下中座を応援してくださる方は、かなり年配の方が多く、インターネットでの寄付集めは難航を極めましたが、幸い他の寄付も含め目標額を達成することができ、無事公演を迎えることができました。
2021 Arts Fundに応募することで、寄付をいただく事に対しても真剣に向き合えたのではないかと考えています。
今回の経験を活かして、今後の下中座の公演活動を安定したものにして行きたいと思います。ありがとうございました。
本企画では、普段活動場所やジャンルが違うゆえに出会うことのできないアーティスト達があつまり、一つの作品を作り上げることができた。
異なるバックグラウンドを持つアーティスト同士のコミュニケーションは、セッションを重ねる中で(誤解や齟齬を繰り返しながら)自然と生まれてくる。代表はいるが、誰がイニシアティブをとるという明確な決まりもない中で、参加者各々の自主性に任せながら公演内容が作られていく。その過程、公演の成果から得られるものは、活動者にとって非常に実りのあるものだった。
アンケートや口頭でいただいた感想を聞くと、聴衆にとっても「新たな芸術体験」、「今まで体験したことがない公演」であったと見受けた。
この公演を通じて、アーティストとして新たな成長ができた活動者は多くいるし、アートを感受する聴衆の側の素養(教養)も大きく広がったのではないかと感じる。
コロナ禍が長く続く中、16年目の開催はとても危ぶまれ、寄附や協賛金が集まらず大変でしたが、後半になり、公益社団法人企業メセナ協議会を通じてのご支援もいただき、ありがたく思っています。
加えて、「文化庁・AFF文化芸術振興費補助金」を受けることができ、参加アーティストや永年、継続してご支援をいただいている皆さまの熱い期待を受け、開催することができ、感謝しています。
また、2020年から継続の、小池百合子東京都知事の主導で東京都の芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京」で、ライティングオブジェの「光の箱」動画が、配信動画7,700本から「コンセプト動画」として選ばれた20本に入り、そのラストが「光の箱」となりました。動画視聴数も5,000を超えています。
当初は、来場者数がいないのでは、大幅に減少するのではないかという、心配もありましたが、毎年の開催を楽しみにされているリピーターのご来場者や長いコロナ禍で、アート作品に触れたいという方々、クリスマス・コンサートを聴きたいという方々など、予想以上の多くの皆さまが来場されました。
点灯式は、予定外のお客様も多く来場され、会場の皆さま全てが、この時期の開催に感動され、「開催してくれてありがとう」という、メッセージをたくさんいただきました。
各界で活躍のアーティスト、デザイナー、画家、写真家、書家、俳優、ミュージシャンなどの参加者も、ようやく開催されたという喜びにあふれていました。
アート・音楽・スポーツと開催の巾も広がり、新しい来場者の広がりも感じられました。
また、アート作品を「観る」に加え、アーティストが指導する「ワークショップ」も定着し、楽しくアート作品をつくる喜びの普及啓蒙にも繋がっています。
そして、アートを通じて、自然にチャリティーに参加するという意識も年々高まっています。
コロナ禍で、「人と人とのコミュニケーションの大切さ」もより一層、貴重に感じる開催となりました。この16年間の開催の中で、一番心に響く開催になったようです。
新型コロナウイルス感染症の拡大が収まらない中で、各支援プロジェクトも試行錯誤を行い、その手法やタイミングを計って実行に移そうする姿は、大変苦労をうかがえるところであった。
多くの人にアウトプットする前のリサーチの中間発表や、段階的に作品として昇華していくプロセスを踏む取り組みが多く見られた。この後の発展に対し、大きな期待を寄せている。
当財団としては、2021年度に活動支援するプロジェクトの動向を見守りながら、助成支援を行った。
活動をしてみて
昨年が10回目で今まで支援してくださった企業さまのスポンサードが切れたので,11回目は活動停止を当初考えていましたが,企業メセナ協議会を通して支援してくださる企業様が現われてとても助かりました。しかし当初の設定目標額に到達出来なくて,費用面でとても苦労しました。
予算ありきでの活動なので来年も引き続き協力してくださる企業さまが増える事をお願いしたいと思います。
学生と演奏家の先生方は音楽に集中して有意義な日々を過ごせたと思います。これを糧に又頑張って欲しいと思います。受講生および講師の先生方の演奏(練習)を日々聴かせて頂きスタッフはよりクラシック音楽が好きになったようです。この活動は将来の日本を代表する音楽家育成には必要であると改めて感じました。毎晩食事の後に行われるミー手イングでは講師(プロ)で現役で活躍されている演奏家の現状の生の声を聞いてプロを目指している学生達は目を輝かしていました。
普段聞くことが出来ない演奏活動の実態を肌で感じた事と思います。