活動ファンド | 助成認定制度 |
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申請時期 | 2015年度 第4回 |
活動地域 | 京都府 |
活動ジャンル | 舞踊 |
活動者名 | 舞踏カンパニー倚羅座 |
活動名 | 五條〈妹の力〉シリーズ第8弾 倚羅座舞踏公演「夢衣」 |
活動名(ふりがな) | ごじょういものちからしりーずだいはちだんきらざぶとうこうえんゆめのころも |
実施時期 | 2016年 3月 15日 ~ 2016年 4月 30日 |
会場 |
実施場所:五條會館 所在地 :京都府京都市 |
・来場者数:247名(3回公演)、関係者(出演者、スタッフ)31名
>実施内容→身体を、‘夢を包む衣’とみたて、現在から未来へ向けて、現実に変化をもたらし時代を突き動かす、身体が内包する力をテーマに舞踏作品を創作する。そして、伝統的な歌舞練場の様式を残した五條會館の空間を生かし、伝統と現代を融合させた独自の演出を手がけた。生き物としての誇りやリアルな身体感覚を伝え、若い世代—シニア、外国人のお客様の心身を揺さぶり、晴やかな気持ちをもたらす舞踏公演を目指した。
常連の観客だけでなく、初めての来場者が今シリーズ最も多かった。初見の観客はアンケートや聞き取りで、「身体全体が心の表現であると感じた」「幻想的で感じるもの全てが新鮮で日常を忘れてしまうほど心が掴まれた」「心地よくも気迫に満ちており、新しい分野の舞踏が完成しつつあるように感じ、また観たいと思った」などと述べており、舞踏の認知や関心が広がったことを実感した。
アンケート調査から、「踊り手が天女のようで、空から舞い降り地より湧き出してくる見えないものの力を感じた」「空間が広がり、解放されていて、異世界と現実の間で夢を見たり、目覚める感覚に陥り楽しめた」「全てが澄み切っており、ずっと観ていたくなるほどに今までで一番いい舞台だった」「命の形、人という生き物の美を感じ、嬉しくて涙が出た」「沢山のエネルギーをもらえる舞台だった」など作品について様々な批評が述べられ、観客を包み込み、豊かな感受性を取り戻す舞台芸術の魅力を体感する機会となった。
≫活動を終えてのかなにーのまとめとしては、今後も舞踏研究所で身体の探求を続けるともに、舞踏の魅力を京都から国内外広く発進していく為に、今年の7月から京都三条にてオープンする舞踏専用劇場「KYOTO舞踏館」での舞踏定期公演の取り組みを開花させ、舞踏を通して観客の新たな価値観や身体感覚、舞踏への更なる関心を広げる入り口を切り開けるよう一層精進する。
>寄付者メッセージ①個人事業者で確定申告をしているので、寄付の控除が受けられるのはうれしい②家族で来場してくださり、公演も、楽しめたとのこと、これからも、頑張ってくださいとの言葉を頂いた。
>今後の課題としては、集客について、kyoto experiment2016に参加したこともあり、新規の観客も多く、京都全体の中では健闘したが、催しが重なり、集客が、予定を下回り、収入も見込みより少なった。寄付の呼びかけも、考えていたより難しかった。今後は、日頃より、支援のお願いをしておきたい。
舞踏カンパニー倚羅座は、2000年、白虎社出身の舞踏家今貂子のワークショップを母胎に、古代の芸能にみられる「たまふり」(命の活性化)の力を土台としたアヴァンギャルドな舞踏の創造をめざし、結成され、2005年には、ヨーロッパ公演ツアー(マドリッド、バルセロナ、パリ、ドイツ・テテロウ)を成功させるなど、京都を拠点に精力的に活動を展開しております。
2007年からは、長らく使用されていなかった京都に残る歴史的建造物・五條會館(旧五條楽園歌舞練場)の舞台機構を修復し、舞踏公演・五條シリーズとして、「たからづくし」(2007年)、「鯉つかみ」(2009年)、「孔雀船」(2010年)、「月世界」(2011年)「花軍」-文化庁芸術祭参加―(2012年)、「閃光」(2013年)-文化庁芸術祭参加―、「ウズメ―風穴をあける力―」(2014年)と発表し、このたび、第8作となります「夢衣(ユメノコロモ)」公演を開催いたします。
築100年、松羽目の鏡板の緞帳付き舞台、朱塗りの欄干に装飾された桟敷席、提灯等の現代に歌舞練場様式を伝える歴史的劇場建造物で、若手長唄三味線奏者の生演奏とともに女性舞踏手により繰り広げられる唯一無二の舞踏公演は、「京都に花開く21世紀の新たな前衛」として、各方面より注目を集め、毎回、京都を訪れる外国人旅行者を含む、世代を超えた多くのお客様で賑っております。
上演資金につきまして、入場料収入を充当しておりますが、舞踏公演は、舞台製作費、上演費用が嵩むため、資金が不足しておりまして、恐縮ではございますが、ご寄付のお願いをさせていただくことにいたしました。
文化芸術の力による心豊かな社会の創生、舞踏文化の発展、次世代の舞台芸術家の育成に、これからも、精一杯、力を尽くしていきたいと考えております。
ご支援を賜りますよう、どうぞ、よろしくお願いいたします。
五條〈妹の力〉シリーズ第8弾
倚羅座舞踏公演「夢衣」
日時:2016年3月20日(日)15:00-、19:00-、21日(月・祝)15:00ー
会場:京都・五條會館(京都市下京区西高瀬川筋五条下る平居町61)
公演当日問合せ090-7098-2869(受付)
今貂子
舞踏:今貂子 佐藤野乃子 にこ 村上璃子
音楽:林まゆみ 宮里亜梨紗(長唄三味線) UMU (音)
主催:舞踏カ ンパニー倚羅座
後援:京都府、京都新聞、認定NPO法人京都藝際交流協会
協力:ART COMPLEX1928 UrBANGUILD 有限会社楽楓堂
Fryman Film Productions
認定:公益社団法人企業メセナ協議会
KYOTO EXPERIMENT 2016 SPRING フリンジ企画「オープンエントリー作品