「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2017」は、「内なる他者との出会い」というテーマの元、先鋭的なプログラムを上演し、大きな反響を得ることができ、33,838名の方に来場いただくことができた。
当フェスティバルは「創造するフェスティバル」と掲げており、できあがった作品を招聘するだけでなく、ともに作品を創作するところから、アーティストと関わっている。今年度は、約半数の作品が共同製作作品、またはフェスティバルの製作作品であり、内4つのプログラムではアーティストが京都に滞在し、クリエイションを行った。そのうちのひとつ、神里雄大氏による『バルパライソの長い坂をくだる話』は、一年前から神里氏がアルゼンチンに滞在し執筆。帰国後、南米から俳優を招き、京都で稽古を行い、スペイン語で上演した作品であり、この作品で先日、神里さんが「第62回 岸田國士戯曲賞」を受賞されたことは、我々にとっても大変喜ばしく誇りに思うことである。
また、フェスティバルの特筆すべき事項としてもう一点。カナダ在住のアーティスト、ママリアン・ダイビング・リフレックスの「チルドレンズ・チョイス・アワード」というプログラムを実施した。これは地元の小学生たちが審査員となり、公式プログラムを観劇。ときには上演前後にアーティストに質問したり交流したりする時間を持ちながら、子どもたちが作品について学び、審査するというもの。「子どもだからこういう作品を見せなければならない、見せてはいけない」という価値基準をくつがえす、私たち大人にとっても勉強になるプログラムであった。こうした活動ができたことは、今後大きな価値を持ってくるものと期待している。
今後に向けた課題としては、今年度、我々はフェスティバルの運営の新陳代謝を計るべく、広報スタッフを中心に新たなチームメンバーを加えて事業に臨んだ。継続スタッフと一緒に情報共有を行いながら進めてきたが、忙しさや不慣れによる仕事の取りこぼしなどもあったことは事実としてある。一方で、新たに加わったイギリス人のスタッフを中心に、SNS等によって英語での情報宣伝をこれまでよりも積極的におこなうことができた。今年の反省もフィードバックしつつ、外国人観光客、また国内に滞在する日本語話者以外の方に対する広報に力を入れていきたいと考えている。
また、このように新しいスタッフも育てていきながら、本フェスティバルが錆びつくこと無く継続的に実施していける体制を作っていきたいと考えている。
「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2017」は、「内なる他者との出会い」というテーマの元、先鋭的なプログラムを上演し、大きな反響を得ることができ、33,838名の方に来場いただくことができた。
当フェスティバルは「創造するフェスティバル」と掲げており、できあがった作品を招聘するだけでなく、ともに作品を創作するところから、アーティストと関わっている。今年度は、約半数の作品が共同製作作品、またはフェスティバルの製作作品であり、内4つのプログラムではアーティストが京都に滞在し、クリエイションを行った。そのうちのひとつ、神里雄大氏による『バルパライソの長い坂をくだる話』は、一年前から神里氏がアルゼンチンに滞在し執筆。帰国後、南米から俳優を招き、京都で稽古を行い、スペイン語で上演した作品であり、この作品で先日、神里さんが「第62回 岸田國士戯曲賞」を受賞されたことは、我々にとっても大変喜ばしく誇りに思うことである。
また、フェスティバルの特筆すべき事項としてもう一点。カナダ在住のアーティスト、ママリアン・ダイビング・リフレックスの「チルドレンズ・チョイス・アワード」というプログラムを実施した。これは地元の小学生たちが審査員となり、公式プログラムを観劇。ときには上演前後にアーティストに質問したり交流したりする時間を持ちながら、子どもたちが作品について学び、審査するというもの。「子どもだからこういう作品を見せなければならない、見せてはいけない」という価値基準をくつがえす、私たち大人にとっても勉強になるプログラムであった。こうした活動ができたことは、今後大きな価値を持ってくるものと期待している。
