今回はSTREET ART LINE PROJECTとして初めて長期間の展示を行うことができ、渋谷を訪れる人々に点字ブロックの価値や役割を意識するきっかけを提供できたと考えています。
今後は渋谷以外の場所での展開や、恒久的な敷設に向けてプロジェクトをさらに進化させていきたいと考えています。最後になりますが、助成認定制度を通じた寄付をはじめ、協賛企業様や本プロジェクトに関わってくださいました皆様に改めて感謝申し上げます。
本映画祭を通じて、地域内のアート・福祉・映画に関心や事業上の親和性が高い団体(宿泊施設・レジャー施設・起業家・ボランティア団体・視覚/聴覚障害の支援団体)など、継続開催にあたっての確かな人的ネットワークが形成された。とくに映画祭のような催しにおいては、障害のありなし関係なく参加できる、アフタートークや意見交換会、ツアー時の参加者間の交流時間など、参加者同士の熱量の交換ができるような場への要望が高いなど、障害者・支援者のニーズ把握ができた。
協賛金や助成金による企画費の充実により、映画上映に紐づいた様々なプログラム(ワークショップやカンファレンス)を実施することでき、受動的な観賞ではなく創造や表現、交流等の場をつくることができた。
本制度を利用しての企業協賛は初めてであったが、今後の映画祭等事業でも引き続き利用していきたいと考えている。
今年度はWithコロナ下での開催となりましたが、市民スタッフが継続してきた街とのつながりをつくるアイデアが形として実現した年となりました。しかしながら、入場料収入のみで運営を行うことは難しく、助成認定制度を利用される寄付をはじめ、協賛団体からのご厚志をいただき、無事に開催をすることが叶いました。ご寄付いただきました皆さまのご厚志と企業メセナ協議会のご高配に、改めまして感謝を申し上げます。
本活動においては大阪市の中心部、淀屋橋にある財界のサロン「大阪倶楽部」でのマンスリーコンサートを実施した。18世紀音楽の普及啓もうを大きな目的とし、バロック時代や古典派の作品を中心に、すそ野を広げるためにスタンダードジャズとシャンソンも取り上げた。各月の公演は次の通り。
5月には協会所属の古典鍵盤奏者高田泰治によるチェンバロ・リサイタルを、6月には合奏協奏曲ばかりを取り上げた公演を実施した。8月公演では楽団のソロ・コンサートマスター浅井咲乃のリサイタルを、9月公演では協会所属のリコーダー・ソリストの村田佳生のリサイタルを実施。12月には毎年定番となっている高田泰治リサイタル「バッハ作曲ゴルトベルク変奏曲」の公演を、1月には首席チェロ奏者鷲見敏によるバッハ「無伴奏チェロ組曲」の公演を実施した。2月はアメリカのクラシック音楽作品とスタンダードジャズを取り上げた。3月には高田泰治のチェンバロ・リサイタルを実施した。
活動をしてみて
シアター・マダム・バッハと私たちは、2020年のパンデミック中より交流が始まり、これまでに2回オンラインにて親子向けのワークショップを開催してきた。今回はその土台をベースに、いま、日本の子どもたちへ届けたいメッセージを、作品に乗せて届けることに尽力した。この経験を通し、実際に顔を合わせ、再び人と人とがつながっていくことの大切さについても肌で感じさせられている。そして、子どもたちが五感を通して世界を獲得していくとき、アートが重要な役割を果たすということを、プロフェッショナルなアーティストから改めて学ぶ機会となった。
マダムバッハは今回の制作にあたり、舞台装置をコンパクトにし、ミニマムなセットの中で子どもたちを惹きつけるという試みにも挑戦している。また、参加者とのインタラクティブな関係性など実験的な要素も多く、各公演ごとに子どもたちの反応を私たちとリフレクションしながら作品の向上につとめた。マダムバッハはこの協働、および異文化の中での交流は非常に有意義であったと述べている。
参加した子どもたちは、作品の世界に引き込まれ、注意深く様子を見つめたり、また一緒に身体を動かしながら私たちのメッセージを体得していたように感じられる。一般公演にて実施したアンケートの回収率も高く、参加者の満足度は高かったように見受けられる。また実際に、子どもたちの心の動きや声を直にヒアリングすることができたとともに、各教育機関の先生たちとのフィードバックの時間を持つことで、この体験が子どもたちの日常へと根付いていくようはたらきかけた。
プロジェクトの資金面では、企業関係者に打診するも調達に苦戦し、結果クラウドファンディングによって補填することができた。マネジメントの課題が残る一方、今回の実績をもとに今後はアプローチをしたいと考えている。また、当初の想定よりもアーティストとの協働制作のボリュームが膨らんだことから、次回以降のプロジェクトの方向性についても検討する。そして、Body Synergy Japanオリジナルのクリエイティビティを持って、活動していく予定である。