活動ファンド | 助成認定制度 |
---|---|
申請時期 | 2015年度 第4回 |
活動地域 | 東京都 |
活動ジャンル | 舞踊 |
活動者名 | Junko Okuda |
活動名 | Junko Okuda dance performance |
活動名(ふりがな) | じゅんこおくだだんすぱふおーまんす |
実施時期 | 2016年 2月 20日 ~ 2016年 12月 20日 |
会場 |
実施場所:セッションハウス/Bertin Poiree/ケルン文化工房/ベルリンAda studio 所在地 :東京都新宿区/フランスパリ Chatlet/ドイツ ケルン/ドイツ ベルリン |
今回の活動は、前年度の公演から弱っている人々にポジティブなエネルギーを与えるという主旨のもとに「Silent Beat」というタイトルで行われた。前年公演の際交流が始まったアーティストやダンサーとのコラボレーションによって作品を各公演地の今と共に変容させ、「生きていくのに必要な物」について語りあいシェアしあうことは、観客と時空が一体化し、未来へのビジョンを持つ、きっかけとなった。
ベルリンでのソロ、パリでのカルテット、ケルンでのデュオ、東京でのカルテット、は現地ダンサープラスアーティストが加わることで、広く説得力を持つものとなった。アーティストと「写真の触覚化」や「音の視覚化」「絵の聴覚化」という課題のもと 深く探究したことが各分野の新しい可能性を見出した。
公演地で出演者スタッフの変更、資金面の問題など起こったが、現地で宿泊先の提供や協力、スタッフ劇場のサポートにより無事終えることができた。
すべての公演地において終演後は、人々が笑顔になり劇場から出ようとせず、時空とエネルギーの共有を楽しんでいた。
ケルンでのワークショップに関しては、Junko Okudaの野外ダンス映像などを交え、どこでも誰でも踊ることができる様子を見せ、ケルンについて、日々感じていることついて熱く話し合う場となり、簡単なステップを踏み、互いに交流し、参加者の内側からあふれるダンスで満たされた。
ウェブでの動画配信は、東京からの渡欧までのものがメインとなったが、劇場へ足を運ぶ人も運ばない人も想像力をかきたてられたと多くの声が寄せられている。
東京での公演について劇場サイトにてセッションハウスディレクター伊藤孝氏の言葉が綴られているものが下記に掲載されている。
http://fromstaff.exblog.jp/23653937/
Silent Beat
人の 呼吸 鼓動 足音 ささやき
ぎゅっと捕まれ そっとハグする
今回の作品は 静かに力強いダンス作品です。
昨年ケルンパリ東京にて公演した際の交流で 現実乖離を感じ薬に頼る人が増えている事実を知ったことがこの作品の始まりです。
生かされているのではなく生きようとしてBeat(鼓動)を黙々と打つ体。鼓動という心臓のダンス。
生きようとBeatが刻まれるなか、意識は伸び縮みする。ときにゆったりとときに忙しなくときに
ポジティブにときにネガティブに。やがて不安定なBeatを刻む意識は、日々交信される膨大な情報量
の中で彷徨い心臓の刻まれるBeatから離れ疑問を持つ。
「人が生きていくのに必要なものは何か?」
「生きようとする自らの意思はどこにあるのか?」
鼓動と意識のBeatが響き合い離れていく様をダンスに変換する。
人の存在をを肯定するコンテンポラリーダンスは、観るものの鼓動Beat、心臓のダンスを通して
その存在も肯定する。
重力を利用した動きや体の内部から生み出される動きからは、地球の振動、細胞の振動という
広域なスケールでの世界観での見解と空間展開を見せる。
公演開催地での現地アーティストとのコラボレーションにより作品を豊かに変容させていく。
公演開催街でのビデオクリップをインターネットに公開することで観客は作品の変容を追うことができ
受動的に作品を観るのではなく、
作品を追う姿勢で作品と対峙する。主体性を持って作品と対峙することは、観客のBeat(鼓動)をこの
作品と同調させ強いBeat(鼓動)をうたせ個々の体の内側から語りかける。