今後に向けた課題としては、今年度、我々はフェスティバルの運営の新陳代謝を計るべく、広報スタッフを中心に新たなチームメンバーを加えて事業に臨んだ。継続スタッフと一緒に情報共有を行いながら進めてきたが、忙しさや不慣れによる仕事の取りこぼしなどもあったことは事実としてある。一方で、新たに加わったイギリス人のスタッフを中心に、SNS等によって英語での情報宣伝をこれまでよりも積極的におこなうことができた。今年の反省もフィードバックしつつ、外国人観光客、また国内に滞在する日本語話者以外の方に対する広報に力を入れていきたいと考えている。
また、このように新しいスタッフも育てていきながら、本フェスティバルが錆びつくこと無く継続的に実施していける体制を作っていきたいと考えている。
企業メセナの助成認定を受けたことにより信頼性が高まり、円滑に各種手続きを進めることができたが昨年は「かるふぁん」に移行したことによりパソコン操作に慣れていない田舎の支援者たちには手続きが複雑になり、昨年度は当運営委員会に直接助成する形になってしまった。今年度は担当者が「かるふぁん」の仕組みをよく理解できて今年度は支援者に手続きを行って頂きました。個人会員は支援金額が少ないので助成制度を利用して貰えないですが多くの支援者に賛同していただけるのはありがたいです。今年からローソンチケットを導入しましたので県外からの購入がありました。当地の企業の支援は厳しいですがローソンチケット導入により市外の企業にも企業メセナへの寄付者を増やすためには説明資料を充実しなければならないと強く感じています。
今後とも、企業メセナ協議会をはじめとする多くの皆様の協力を得て、地域に根ざした音楽祭としてクラシッ ク音楽の普及に努め、芸術文化振興に微力ながら貢献するとともに、自然豊かな山梨県の八ヶ岳南麓地域の魅力を全国に向けて発信しながら、発展を続けてゆきたい。
2013 年より開催し、これまで約 56 万の来場者を迎えました。
第 6 回目となる今年度は昨年の 40%増の 182,563 人となりました。
昨年に比べ今年度は、天候に恵まれなかった年でした。
30 日間ある会期の半分が天候不良だったにも関わらず、昨年以上の方にお越しいただけたことは非常に嬉しく、やりがいを感じるものとなりました。
また、今年度は、15 名のアーティストが参加し、15 会場で展示を行い、関連イベントも多数同時開催され、天候に左右される面もありましたが、無事に終えることができ、ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた皆様にも喜んでいただけたことを大変嬉しく思います。
特に今年度は、京都市中央市場のある「丹波口エリア」での展示やイベント開催が話題を集めました。
丹波口はレトロな建物が点在し独特の空気が流れるエリアです。中でも旧氷工場や旧貯氷庫、市場の壁面の利用はアーティストの作品をより引き立てるものとなり、京都に住んでいても普段なかなか行く機会のない場所だけに多くの方が Facebook や Instagram に投稿してくださいました。
「連日競りが行われる地元の市場エリアで国際的に活躍するアーティストの作品にふれる」という日本でも類を見ない新たな試みになったと思います。
写真祭を通じ、京都の町の新たな魅力に触れてほしいという開催当時からのヴィジョン体現が一歩前進できたと思います。
活動をしてみて
来場者アンケートの結果、下記のような結果が得られました(一部抜粋)。
性別:男性37%、女性62%
年齢:20代30%、30代25%、40代20%、50代12%
来場者地域分類:京都市内37%、関西35%、関東15%、外国8%
過去来場歴:初めて52%、以前来場したことがある48%
当フェスティバルを知ったきっかけ:公式ホームページ19%、その他ウェブ4%、チラシ・ポスター25%、新聞・雑誌・テレビ9%、知人から36%、その他7%
なかでも特徴的だったことは、「今回、初めて来場した」が52%で全体の来場者の半数以上を占めていることでした。開催5回目を迎え、ようやく集客につながる周知がひろく行き渡ったことを実感しました。カメラや写真誌、アート誌に限定せず、ファッション誌や京都リビング新聞、京都市内のデパートとのコラボレーション(ショーウィンドーを使用した告知等)、京都市内数数箇所の商店街の協力によるフラグ設置など、工夫・徹底した告知活動が功を奏したのではないかと分析しております。その効果を受けて、会場では入場者が多く、行列や混雑が発生し、入場制限をかける等、あたらな課題が生じました。会場運営の見直しや来場者対応など引き続き改善、検討を重ね、次回開催に備えたいと考えております。