(1)事業の趣旨・目的・コンセプト
高円寺地区には、商店会の店舗を中心に、若手芸人を育成しようという気風があり、個々に実施していた落語会を一時期に集めてお祭りにしたのが演芸まつりの始まりです。若手芸人に発表の場を提供し、格式のある寄席は入りにくいと感じている落語初心者の方々に、場所や料金等で入り易い環境を整えることを目的にしてきました。落語だけではなく、色物と言われる太神楽や紙切り等も取り上げながら、街ぐるみで伝統芸能を維持・育成するためのお祭りになっています。
(2)内容・プログラム
初めての寄席:寄席初心者を対象とした解説付きの寄席
高円寺演芸まつり寄席:二つ目6人の入替制三部構成の落語会
座・高円寺寄席:東京落語界の四派による落語の競演、東京・上方の落語家の競演
英語落語:主に外国人を対象とした英語での落語及び英語字幕付きの落語
紙切り・二楽劇場:紙切りの独演会
ナゲツナゲ:曲芸・獅子舞・茶番等の太神楽の公演
流しの演芸:飲食店に流しの芸人が来て芸を披露する
(3)主なアーティスト及びスタッフ
企画監修:柳家紫文 助手:柳家小夏
落語:古今亭志ん輔、立川志らく、春風亭柳好、林家彦いち、三遊亭兼好、桂吉坊
色物:林家二楽(紙切り)、柳家紫文(三味線漫談)、翁家和助(太神楽)、伊藤夢葉
今年で第六回を数える「高円寺演芸まつり」は高円寺駅地区の神社や銭湯、居酒屋や自転車屋に葬祭場など様々な場所で、落語や漫才、マジックなどの演芸を楽しめる10日間のお祭りです。回を重ねるにつれ、参加する芸人や会場、お客様の数は増えています。
わかりやすい解説付の銭湯寄席「はじめての寄席」や、寄席演芸の花形「紙切り」を存分に楽しめる、「二楽劇場in高円寺」、太神楽曲芸協会若手が取り組む舞台公演「ナゲツナゲ~太神楽曲芸~」などのほか、江戸食文化の天ぷら、寿司、蕎麦やの老舗が連なるエトアール商店街では、お店の選べる食事付落語会を開催するなど、寄席演芸だけでなく、街歩きも一緒に楽しめます。