現代美術展の来場者アンケートでは、「現代アートの魅力、地域の魅力と、共に知ることができる企画でした」「斬新で面白かった」などの感想をいただき、満足度は「とてもよかった」「よかった」を合わせると約92%と大変好評で、質の高い展覧会とすることができました。また、ワークショップをはじめとした関連プログラムや音楽プログラムも盛況で、参加いただいた方からは、「時間をかけて作品に向かい合う時間が作れてよかったです」「生演奏で親近感があってよかった」などの感想をいただきました。事業実施により、現代美術や文化芸術の魅力の発信や浸透を図るとともに、西尾のまちや文化資源の再発見にもつながり、地域力の向上を図ることができたと考えております。
広島で、コロナ禍を経て4年ぶりに、入場料は全て「認定NPOファミリーハウス」様への寄付とします、チャリティー・ジャズコンサートをひろしま美術館にて開催いたしました。コンサート開催日午前中に、エリザベト音楽院にて、作曲、アート・マネージメントを専攻されている学生の方にむけてのワーク・ショップ開催も初めて実現いたしました。
世界の第一線で活躍している演奏家による、作曲技法のレクチャーに続き、即興演奏技法のレクチャーの際には実際に学生との演奏も実現し、大変意義のある貴重な経験だったと、学院様よりご報告いただきました。
マネージメントについての講義では、アート・シーンを担う次の世代の方とも繋がることができ、演奏家にとっても素晴らしい機会でした。終了後には、参加できなかった学生の方にも来ていただき、お話させていただきました。(このあと、ひろしま美術館様のご厚意で、参加希望の学生皆様と先生をコンサートにご招待させていただきました。)
この様な、教育機関、広島で活動しているアーティストの皆様と引き続き連携して、海外の有望な若手演奏家と広島の皆様との草の根交流の機会や、コンサートだけではない交流の可能性を模索してまいりたいと考えております。
17時に開場し、「ポップ★スター」の皆様の演奏と、アンデルセン様よりご協賛いただいた素晴らしいご軽食とともに、ご来場いただきました皆様をお迎えいたしました。美しいひろしま美術館様のお庭でのご歓談は、従来の演奏会にはない特別なひとときと毎年大変ご好評をいただいております。
ボサノバなど2曲をのぞき、マーティン・リスタバートのオリジナル曲で挑んだコンサートでは、彼の持ち味である繊細で美しい旋律が、会場と良くあい、アンコールもわき、皆様にお楽しみいただけたと確信しております。彼のCDをお求めに、多くの方に並んでいただき、マーティンも感激しておりました。
一般¥3,000、学生¥500の入場料合計244,000円は全額「認定NPO法人ファミリーハウス」への寄付させていただきました。病院の近くの、入院の必要なお子様のいらっしゃるご家族の滞在施設整備にお使いいただくとのことです。
本年度も、ラジオを始め、コミュニティー誌などで企画を取り上げていただきました。しかしながら、他にも多くの企画が開催される時期でもあり、集客が難しくもありました。来年からの課題といたします。
東京で開催させていただいておりました、入場料を全て「認定NPOファミリーハウス」様への寄付とするチャリティ・ジャズ・コンサートを、初めて、秋田県潟上市にて開催いたしました。
会場となりました「ギャラリー・ブルー・ホール」は、小玉醸造様の酒蔵をリノベーションした音響に優れた、美しい会場です。また、今回招聘いたしましたピアニスト、マーティン・リスタバートの、演奏の前に自身の思いを聴衆の皆様と共有するスタイルに適していました。
初めての秋田開催で、その土地ならではの集客方法、告知の仕方の違いを学ぶことができました。そして、コンサート後のアンケート実施の結果で、今回の集客・告知活動で、秋田における「新しいジャズ・ファン」「チャリティに関心がある」層に、コンサートの情報が届いていたことが解りました。
これを機会に、新しい秋田のコンタクト先やネットワークの拡大に努めてまいります。特に、秋田県の名義後援を賜り、秋田県や潟上市のSNSや広報誌に企画の告知をお願いできると、集客に一定の効果があるとわかりました。
今回は紙媒体での告知(チラシ、ポスター)をご覧になり、ご来場された方が多かったので、秋田県で開催される他の事業と連携、協力を得て告知を行うことも有効だと推測します。
秋田県の名義後援をいただき、地元の学生の皆様、音楽を学んでいる方をご招待するなど、地域貢献、次の世代の教育まで寄与できる企画にできましたら幸いです。
また、秋田でのコンサート開催は、寒気・お天気による集客や移動の際のリスク、潟上音楽祭のスケジュールなど考慮し、10月中旬までと感じました。
①コロナ禍の影響はぬぐい切れていないようで、受講生は14名に留まった。
②講座の運営には、映像を有効に活用して、有意義な講座となった。
③琵琶に直接ふれる機会は、楽器を二人に一面用意して充実した指導ができた。
④講座の目的の一つは、有能な人材の発掘にあるが、今回も2名の熱心な受講者が居て、継続して受講してくれることが期待される。
芸術祭の全貌を明らかにすることを直前まで控えたため、抽象的な内容でしか寄附を募れず、なかなか思うような成果を得られなかった。そのなかでも寄附をいただいた方々に対しては大変感謝している。
別途、当制度を利用しない企業・団体からの協賛金やチケット・グッズ販売等による事業収入は確保できたため、全体収入としての成果は得られた。
次回開催等も未定ではあるが、次回以降も引き続き、当制度の利用を検討していきたい。
活動をしてみて
コロナ禍も4年、17年目の開催は寄附や協賛金が集まらず大変でしたが、公益社団法人企業メセナ協議会を通じてのご支援もいただき、大変ありがたいことです。また「文化庁・AFF2文化芸術振興費補助金」を受けることもでき、参加アーティストや多くの皆さまのご支援を得て、無事に開催することができ感謝しています。
また、後援の東京都から、小池百合子東京都知事のご来臨をいただき、「東京には芸術文化が不可欠で、日本を世界にアピールするための重要なもの」とのお言葉をいただき、素晴らしい点灯式となりました。
各界で活躍のアーティスト、デザイナー、画家、写真家、俳優、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルの作品展示は、多くの来場者の集客につながり、アート作品を「観る」、そして、ワークショップ「光の箱」の楽しくアート作品をつくる喜びも芸術の普及啓蒙に多いに役立っているのを感じます。音楽イベントも来場者の広がりに繋がっています。
コロナ禍でリモートが多い中「人と人とのコミュニケーションの大切さ」も大切に感じる開催となりました。