震災から5年目にあたる2016年、いわてアートプロジェクト2016は、岩手の心と海外のアーティストが紡ぎ出した作品による展覧会を中心として企画されました。
海外のアーティスト達による支援活動は、今までで60回以上、参加者は1500人を超えるものになっています。
これらの活動はアーティスト達のボランティアで支えられ、今後も続きます。振り返ると、岩手の人々とアーティストによって、たくさんの作品が生まれました。このプロジェクトは、これまでの点在する活動を一つの線として繋ぎ、未来に向けて一歩を進めるためのものです。
岩手には2つの大きな芸術的財産があります。支援活動を通じて彼らが生み出すアート作品と、岩手ゆかりのアート、アーティストです。
いわてアートプロジェクト2016では、作品を通じて震災の記憶を多くの方に紡ぐこと、岩手が持っているアートな魅力の発信から未来の岩手を盛り上げることを目指します。

事業の結果と成果
本プロジェクトはアートに残された震災の記憶を発表することにより、震災の記憶の風化防止と、被災地の方々の心の復興に資することを目的として、8月22日より開催されました。
その結果、総来場者数は58,000名と、多くの方々のご来場をいただきましたことを先ずご報告させていただきたく存じます。

展覧会事業の内訳
メディアアート展　 2016年8月22日～ 9月11日まで開催
• 公会堂メディアアート展 622名　
• 長友心平展（クロステラス） 5400名
• 長友心平展（町家物語館） 180名
• 川口まどか展（MOSS）　 4860名
• 川口まどか展（中央公民館伯爵邸) 100名
• アナ・ダプッツォ展（南昌荘） 162名　
• アナ・ダプッツォ展（川徳） 495名
• アナ・ダプッツォ 川徳トークショー 35名
• いわてまんがプロジェクト展(フェザン) 5940名
• フェザン川口・そのだトークショー 25名
• Voices from Japan展（茣蓙九） 300名
• 松田恭一展（盛久） 200名
• 映画「津波-そして桜」「天国のクジラ」上映会 120名
• 盛岡駅・わんこロード展示 15000名

ファインアート展　2016年9月30日～12月25日まで開催
・ホセ・マリア・シシリア展 　　4279 名
・マグダレナ・ソレ展 2054 名
・中川直人 希望1000 人のポートレイト展 440 名
・サムライハウス展－SINCE THAT DAY- 238 名
・サムライハウス展－想起に導かれて- 180 名
・岩手とNY をつなぐ邦楽コンサート 110 名
・クロージングイベント（10/12 徳清倉庫）100 名

会期中は、被災県として初めて開催された「いわて希望郷国体」が行われたこともあり、全国、そして遠くは海外の方にも本展覧会をご覧いただけたことは、言うまでもありません。
また去る12 月には岩手県知事にも展覧会のご報告をし、労いのお言葉をいただきました。