寄付のお願いの活動が、公演まで2か月を切ると、作品クリエーションクリエーション、一般向けのチケット販売の宣伝と重なり、現実的に厳しいことがわかった。協力者へのアプローチ、活動の説明など、日ごろから行い、資金について、早めに対策をとりたいと思う。
当プロジェクトが提案しスタートさせた「札幌演劇シーズン」は6年目に入り、17夏+18冬の年度合計集客数が、目標としていた15,000名を超え、高校演劇にも広がりを見せ市民の間にも定着し始めている実感があります。
本年度、正式に新しい提言趣意書が総会で承認され、その趣意書をもとに新しい活動を開始しました。新しい趣意書をホームページに掲載し、その普及を開始。あえて無料で開催した3回のセミナートークには若い演劇人も多く参加してくれ、関心の高さを感じました。
地域における「シアターカウンシル」の在り方を、考え始めた1年間でしたが、次年度にはその形やサイズを明確にして、具体的な行動を開始しなければと感じました。
今後は、若い世代の個人会員を増やし、次世代の演劇人の感じていることをプロジェクトの活動に反映させることが必要だと感じています。
当プロジェクトがスタートさせた「札幌演劇シーズン」も7年目を迎え、集客数も2018夏と2019冬を合計すると、15,489名となり、初めて1万5千名を超えた昨年比で、102%を達成し、ほぼ、この街に定着してきたと感じています。
一方で、前年度策定した提言主意書で我々が提案した「劇場への重点支援」を実現するための一つの方法としての「シアターカウンシル」については、札幌市文化部局への理解が未だ得られていないのが現状で、これを今後どうしてゆくのかを、プロジェクト内で繰り返し議論しました。様々な意見があり、様々な技術的な問題もあり、札幌市の担当者を交えた議論も行いました。
野村氏、太下氏の2名によるセミナートークに札幌市の担当部局担当者も参加してくれて、札幌スタイルのシアターカウンシルをさらに具体化すべく、次年度はさらに突っ込んだ視察・研究を行う必要性を感じています。
演劇シーズンの今後の方向性の議論も、当プロジェクトがリードして、次年度には新しい拡大局面を目指すための具体的な提案をいくつか行うことになりました。2022年に10周年を迎える演劇シーズンの改革案を来年度中に策定し、演劇シーズン実行委員会に、そして札幌市に提案することとにしています。
札幌の演劇シーンの盛り上がりを支え続ける一方で、新たな議論を継続した1年で、札幌市とのパートナー関係を保ちながら、次年度には、一定の方向性を見出さなければならないと感じています。
企業メセナ協議会認定活動は、3回目であり、公演フライヤーにも、寄付の呼びかけを載せてみた。前回より、早めに、相談を持ち掛けたが、身近な人たちは、余裕がある人が少なく、寄付に結びつきにくい面もあったが、還暦の公演、先斗町歌舞練場ということで、応援しようと寄付を申し出てくださる人もあった。
先斗町歌舞練場は、お客様にも評判が良く、場所柄、外国人のお客さんも呼び込みやすく、舞踏を社会に広めていくのに、魅力的な会場であるが、会場費人件費がかさむので。収支としては、自己資金による補填部分が多くなった。今後の可能性を考えると、他の助成金獲得や、集客力をつけて、2回公演にするなども、考えていきたい。
活動をしてみて
スタートしてから5年が経過した「札幌演劇シーズン」に対する、北海道の演劇人の期待感だけでなく、沢山の観客の皆さんが認知し始めているということを実感できた半年でした。
もっと広く北海道の人たち、演劇を観たことのない人たちや、若い世代、高校生などに活動の対象を広げようと、今回思い切って行った「高校生を交えたトーク」と「鈴井貴之・増澤ノゾム・斎藤歩」のトークが話題を広めるのに役立ったと感じました。
予想を超えるご寄付も頂き、社会からの期待がますます高まっていると感じています。
「狼王ロボ」では、かでる2・7ホールという500名を超える大きなホールでの公演に挑戦したのですが、鈴井貴之さんのオフィスCUEの全面協力のもと、これまでの演劇ファン以外の客層の開拓ができたと思っています。