活動ファンド | 東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド GBFund 東日本大震災 |
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申請時期 | 第14回 |
活動地域 | 宮城県 |
活動ジャンル | 郷土芸能 |
活動者名 | チャイルドネットジャパン |
活動名 | 子ども渡波獅子風流復興 |
活動名(ふりがな) | こどもわたのはししふりふっこう |
実施時期 | 2016年 7月 1日 ~ 2017年 3月 31日 |
会場 |
実施場所:練習:万石浦中学校、総合福祉会館 お披露目会:渡波地区 お正月:1.渡波地区(昔からの住民と新たに住み始めた人たちも一緒に)2.石巻市内の道の駅≪上品(じょうぼん)の郷≫地元のスーパーや商店街 (広く、市民の皆さんと一緒に) 所在地 :宮城県石巻市渡波地区 |
練習は毎週土曜日の17時~18時半に開催しました。
お囃子(はやし)の練習では、獅子風流(ししふり)の基本である小太鼓の練習をみんなで行いました。独特なお囃子のリズムをしっかりと身に着けることで、大太鼓や笛、獅子舞の動きがわかってくるからです。最初は、バチの持ち方から、少し上手になってくると、太鼓の真ん中をたたくと、いい音がなること、演奏中は太鼓を見ないで、前を見て叩くことなど、少しずつアドバイスを増やしました。小さい子どもたちは、集中力が続かないので、途中で休憩を入れるなど工夫もしました。
本番が近づくにつれ、お兄ちゃん・お姉ちゃんたちの熱のこもった練習をみて、小さい子どもたちも集中力が続くようになってきたのも、成長の一つです。
小学校中学年以上の子どもたちは大太鼓の練習もしました。大太鼓は小太鼓とは違い、体のバネをつかって、全体重を太鼓に乗せないとなかなか音が鳴りません。特に、一人で二つの大太鼓を自由自在にたたく「合わせ太鼓」は、一番の見せ場であり、手に豆ができてもなお、地域の方に素敵な演奏を届けたいという思いで、練習に力が入りました。
獅子舞は、2人一組となって舞うので、身長を考慮しながら、希望者が全員体験できるようにしました。最初は、前(頭)と後ろ(しっぽ)がバラバラに動き、なかなか獅子のように見えなかったのですが、練習を重ね、一体となって動くようになると、まるで獅子が生きているように見えます。高校生獅子は、肩車をして、2階建てになる演技があるので、さらに練習を重ね、二人の息が合うようにしました。
本番では、法被(はっぴ)を着ました。すると、小さい子どもたちも、急に大きく、りりしく見えました。緊張する中、「よいさかさ~」(ほめたたえる言葉)と始まりの掛け声が入ると、みんな一生懸命太鼓をたたき始め、お客さんの顔が一気に明るくなり、周りが華やぎました。練習で力を入れていた「合わせ太鼓」では、子どもたちが一生懸命たたく姿に地域の方が大きな拍手と歓声を上げていました。
演技終了後は、興味を持った子どもたちが集まってきて、太鼓をたたいたり、獅子を触ったり、交流できるようにしました。小さい子どもは獅子が怖くて、でも気になって、獅子の頭をツンツンと、触る様子がかわいらしかったです。こういう交流の場を作ることで、地域の方に活動を知っていただくことができて、とてもよかったと思います。