コロナ禍において当方の活動内容や意義などを対面で話す機会が少なく、協賛金を集めるのには苦労しましたが、この活動に共感して協賛の意向を示してくださる方がお一人ずつ増えるにつれて、活動者である私ども自身もこの活動の意義を再認識し、絶対にやり切らなければ、という心持になりました。また応募してくださった方皆様が真摯に芸術と向かい合っている姿を見て、このコンクールの必要性を強く感じました。税制上の優遇を得られるということで、支援者全員が企業メセナ協議会を通じての協賛となりました。ありがとうございました。
参加者からは、審査員の先生からの審査講評の内容が素晴らしく、今後の研究の糧になったと喜んで頂けました。また、若い日本人歌手には、世界に通じる実力があることを示すことができ、イタリア本選で入賞者を輩出でき、若い歌手の世界で活躍する足掛かりの一助になったことは、大変意味のあることと思います。
「心の復興への支援」を主目的に実施している当事業は、今回も将来ある子どもに多くの感動と喜びを享受でき、音楽をはじめとした様々なジャンルで本物に触れることで、未来への自分探しのきっかけとなり、夢と希望を持って力強く人生を歩んでほしいとの願いが叶ったものと自負しております。今まで開催してきたことに誇りと自信が益々膨らみ、今後の継続化につなげていきたいとの思いが強くなりました。今回もコロナ禍での開催となり、体調を崩された来場者も若干名いましたが、期間中での常駐医療従事者、施設、ボレロ事務局の連携対応により素早い対処を行うことができ、安全と安心感も提供することができました。
今回も来場した子どもたちの生の声と感想を拾うため、子ども達だけを対象としたアンケートを取りました。アンケートでは今後どのようなイベントを実施してほしいかを知るきっかけも目的にしていますが、予想以上の回答数が集まり今後の企画での参考とすることができました。
さらには、開催期間中、地元新聞社(河北新報社)をはじめNHK仙台放送局をはじめ、音楽紙誌の関係者などが取材等を兼ねての視察にお越しいただきました。今までに何度か取材を行っていただいているところからは、今までで一番充実した企画内容となっていたように感じましたとの評価をいただくなど、今後につながる感動の声も来場者から多く寄せられています。
今回が初の寄付募集であり、活動を終えてみて、私どもの活動にご興味のありそうな企業・団体・個人を見つけ、数多くリーチすることの大切さと同時に時間的な厳しさを感じました。
また、コロナ禍で劇場にお客様が戻って来ていない状況下で、主催者としては万全なコロナ対策を講じながら経費を抑えながら舞台の幕を開けることに精一杯で、作品を大胆に成長させることに集中しづらい状況にいることに気づきました。
ポジティブな面では、2021 Arts Fundに採択されたおかげで出会えた方々・お客様が大勢いらっしゃいますし、ご寄附者さまのご支援がとてもありがたかったです。また企業メセナ協議会の皆さまには大変お世話になりました、厚くお礼申し上げます。
香港・日本在住の演劇人による国際交流を続けるためにも、今後も企業メセナ協議会の助成制度を活用させていただき、芸術支援にご興味のある企業・団体・個人の皆さまと繋がりながら、作品創りをしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
対馬アートファンタジアは、対馬の豊かな自然、文化、歴史といった環境を生かし、脈々と受け継がれてきた国際的 な文化交流を現代アートを介して再興しようとするもので、東アジアの芸術文化の友好的な交流拠点となるよう取り 組んできました。感染症の影響をマイナスに捉えず、離島だからできることや既存のやり方ではない新しい方法を見 出す機会として前向きに捉え、今後の活動につなげていこうと取り組みました。しかしながら、状況は改善するばかりか、日に日に混乱を極めていくように思われます。私たちの取り組みは小さなものですので社会の混乱に合わせて右往左往しながら、それでもなんとか進めてきているのが現状です。正直に申しまして、決して順調ではありません。組織としてもそれを構成する個人も大きな負担がのしかかっており、大変苦しい状況があります。 このため、報告が遅れてしまったりとご迷惑をお返してしまいました。申し訳ありませんでした。しかしながら、それでも活動は楽しく有意義なものでもあると感じています。そしてこれまで築いてきた対馬を中心にした芸術を通じた国際交流はかけがえのないものと考えています。状況が改善した時のために、友好を未来につないでいけるように活動を継続、発展させてまいりたいと、より一層思いを強くしています。
活動をしてみて
山形市には、山形交響楽団というプロのオーケストラと山形フィルハーモニー交響楽団というアマのオーケストラがあって、毎年定期演奏会を行っているので、シンフォニーなどの演奏会は日常茶飯に行われている。いっぽう、少人数の演奏家による室内楽演奏会は数少なく、特に国内外の一流演奏家によるコンサートは、殆ど開催されることが無かった。そこで、山形における室内楽コンサートの振興を目指して、歴史的な建造物である「文翔館議場ホール」を会場にしてレベルの高い室内楽コンサートシリーズを企画した。その結果、2017年当時には、稀であった室内楽コンサートが、私共の企画に触発されるように増え始め、2022年現在では、極めて質の高い室内楽コンサートが市内の様々な場所で開催されるようになった。この様な現実を見るにつけ、文翔館室内楽シリーズを立ち上げて、所定の成果を上げたことに実行委員会一同は満足している。