「あいち2022」では地域の地場産業等にちなんだ作品が多く出展され、会場のまちなみと調和して愛知の文化や伝統を掘り下げる展示となり、多くの方々から、「愛知の魅力を再発見できた」との声をいただいております。
また、世界の国と地域から100組のアーティストが参加し、人種やジェンダーなど様々なモチーフに基づいた作品の展示を通じて世界の多様性を感じていただける貴重な機会を提供することができました。
「あいち」の国際芸術祭は、最先端の現代芸術を発信する、いわゆる都市型の芸術祭と、地域の魅力を紹介する地方の芸術祭の両面をあわせ持つことのできる数少ない芸術祭であり、地域の特色を活かしつつ、今後も、国際色豊かな芸術祭を開催していきたいと考えています。
1)東京タワー文化フェスティバルV@紀尾井ホールでは、ウズベキスタン、イラン、アルゼンチン、ルーマニア、リトアニアの大使館や音楽大学と協力し、海外作曲家と日本在住の各国絵演奏家と日本の伝統楽器のコラボレーション新作曲を作ることができた。イランから来日したアーティストと東京タワーの地元港区の子供達の交流を紀尾井ホールでコンサートの前に実施した。子供たちは音楽をホールで聴くだけでなく、間近で直接事前にイラン人からレクチャーをうけたため、海外の初めて見る楽器にも親近感をもって演奏を聴くことができた。
2)東京タワー文化フェスティバルVI@東京タワー展望台
〜世界へ オモイヲハセル〜
コラボレーションコンサートを展望台で実施し、世界に配信した。
今年度は、毎年実施している各国とのコラボレーションを、ルーマニア、ウズベキスタン、オーストリアと実施した。さらに、海外からの招聘がコロナ禍では困難であるため、新しい国際的な国内外でも口ずさめるような歌を募集しコンペティションの結果発表と演奏を行った。今年は、ウズベキスタンからバフシの演奏家の参加や大使による特別スピーチ、オーストラリア大使館からオーストラリアに関するプレゼンテーションがあった。さらに、イラン、日本、をインタビュービデオを利用したシンポジウムを実施し、文化交流についてのパネルディスカッションを実施した。最後に特別にスタインウェイ社の協力も得ることができ、ピアノを使用した国内外のクラシックから新作までの幅広い作品も演奏された。来場者数は7時間に及ぶイベントであったにもかかわらず常に満席であり、好評であった。さらに本年度はウズベキスタン大使閣下も来場とスピーチをしてくださり、バフシという叙事詩のトップ演奏家とコラボレーションを実施することができた。
今年の当フェスティバルは4年ぶりに海外講師3名を招聘し、加えて国際的に活躍する国内講師11名の合計14名の講師陣による、多彩なワークショップを展開しました。
北は北海道から南は福岡まで、未就学児から60代までの参加者が全国から各会場に集結し、ほとんどのクラスが満員となり大盛況となりました。
また、ドイツのケルン音楽舞踊大学と提携し、1名の交換研修生がドイツよりフェスティバルに参加。来年、当フェスティバルから選出された2名の若手ダンサーが同大学に短期研修に行く予定です。
コロナ禍でのオンラインでの実施を乗り越え、国際的なダンスをダイレクトに学び、全国のダンサーや有識者同士の身体を通した本事業は大変有意義なものとなりました。参加者からも次年度への期待の声が寄せられており、今後も国際的なダンスの学び、そして交流の場を継続し日本のダンス育成・普及に貢献してまいります。
今年も支援してくださる企業さまがあり大変助かっております。支援なくして受講生からの受講料だけでは成り立たないので来年も支援してくださる企業が増える事願うばかりです。
全国から集まった受講生ですが講師の先生方と学生達は音楽に集中して有意義な5日間を過ごせたと思います。助っ人アルバイトスタッフも暑い中走り回って準備してくれてサポートしてくださり助かりました。
夜の夕食ミーテイングが毎晩行われ、生徒達へのアドバイスや音楽に対する先生方の想いなどを聞いて学生達は凄い刺激になったことと思います。普段一人で練習に立ち向かっている子供達もこの合宿を経験して友達も出来て仲間意識を持ち、日々の生活に戻って行きました。今は携帯を全員が持っているのでお互いのアドレスを教え合い地元に戻っても繋がっているようです。
活動をしてみて
鹿児島オペラ協会の創立50周年記念公演として、鹿児島で初めて歌劇「蝶々夫人」を本格的に上演した。
今回の指揮者下野竜也氏の音楽は、緊張感のある研ぎ澄まされたもので、鹿児島交響楽団の音楽性をアマチュアオーケストラとは思えないほど充分に引き出し、作品のドラマ性を最大限に高めていた。
また、演出家岩田達宗の演出は、蝶々夫人を、単に哀れな女性としてではなく、女性の武士道を貫いた最後の日本女性として、その姿に強さと信念が感じられる斬新な演出であり、他の登場人物に対してもそれぞれに物語の中のキャラクターを明確に捉え、人間ドラマとしてのこのオペラの価値をさらに高めるものであった。
さらに、舞台は簡素ながらも吊物を効果的に使って、物語の背景を表現するに充分かつそれ以上の効果を出し、衣裳の美しさも相まって大変美しい舞台空間が創造され、観客の目を引き付けていた。
今回のこの公演は、全国的に演奏活動を行っているソリストが多く、一人一人の力量と、下野氏の音楽、岩田氏の演出が融合され、出来上がった舞台は想像を遙かに超える感動的な舞台となり、訪れた観客からは、終演時に盛大な拍手、ブラボーの声、スタンディングオべーションが贈られ、観客はもちろんのこと出演者も大きな感動とともに公演を終了することが出来た。
また、公演に向けての各報道機関の関心は大変高く、新聞記事や報道番組、特集番組等に多くの報道機関が練習や本番の模様を取り上げ、今回の公演の気運を最大限に盛り上げてい たと同時に、公演の成功に対する事後の報道も多く、周囲の公演に対する期待と公演成功に対する喜びを実感することができたことは、今後地元でのオペラ活動を盛り上 げていくうえで大きな支えとなっていくものと確信することができた。
今回の公演は、わが国で最も人気の高い作品のひとつである「蝶々夫人」を、日本最高の指揮者・演出家、そしてこれからの日本のオペラ界を担う若手実力派のソリスト達の力を結集して実現した地方手作りのオペラ公演であった。このことから、国内でも類を見ない価値のある公演であり、全国の地方オペラ団体にも自信と勇気を与えるとともに、地元鹿児島の今後の音楽文化の発展に大きな弾みをもたらす結果となり、大変意義深いものとなったと考える。