2020年度は映画を上映するだけでなく、コロナ禍の中、新百合ヶ丘という街へ映画を通して一緒に何かできないかと考え、地域の飲食店を「映画」というキーワードでつなげる「お店紹介MAP」の作成を行いました。日々の生活の中で「映画」の持つ力や繋がりを届けることができた企画のひとつとなり、まちの発展とともに続いてきた「KAWASAKIしんゆり映画祭」がこのような時期に出来ることを市民でもある参加スタッフ自身が考え行動する場となりました。
昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策を行ったうえでの開催となりましたが、昨年度に考えながらも、実現に至らなかった「ZOOM」を使用したオンライントークを行ったことや、今年度もオンラインワークショップ形式での実施となった「ジュニア映画制作ワークショップ」が予定数を超える応募があったことなど、市民スタッフが発案し・準備を行っていたアイデアが実を結んだ年となりました。しかしながら、客席数を半分にする対策を引き続き行ったこともあり、収入面では厳しい年でもありましたが、貴助成制度を利用される寄付をはじめ、協賛団体からのご厚志をいただき、無事に開催をすることが叶いました。ご寄付いただきました皆さまのご厚志と貴協議会のご高配に、改めまして感謝を申し上げます。
定期的に本格的なプログラムを組むことにより、オーケストラの質の向上と、ファンの定着と拡大を図ること、広く東京ニューシティ管弦楽団の存在と実力を知ってもらい、クラシック音楽、オーケストラの生の演奏による臨場感と感動を味わっていただくこと、を目標に開催している定期演奏会も、全公演盛況のうちに終了する事ができた。
今回はシリーズ区分をせず、それぞれの回の指揮者・ソリストの特徴や持ち味を存分に発揮できるプログラミングにしたが、各回、素晴らしいものとなった。
日本指揮者界の重鎮である秋山和慶氏を再び迎えた巨匠と新星シリーズ、毎年好評の怒涛のロシア音楽シリーズではサンクト・ペテルブルク管弦楽団の前音楽監督兼首席指揮者のアンドレイ・アニハーノフ、注目株の若手指揮者大井剛史氏も初起用するなど、オーケストラの音を様々な角度から引き出し、よりバラエティに富んだ音楽を磨き、提供することが出来たと思う。
ソリストには、昨年度の日本音楽コンクールと日本管打楽器コンクールで優勝したフルートの松木さや、世界で活躍しているチェロの遠藤真理など、次代を担う若手の有望なソリストを招く等、音楽界の未来にも貢献出来たと思う。
今回は①の平曲関係団体の活動支援事業の一環として、津軽系の伝承者が主に活動する東北の仙台に会場をもとめ、
たいへん大きな反響を得ることが出来た。
津軽系といわれる平家琵琶の伝承者は、名古屋平曲と同じく「平家正節」を伝承し守る芸脈であるが、数多くの会派に
分かれ、それぞれに活動している現状である。本会はその中心地に会場を求め、各会派を糾合し、情報連携をはじめ、
その演奏技術の切磋琢磨に努める機会とした。
視聴者のみならず、演者にとっても貴重な機会となった。
活動をしてみて
25年間にわたり新百合ヶ丘で開催してきた「しんゆり映画祭」は、映画を通して文化と街と住民・観客がつながっていく活動を続けてきました。年々活動資金が減少していくなか、映画祭が育んできた活動にご賛同いただき、サポートしていただける方々の力を集めて、25回目も無事に終了することができました。来年度もボランティアスタッフワークのほか、個人寄付やさらなる街や企業との連携などを模索していきたいと思います。