[リサーチ]2015年1月より福団治師匠の公演に伊藤監督が密着しリサーチを開始。
[撮影]寄席の楽屋を中心に密着し、福団治師匠とその周辺(今井マネージャーや病床の奥さん、現役落語家の息子)、手話落語の聾唖者や盲人の弟子たちへの稽古シーンなどを撮影。人情噺『藪入り』を寄席にて本格的に撮影。
[編集]2016年5月~資料映像等を盛り込み編集。
[試写会]2016年8月~試写会実施
[広報等]福団冶の落語とセットで、バリアフリー支援の落語愛好団体、街づくり関係者やグループ現代の上映ネットワーク(自主上映団体)に呼びかけた。さらに英語版を制作し、海外の映画祭を通じで日本文化の一端として「RAKUGO」文化の普及、日本独特「NINJO(人情)」文化を遍く紹介した。
[上映]東京イメージフォーラムを皮切りに、福岡、東京、名古屋、鹿児島、大分、神戸などおよそ全国20か所で上映し、多くの観客を集め魅了した。
伝統的な庶民の暮らしという観点から、この度日本の伝統芸能である「落語」をテーマに、その世界で芸の道に修練を積んでおられる落語家・桂福團治の生きざまをドキュメンタリー映画として製作すべく現在準備を進めております。何故、今回福團治師匠を取り上げたかと申しますと、江戸落語と異なる上方落語、滑稽噺と異なる人情噺の世界を中心に55年、こつこつと芸の道に励んで来られた師匠の芸と生きざまこそいま最も注目すべきであり、身を乗り出してマスコミに身を売ろうとする今どきの芸人の姿とはおよそ対照的なその生き方に自らが共感致したからでした。混沌とした時代に生きる我々に本当に大切なものは何か、その示唆をこの映画の中できっと探り当てることができる、と確信致したからです。
諸事多難な折、誠に恐縮ですが、この企画の趣旨をご理解頂き、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。