音楽祭では3人の作曲家(バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ)の数々の名曲を紹介。同時に伝統芸能である能とのコラボレーションや県民参加型のピアノコンサート等を前年に引き続き実施することより、金沢開催の独自性を保ち、音楽祭の盛況につなげることができた。
今後も、市民の要望に応え、音楽で金沢、北陸を盛り上げていきたいと考えている。
群馬県としては初の本格オペラ公演となったが、これを一過性のものとせず、今後もオペラを中心とした舞台芸術を県民に広める活動を続け、成果を得ることが、今回のオペラの結実となると考える。そのために、NPOとして協力できることを今後も模索して行く必要がある。
音楽祭では季節の変化や風景の多様性、自然現象などを題材とした名曲の数々を紹介。能舞とクラシック音楽のコラボレーション公演や、茶室での公演など本県伝統文化を取り入れた公演を開催。また、家族連れや若い世代にもっと音楽に親しんでいただくため、子供を対象に楽器体験や若者にも楽しめる楽曲を取り入れることにより、金沢開催の独自性を保ち、音楽祭の盛況につなげることができた。
内容としては、皆さんからの好評も多く、企画側としてもやりがいを感じることができる。施設の環境も音楽祭に適しているが、施設側からの要望が、宿泊者数の点で参加者側と相違がある。財布の紐の硬い昨今参加費の値上げは避けたいが、支援者を増やすためのマンパワーが不足していて、金銭面での課題が多い。
活動をしてみて
コロナ禍の状況下、予定通りの規模と内容で30周年記念国際音楽祭ヤング・プラハを実施することが出来た。
支援して下さる企業、公的機関、個人の方々は、この環境下で実施出来たことに大変喜ばれ、国内移動の車とドライバーを提供して下さったり、宿泊施設を提供して下さったり、大変、心の籠った忘れられない音楽祭になった。出演者はその気持ちを共有し、何時に増して熱い音楽祭となった。
コロナ禍の状況下のためか、演奏者も聴衆も熱のこもったコンサートで例年以上の素晴らしい演奏となった。演奏者たちは一生忘れられないとまで感想を述べていた。今年の音楽祭はチェコの音楽愛好家の人たちの心を打ったものだったと思う。これ以上は望めない。