九州7県を対象とした唯一の戯曲賞ということで、今年も各地から多数の作品が集まった。
「九州戯曲賞」で大賞をとることで、今後の活動に注目が集まり、九州の劇作家のなかでも一目置かれる存在となりうる。過去の大賞受賞者には、受賞後に、県外や海外で公演を行うなど、活動のフィールドを拡げている方も複数いらっしゃる。
また、劇団活動などで公演などを行っていない方の中にも、戯曲作品を生み出す才能が九州に多くいることがわかった。過去そういった方の中からも受賞者が生まれているし、今後も続けていくことで、才能の発掘にも寄与できるのではないかと考えている。
最終選考まで残った劇作家は、全国で活躍する最終審査員から直接講評が聞けるという、現在の九州では少ない機会を設けることで、最終審査に選考された劇作家育成の仕組みづくりを行っている。
最終選考にもれた劇作家も、一次審査員からの講評を受け取り、今後の創作の助けとすることができるような仕組みづくりを継続している。
今後も、「九州戯曲賞」が九州の劇作家のモチベーション向上につながり、戯曲のクオリティの今後のさらなる向上の要因となることを目標に、活動を続けていく。
また、「九州戯曲賞」という県域の越えた地域での戯曲賞は全国的にもめずらしく、今後も続けていくことで、九州の地域演劇の一体感をより醸成していければと考えている。
上野の文化施設を中心に行われた「東京・春・音楽祭―東京のオペラの森2015―」は、皆さまのお陰をもちまして、全日程を無事に終えることができました。
通算11回目を迎えた2015年の大型公演として、”東京春祭ワーグナー・シリーズ”では『ニーベルングの指環』の2年目にあたる《ワルキューレ》、”東京春祭 合唱の芸術シリーズ”ではベルリオーズの大作《レクイエム》を取り上げました。
また、20世紀を代表するピアニストとして大きな足跡を残したスヴャトスラフ・リヒテルの生誕100年を記念して、4回にわたるシリーズ公演「リヒテルに捧ぐ」のほか、リヒテルと親交のあった関係者を招いたトーク・イベントや、ドキュメンタリー・フィルムの上映、写真展などを開催いたしました。
恒例の”東京春祭のStravinsky”、東京春祭チェンバー・オーケストラ、世界的な歌手による”歌曲シリーズ”、そして”東京春祭ディスカヴァリー・シリーズ”などでは、国内外の第一線で活躍する音楽家が熱気あふれる演奏を披露いたしました。
上野の春の風物詩として定着した”ミュージアム・コンサート”は、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館の5会場において、いずれも個性豊かな演奏会を実施いたしました。さらに今年は、東京藝術大学奏楽堂でも演奏会を開きました。
これらに加え、「桜の街の音楽会」や「東京春祭 for Kids」、マラソン・コンサートのライブ・ストリーミング配信、Pre-Event「〈ナイト・ミュージアム〉コンサート」、一般の参加者がおーケストラの指揮にチャレンジする「Conduct Us in 上野公園」など、多種多様なイベントをお届けすることができました。
以上のような企画を通して、音楽祭の成長・成熟を実感するとともに、今後も末永く続いていく催しに育てていきたい、と思いを新たにしている次第です。
最後になりましたが、「東京・春・音楽祭―東京のオペラの森―」をご支援くださいました皆様、関係者の方々に心より御礼申し上げるとともに、これからも変わらぬお力添えを賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
今年で通算12回目となりました「東京・春・音楽祭―東京のオペラの森2016―」は、皆様のお陰をもちまして、全日程を滞りなく終えることができました。
本年は主な演奏会として、リッカルド・ムーティを指揮者に迎えた”日伊国交樹立150周年記念公演”、『ニーベルングの指環』の第3作《ジークフリート》を上演した”東京春祭ワーグナー・シリーズ”、デュリュフレの《レクイエム》他を演奏した”東京春祭 合唱の芸術シリーズ”、そして「Variations(変奏)―変容する音楽」というテーマでお届けした”東京春祭マラソン・コンサート”等を開催いたしました。
その他にも、”東京春祭チェンバー・オーケストラ”による「室内楽特別コンサート」、世界的な名歌手を招聘する”歌曲シリーズ”、”東京春祭のStravinsky”、”ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽”、”東京春祭ディスカヴァリー・シリーズ”等において、国内外の第一線で活躍する音楽家たちが熱気あふれる演奏を披露いたしました。
さらに、上野の春の風物詩として高い人気を誇る”ミュージアム・コンサート”は、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館の5会場において、いずれも個性豊かな公演を実施いたしました。
これらに加え「桜の街の音楽会」や「東京春祭 for Kids」、「〈ナイトミュージアム〉コンサート」、一般の参加者がオーケストラの指揮にチャレンジする「指揮者はあなた!Conduct Us in 上野公園」、マラソン・コンサートの「ライブ・ストリーミング配信」等、多彩なイベントをお届けいたしました。
こうした催しを通して、多くの聴衆に音楽の素晴らしい魅力をお伝えすると同時に、今後も末永く愛していただける音楽祭となるよう一層努めて参る所存です。
最後になりましたが、「東京・春・音楽祭―東京のオペラの森―」をご支援くださいました皆様、関係者の方々に心より御礼申し上げるとともに、これからも変わらぬお力添えを賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
<結果・感想>
鈴木の5ヶ月のNY滞在から帰国後初となる本公演では、その視野はこれまでより深く、広くなり、コンテンポラリーダンス界そのものに対する視点は、コンテンポラリーアート全体を意識するものになった。その結果、作品のメッセージ性は、ダンスという枠を超え、社会や生活にも根ざしたものとなり、大変質の高い作品が発表できた。それは確実に観客に伝わっており、さまざまな反響メッセージが届けられる。それはどれも「生と死、愛について考えさせられ、根底を揺さぶられた」というものであり、これまでの日本のコンテンポラリーダンスにはあまりみられない、力強い作品を発表することができたことを実感している。
活動をしてみて
今回の芸術祭も多くの方々に来場いただき、アート作品の数々と瀬戸内海の島々の自然や文化を体感するという瀬戸内国際芸術祭の独特のスタイルが、国内外の多くの皆様に共感をいただいたものと考えられる。
また、大勢の来場者が訪れることにより、会場となった島々がにぎわうとともに、地域活性化に向けた様々な取組みが島々で現れたことや、新聞・テレビ・雑誌等の各種メディアで多数取り上げられ、本県の知名度やイメージのアップが図られるなど、多くの成果が得られた。
会場の島々では、アーティストとの協働による作品の制作や受付、地域の特色を生かした食の提供やおもてなしのほか、港での島を挙げての温かい出迎え、見送りなどに地域の方が大勢参加し、一緒になって芸術祭を作り上げ、盛り上げていただいた。地域の活性化や再生につながるこうした取組みが着実に根づいてきている。