2013年より、茨城県水戸市の国田義務教育学校と、イギリス・ペンザンスのアルヴァートン小学校の児童を対象に、それぞれの地元に残る巨人伝説を基軸にした連続ワークショップ。2016年度は、美術家の山本麻紀子が、音楽家の野村誠、やぶくみこの2名を共同実施者として迎え、2015年に子どもたちが創作した2人の巨人物語「だいだらぼうとホリバーンの旅」をや巨人の世界観を音楽で表現することに挑んだ。
2016年7月に行った茨城県水戸市の国田義務教育学校でのワークショップでは、巨人伝説に関連する事物 (山、滝、岩、足跡、七ツ洞公園、セント・マイケルズ・マウントなど) の絵や造作物を教室内に設置した環境の中で、それらモチーフにまつわる思い出や記憶、水戸やイギリスの風景に対するイメージなどを膨らませ、全部で「音楽」「歌」「音」を 6 曲作りあげた。また、竹を使ったフィリピンの楽器「トンガトン」を制作し、演奏し、イギリスでアルヴァートン小学校の子どもたちも演奏できるように楽器の説明書も作成した。
その後、2017年3月にイギリス・コーンウォール州・ペンザンスのアルヴァートン小学校で同様のワークショップを行った。巨人が住んでいたと伝説に残る丘へ行き、水戸の子ども達が制作した竹楽器を演奏した。また、丘の上での体験を基にウクレレ・ベル・声の3グループに分かれ「カーン・ガルヴァの丘」の音楽を作曲した。巨人の歌の作詞作曲や、巨人の身体の中の音(頭、上半身、腕、足)を声や身体で表現した。また、野村とやぶによる即興演奏についての話、2人が手がける瓦の音楽の紹介も行った。
2017年5月に京都で、本ワークショップ、その他イギリスで行った様々なイベント(音楽家との即興演奏など)を追体験できるような報告会を山本、野村、やぶの3名で行う。
2013年より、茨城県水戸市の国田義務教育学校と、イギリス・コーンウォール州・ペンザンスのアルヴァートン小学校の児童を対象に、それぞれの地元に残る巨人伝説を基軸にして毎年異なるテーマのワークショップを継続して行っている。本年度は、美術家の山本麻紀子と音楽家の野村誠、やぶくみこによる音楽作曲ワークショップを行う。
水戸では、巨人の足音を表現した曲や、山に降る雨をイメージした曲など、合わせて6曲を制作した。竹を使った楽器「トンガトン」も制作し、それを使った作曲を行い、そしてそれらをイギリスの子どもたちにも伝えられるよう、楽器の使用説明書も制作した。
イギリスでは、さらに、イギリス在住のアーティストも加わり、巨人の世界観を表現する音楽制作ワークショップを行う。
ワークショップ実施後、各地で、山本、野村、やぶが現地の音楽家と共に生まれた曲や歌を演奏し成果発表を行う。