『さぬき映画祭』は、今回で記念すべき第10回目の開催を迎えます。
　今回の『さぬき映画祭2016』では、全国トップレベルの作品上映やゲストの招へい等に加え、香川にこだわった「さぬきストーリー・プロジェクトのコンペティション部門」をスタートさせるなど、更なる充実を図ります。
　10回目という節目を迎えた当映画祭が、今まで以上に映画・映像文化の発展に寄与する意義深いものになるよう、ご支援とご協力をお願いいたします。

　平成28年2月11日～21日の間、県内７会場にて開催し、話題の作品や香川ゆかりの作品、地方で観賞する機会が少ない作品など、多彩なジャンルの作品を、過去最多となる159本（うちショートムービー94本）を上映した。来場者数は前回の約1.5倍となる12,462人、出演ゲスト数は104人となり、いずれも過去最多となった。
　オープニングでは映画界の巨匠である山田洋二監督の最新作「家族はつらいよ」を公開前に先行上映し、同監督によるトークショーも開催した。来場者にとっては非常に貴重な機会となり、感激の声が多数寄せられた。
　また、本映画祭は「映画、だけじゃない映画祭」をコンセプトにしており、映画上映以外にも映画監督やキャストによるゲストトーク、演劇公演、ロケ地ツアー等をあわせて開催したことで、県外からも多数の来場者があった。参加者が監督と映画ロケ地を巡る「ロケ地ツアー」では、ロケ地のみならず、さぬきうどんの人気店にも数件立ち寄り、香川県に親しみを持っていただける内容となった。
　さぬき映画祭は平成27年度で10周年を迎えたが、上記のとおり、10周年ににふさわしい非常に充実した内容で開催することができた。
　今後の課題としては、今後は地域の特性を活かした更なる差別化を試みる必要がある。本県では国外からも多数の人々が訪れる「瀬戸内国際芸術祭」を３年に１度開催しており、平成28年度は同事業の開催年である。そのような行事と連携をとって「さぬき映画祭」を開催し、相乗効果を図ることを検討している。