芸術・文化支援サイト かるふぁん! -Fund for Culture-

企業メセナ協議会の
芸術・文化への寄付に関するポータルサイト

活動者の声

 第88回公演【新作】『母が口にした「進歩」その言葉はひどく嘘っぽく響いていた 』

活動期間2016年 8月 30日 ~ 2016年 9月 4日

活動をしてみて

* 『なぜ ヘカベ』『戦場のような女』等で、マテイ・ヴィスニユック作品を手がけ、評価
  を得てきた江原早哉香が演出を行い、劇団の創造活動の先端を担う俳優、世界で活躍する
  アーティストが取り組んだ。これまでマテイ作品を5作品上演してきた劇団にとって、
  新たなマテイ・ヴィスニユック上演の可能性を示す公演となった。

* この作品を通して観客は、この劇場で上演された空間は、決してユーゴスラビアを含めた
  海外の国々だけの問題ではなく、現代の私たちにとっても、異質者や多様性を排除し、
 経済優先の社会のなかで、私たちが見落としがちな、人間の魂の叫びに思いをめぐらす
  体験となったのではないかと思う。このことは、今の日本の社会や教育の現場で抱えてい
  る差別や格差の問題に 目を向けるきっかけとなったのではないかと考える。

* 今まで取り組んできたマスクによる表現に加え、エリック・ドゥニオーは糸で吊られた
  パペットを提案、死者の姿や、地中からの叫びを、この人形を操る俳優が表現。
  俳優たちは、身体による新たな集団の動きを発見すると共に、観客にとっても現代劇の
  新たな可能性と劇場の広がりを発見し、享受する機会となった。

けんみん文化祭ひろしま’16分野別フェスティバル舞台系事業

活動期間2016年 9月 18日 ~ 2016年 12月 4日

活動をしてみて

 分野別フェスティバルは,昨年度に引き続き,民謡民舞など8分野の舞台系フェスティバルを県内8地域で開催しました。
 各会場とも,多くの県民の皆様に御参加,御来場いただき,地域における文化活動の活性化を図ることができました。
 今後も,この「けんみん文化祭ひろしま」が更に充実・発展し,本県における文化振興に大きく寄与するものとなるよう努めてまいります。

東京・春・音楽祭―東京のオペラの森2017―

活動期間2017年 3月 16日 ~ 2017年 4月 16日

活動をしてみて

今回で通算13回目となりました「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2017-」は、皆様のお陰をもちまして、全日程を無事終えることができました。
 本年は大型公演として、“東京春祭ワーグナー・シリーズ”にて『ニーベルングの指環』の最終章《神々の黄昏》を上演したほか、今年生誕220年をむかえたシューベルトの《ミサ曲 第6番》を取り上げた“東京春祭 合唱の芸術シリーズ”や、傑作オペラの名アリアで音楽祭のフィナーレを飾った「スペシャル・ガラ・コンサート」、そして「《ロマン派》~近代に生きた芸術家たち」というテーマでお届けした“東京春祭マラソン・コンサート”などを実施いたしました。
 これらに加え、東京藝術大学奏楽堂での「ショパン:ピアノ協奏曲(室内楽版)」演奏会や、音楽祭恒例の東京春祭チェンバー・オーケストラ、“歌曲シリーズ”、“《24の前奏曲》シリーズ”、また斬新な企画で話題を呼んだ“東京春祭ディスカヴァリー・シリーズ”や“ベンジャミン・ブリテンの世界”などにおいて、一流の音楽家が渾身の演奏を披露いたしました。
 音楽祭のもうひとつの顔である“ミュージアム・コンサート”は、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館の5会場で、創意あふれるプログラムをお楽しみいただきました。
 そのほかにも、音楽祭の開幕を告げるプレ・コンサート「夜の音めぐり」や、「桜の街の音楽会」、「東京春祭 for Kids」、「〈ナイトミュージアム〉コンサート」、「指揮者はあなた! Conduct Us in 上野公園」、マラソン・コンサートのライブ・ストリーミング配信といった多彩な企画を通して、ひとりでも多くの方に音楽の魅力をお伝えできるよう努めました。
 「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森-」は、上野、ひいては東京の春を盛り上げていけるイベントになれるよう尽力してまいりますので、今後とも変わらぬお力添えをたまわりますようお願い申し上げます。
 最後になりましたが、ご来場いただきました皆様、音楽祭をご支援くださいました関係者の方々に心より御礼申し上げます。

