもいい緊張感をもたらしており、次年度も引き続き公募に力を入れ、新たな表現を模索していきたい。
まちなかの「おでかけトロール」に協力してくれた店舗からは、さらに効果的なトロールの森展にしていくために、さまざまな面で協力したいとの声もいただいており、プロの作家の作品も含めて、西荻窪駅～善福寺公園までの導線をさらに活性化していく企画を考えていきたい。また、企画に直接参加していない他のギャラリーなどとも連携し、11月の西荻窪でのアートを盛り上げていくことができれば、さらにアート発信に寄与できるものと考える。