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採択活動一覧

「幻祭前夜 —マハーバーラタより」

 本計画は2013 年よりスタートし、2020 年までを一つのタームとした8 カ年計画の国際共同プロジェクトです。これまで数多くの国際共同制作を経験してきた小池博史が、インドの古代叙事詩「マハーバーラタ」の一部を取り上げるのではなく、その全篇をアジア諸国のアーティストと共に8 年をかけて舞台作品化いたします。2013 年カンボジアでの滞在制作後、公演、そしてベトナムツアー、2014 年インドでの滞在制作& 公演ツアー、その後マレーシア、インドネシアへのツアーを行い、「マハーバーラタ」の本場となる国々で熱狂的に迎えられ、大反響を巻き起こしてまいりました。そして 2015 年、いよいよ待望の東京制作を迎え、バンコクでプレミア公演を行った後、上海、マニラをツアーし、最後に東京公演を実施予定。アジア各国から様々なアーティストが集結して作り出される舞台空間によって、多国籍を超越しながら「新たなアジア」を表出させようとする試みです。
 本助成認定活動においては、このうち東京公演にかかる諸費用に充てる寄付金をお願いしております。


 日本を含むアジア諸国は、太古の昔よりシルクロードを通じて結びつき、異国の文化を受け入れながら、独自の文化を生み出してきました。東京オリンピックの開催や近年のアジア諸国の経済的発展をうけ、小池博史は、アジア文化の架け橋をつくり、アジア的思考・感性を再構築することが必要になると考えています。

 そこで本活動は、言語・宗教・歴史観も多様なアジア圏において、長年に渡って様々な地域で芸術創作のモチーフとされてきた古代叙事詩「マハーバーラタ」を題材に選定しました。小池がこの作品を新たな視点から捉え、アジア諸国のアーティストと共に舞台作品として創出することで、アジアの一部としての我々の在り方の一例を日本の芸術文化に対して示すことが出来ると考えております。

 一族が興り、内部紛争を経て、最終的にはその勝者までもが滅亡の道を辿り、完全に一族が滅亡するまでを描いた「マハーバーラタ」の物語は、現代社会にあてはめることができると小池は考えており、これを題材にした舞台作品を上演することで、現代社会に重要な視座を示し、これからの社会の在り方を捉え直すきっかけとなることを望んでいます。

活動情報

活動ファンド 助成認定制度
申請時期 2015年度 第3回
活動地域 東京都
活動ジャンル 舞踊、演劇
活動者名 小池博史ブリッジプロジェクト
活動名 「幻祭前夜 —マハーバーラタより」
活動名(ふりがな) げんざいぜんやまはーばーたらより
実施時期 2015年 12月 8日 ~ 2015年 12月 16日
会場 実施場所:吉祥寺シアター
所在地 :東京都武蔵野市

活動完了報告

☆ 来場者数、1,700人
各種プロモーションムービー再生回数 8,500回

参加者や関係者の声、

来場者アンケートより抜粋
「ピーター・ブルックのマハーバーラタも観たが、小池さんの方が面白かった。」
「途中の問答は今の道徳にも通じていて、自分を振り返る良いきっかけになりました。」
「言葉を越えて面白かったです。紙の世界も現代の世界も一緒というか、複雑な気持ちになりました。ありがとうございます。」


活動を終えての感想、
作品はとてもいいものに仕上がり、お客様にも大変ご好評をいただいた。今後の課題とも重なるが、メセナ協議会様の認定はもっと上手に活用できたように思う。

寄付者メッセージ、
「素晴らしい作品だった。小池博史ブリッジプロジェクトの今後の活動に期待しています。」

今後の課題など 
チケット販売について、特に関係者の券売が当初の想定を超えて大きく伸びた。一方で一般の券売はあまり奮わなかった。このことから、「作品自体はとても良いので自信を持って他人に薦めることができるが、小池博史を知らない新規顧客の開拓が課題」である。
同時にメセナ協議会様からの認定を受けることを最大限に活用し、本活動と舞台芸術の発展に努めたい。

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