けんみん文化祭ひろしま‘17分野別フェスティバル舞台系事業

活動期間2017年 7月 20日 ~ 2018年 2月 28日

活動をしてみて

 県内の文化振興に寄与できていると感じており,今後も継続していきたいと思っております。

福島県沿岸部「被災者コミュニティ形成」及び「被災者支援」ミニコンサート事業

活動期間2017年 7月 16日 ~ 2018年 3月 31日

活動をしてみて

■いわき「新春ほのぼのコンサート」ツアー
富岡町がいわき市内に構える常設の交流サロン3カ所(富岡町生活復興支援センターいわき平交流サロン・いわき四倉交流サロン・いわき泉玉露交流サロン)の他、富岡町社会福祉協議会いわき支所が開催するサロンに、ジャスミン・トリオによるコンサートをお届けした。出演はクラリネット菊池澄枝、フルート櫻井希、ピアノ鷲尾恵利子。いずれも仙台を拠点に東北各地で演奏・後進の指導に当たっているフリーランスの音楽家である。富岡町社協主催のサロンは、鹿島公民館を会場の行われた。平・四倉・泉玉露の交流サロンについては、2度目、3度目の訪問となり、平日にも関わらずいずれの会場もこれ以上椅子を並べられないほどの満席となった。震災から7年が過ぎ、訪れるボランティア団体も大分少なくなったなか、プロの音楽家によるコンサートが身近に聴けるというこの機会を、毎年心待ちにしてくださってる方が多いとスタッフの皆さんからも伺った。また、震災前の富岡町で毎日時報代わりに町内に流れてた町歌「富岡わが町」を一緒に歌った。サロンには、富岡町以外の双葉郡出身の方やいわき市内の方も参加されるが、この歌を一緒に歌う時間というのは、ひとりひとりの様々な思いや願いが感じられる時間だった。鹿島公民館での開催は初めてであり、みなし仮設にお住まいの方や、既にいわき市に移住された方がお越しいただいたようだった。広い会場の片隅での開催となり、参加者同士、またスタッフとも顔なじみと言った感じではなく緊張感のある始まりだったが、演奏が始まり音楽家のトークや楽器紹介が進むに連れ、それぞれくつろがれている様子が見て取れた。アマチュアによる演奏と、プロによる演奏では、観客の受け取る印象は全く異なる。美しい音色と旋律、調和のとれたアンサンブルが与えてくれる安心感と、個々がそれぞれに音楽から受け取るものと向き合う穏やかな時間は、不安のなくならない日常にあってはやはり特別なひとときである。またマイクなどを使わずに届く距離での演奏や、演奏者自身によるトークは笑いの連続でもあり、音楽家と聴衆が直接に心を通わせられる貴重な機会である。このツアーの会場調整の、まとめ役を買って出てくださったいわき平交流サロンリーダーのSさんは、コンサートの終わりに「今日は、心の栄養をいただきました。また明日からも、今日の余韻を胸に元気に過ごしましょう」と挨拶してくださり、今も避難が続く方々に、また故郷を離れざるを得なかった方々に、今、7年経ったからこそ、必要なものは何かを教えていただいた。

■いわき内郷・宮沢団地「春だっぺコンサート」、いわき内郷・砂子田団地「春らんらん♪行ってみっペコンサート」
宮沢団地はNPO法人みんぷく、砂子田団地はいわき市社会福祉協議会からの依頼で訪問した。出演は、仙台を拠点に全国で演奏活動を行うクラシックギター奏者、佐藤正隆と小関佳宏による二重奏。いずれの会場も初めての訪問であった。宮沢団地は浪江町の方、砂子田団地はいわき市内で被災された方が多いとのことで、それぞれの地域の方言で「行ってみようか」と思わせる親しみのあるコンサートタイトルを主催者に付けていただいた。宮沢団地では20名の参加があり集会所は満席となった。この二重奏ではいつもの光景だが、最前列は若いころギター少年であった男性達が陣取り、食入るように演奏家のテクニックに見入っていた。みんぷくスタッフと住民の皆さんとが既に顔なじみであり、その安心感のあるあたたかい雰囲気が既に出来ていた。ギター二人だけでの、マイクも使わない澄んだ音色での演奏、また、高いテクニックによる白熱した演奏に、若い方もお年を召した方も、すぐに集中した様子で聴き入ってくださった。終演後のお茶会では、やはり男性陣の楽器や演奏に関する質問が集中し、若いころを思い出したような皆さんの熱中ぶりに演奏家もみんぷくスタッフも驚いていた。砂子田団地は、世帯数が非常に多いためにこうした催しはほとんど行われていない状況だったが、チラシの配布や住民の方で視覚障害のある方を支援されてる方が、地域の視覚障がい者にも聴かせていただきたいと申し出があり、自治会長が是非にと返事をされたこともあり、盲導犬が3頭の他、白杖をついた方とボランティアの方が10名近く参加してくださった。年齢層も思いの外広く、開演後も椅子を足しながら対応し結果的には40名余りの方が参加された。自治会長も「どのくらい人が来てくれるか、予想が付かない」とのお話しだったが、多くの方が参加くださり、お互いの顔も見えて非常に良い機会だったと喜んでいただけた。社会福祉協議会のスタッフからも、「いわき市内には、まだこれから災害公営住宅に引っ越される方もおり、引っ越し先でもお互い顔の分からない状況のまま暮らしているところは多い。こうして、様々な世代が一同に楽しい時間を持てることは貴重な機会なので、またお願いしたい」と帰り際にお声掛けいただいた。岩手・宮城とは状況の全く異なる福島・いわき市内では、7年が経っても落ち着いた状況にある方ばかりではないことが今回分かり、日常から一時離れて、ご近所の方、同じ境遇の方達とほっとした時間を共有できる「復興コンサート」には、まだまだ役目があると感じた。また演奏家のお二人からも、こうして被災地の現在を知る機会、そして直接にその場で様々な反応を返してくださる皆さんとの時間は、毎回とても学びがあり心に残るものでもあり、引き続き協力させてほしいとの申し出を受けた。

Page Top
PAGE TOP